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第百四話 ぼっち妖魔は新たな術を得る

評価ポイントがめっちゃ上がったあ!!

ありがとうございますありがとうございます!!


・・・すいません、内容の方は今回少し短めです。


明日久方ぶりの休みなんで下書き頑張ります。


 「ええっとですねぇ・・・。」


あたしが近づこうとすると、冒険者の皆様方がおびえて後ずさるような気がするのは・・・

うん、気のせいじゃあ有りませんね。

 「あ、あの、リーダーさん。」

 「な、なな何かなっ!?」

大丈夫ですよ、食べませんから。


 「護衛中に仕留めた魔物の戦利品は冒険者のものとお聞きしましたが・・・。」

 「あっ、あああ、そうだなっ!?」

 「今回、うちの子たちが活躍したと思うんで、お肉だけでもあの子たちにあげてもいいですか?」


 「えっ、あっ!? いや、ていうかっ 」


何言ってるんだ、こいつはって顔だね。

向こうの反応も理解できるんだけど、

一応、形だけでも承諾を得ないと。


後ろでスネちゃんとふくちゃんがおとなしくご馳走を待ってる。

うん、いい子たちだよ、ほんとに。


 「問題・・・ねーだろ、

 今回、活躍はそのお嬢ちゃんたちだ。

 まぁ、あんたらは囮役はうまくこなしてくれたがな。」


後ろからデミオさんが援護してくれる。

ちょっとスネちゃんたちに、おびえてそうな雰囲気だけど。


もっとも、冒険者のリーダーの人も異論はなさそうだ。

単に頭がついていかなかっただけらしい。


 「あ、でもお肉全部は要りませんよ?

 どなたか、切り分け手伝ってくれますか?

 スネちゃんとふくちゃんが残した分は、皆さんで配分してくれて構いませんので。」

さすがにこのロックワームの大きさでは、スネちゃんやふくちゃんでも食べきれるとは思わない。

胃袋が張り裂けては大変だ。


 「おっ、おう、ならオレがやる。」

おっ、犬獣人のボーディさんが名乗り出てくれた。

もちろんボーディさん一人でどうにかなる大きさではないので、

その後、他の冒険者の方々も手伝ってくれ始めた。


ううむ、

なんか・・・サイズも雰囲気もまるで違うのだけど、

形状からしてロールケーキでも切り分けるようにロックワームが寸断されてゆく。


そして切り分けられた傍から、

スネちゃん、ふくちゃんは形など気にもせずに美味しそうに平らげてってるね。

ロックワームってお肉か・・・。

どうも、昆虫・・・いや、正確には昆虫には属さないけど・・・とりあえず虫枠でいいか、

虫の肉を「肉」と言い切ることに、現代日本人のあたしには抵抗あるな・・・。


確かカタンダ村のランプ亭のおかみさんも調理できるって言ってたけど、

あたしは食べたことないんだよね。

他に食べるものがなければ、挑戦したかもしれないけど、

やっぱり、肉と言えば豚、牛、鳥・・・あとはせいぜい、羊、鹿、馬・・・だよね?

もちろん、お魚さんは別枠だ。


しばらくしてから、冒険者のリーダーさんが、今更ながらも口を開く。

 「えっ、これ、残った肉、オレらがもらっていいってことか?」

 「ええ、その気があれば・・・

 今夜のおかずにしようと、次の街で売却しようと・・・

 あっ、でも生で食べるのはやめてください!

 スネちゃんが毒を注入してるので・・・。

 一度火を通せば毒は分解されるので、それからにしてください!」

 「おっっ、おおっ。」

さすがに生で食べる人はいないと思うけど一応・・・。


 「あっ、あの、麻衣っ?」

ゴッドアリアさんが話しかけてきた。

 「はい、なんでしょう?」

 「あ、アタイもその・・・厚かましいかもしれないけど・・・。」

 「あ、お肉ですか?

 どうぞ、ちゃんと火を通してくださいね?」

 「い、いや、肉じゃなくてさ・・・その魔石の方なんか・・・ダメか?」


ああ、そっちがいいのか。

ふくちゃんがそろそろ魔物進化するかもしれないんだよね。

獲物丸呑みが基本のスネちゃんの方が進化スピードは速いので、

そろそろ次の魔石はふくちゃんにと思ったのだけど、

まぁ別に急ぐ必要もない。

 「わかりました、いいですよ、

 ゴッドアリアさんの魔法でロックワームを追いつめることができましたしね、

 でもどうするんです?

 売却して借金返済に?」


ロックワームの魔石っていくらぐらいになるんだろう。

魔石の売却価格は内包する魔力、大きさ、レア度によって変動するらしい。

このランクの魔物なら、そこそこいくと思うけど。


 「あ、ありがとう、いやロックワームって地属性だからさ、

 その魔石を使って杖を補強しようかと。」


おお、なるほど、

杖の属性と使用者の属性が重なると、術の威力が飛躍的に高まるという話ですしね。

特に一つの属性しか使えないゴッドアリアさんなら、杖も一つの属性特化にしてしまえばいいわけだ。


しばらくすると、

放心状態から覚めたように、

冒険者のリーダーの人が寄ってきた。

 「く、黒髪のお嬢ちゃんは冒険者なのか?」


 「あ、はい、

 一応、Eランクです、

 護衛の依頼はDランクにならないと受けられないんですよね?

 なので、今回は大人しく乗客のままで・・・。」


 「Eランクだと・・・?

 嘘だろ・・・Cランクだとしても誰も疑わねー実力だぞ?」


流石にCランクは無理でしょう、

Dランクならもう少し頑張ればなんとか?


 「おっと?

 この嬢ちゃんをスカウトしたいんなら、商人ギルドのデミオを通してくんな、

 彼女は商人ギルドにも登録してるんでね。」


嬉しそうですね、デミオさん。

なんかいい拾い物をした、みたいな表情やめてもらえませんかね。


あ、そうそう。

流石に難易度の高かったロックワーム。

レベルも上がり、

虚術のクラスレベルも2となりました。

おっ?

来ましたよ、第3の術!!


そしてあたしは、

新しく習得可能となったスキル一覧を確認して目を疑った・・・。



・・・え。

スキル名

「バキューム」


スキル説明・・・

「空気を奪う」


ついに来ちゃったか、殺人スキル。

 

次回、

人を殺せるスキルと言ったな、

それは嘘だ。


虚術は、

他者に対して、

直接的に危害を加えるものはありません。


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