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いきなりゲーム内に飛ばされた白の騎士  作者: 十六夜 来夢
第一部 転移召喚
7/35

第六話 ディアブロとの対決!

グレコール地方のダンジョンにシスティーナと俺は辿り着いた。ダンジョンに着いたのが夜、夜はダンジョンのモンスター達が活発化し、凶暴になるとシスティーナがレイに忠告した。なので今日はダンジョンの洞窟の横に野営準備をして交代で寝ることにして朝を迎えた。


「よし、行くか。」


短い言葉には色んな意味が込められており、システィーナも弓をぎゅっと握りしめダンジョンに入った。

周りは火山に近いため暑い、システィーナも平気な顔してるが額には汗が滴り服も体に引っ付いていて、何かエロい。レイは頭を振り邪心を打ち消し魔法で熱さの耐性をシスティーナと自分に掛けた。先に進むとコボルトが徘徊している。

コボルト達は小柄な体型に鎧を付け何かを守るかの様に。


注意は必要だが相手の強さを確認したい為にレイはコボルトに立ち向かった。コボルト達は足音が聞こえ振り向いた。そこにレイを見つけると「ギューッ!」と鳴きレイに襲い掛かった。だがコボルト達はゴブリン同様に弱かった、レイの体にダメージを与える事もできず、地面に倒れた。難なくコボルトを倒して進み地下の階層に進むとミノタウロスが現れた襲い掛かってきた。


ミノタウロスは色々なアニメやゲームで表現されてるのと全く同じで角が二本生え牛の顔にガチムチな体型に斤を持っていた。体は赤色、ダンジョン自体が火山の中なので耐性か環境への対応で変化したのだろうと思った。システィーナは空中に飛び弓でミノタウロスの頭に矢を放った流石に精度が良い。命中したが致命傷ではない、「ブォォォ」と鳴きシスティーナに突進しようとしていた。ミノタウロスが突進したがレイに盾で防がれ反動で後によろけたミノタウロス。そこにシスティーナの矢がミノタウロスの胸に刺さった。最後に止めを刺したレイは

システィーナに親指を立ててGOODと言ったら喜んでくれた。


ダンジョンでは平坦なとこではないので探知があまり使えない為注意が必要になる。


システィーナは銀等級冒険者、ちゃんと警戒しながら歩いている為俺からは言うことはなかった。


「はぁ、あと少しかな?ここらへんで少し休憩するか。」


システィーナと少しだけ休息を取った。

警戒していた為疲れたのであろう、少しため息を吐いたシスティーナ。それをレイは見て自分の体力に合わせちゃいけない、相手のステータスをこれからはちゃんと見ようと考えた。


「ディアブロはそんなに強いのですか?」


レイが考えてた時にシスティーナはレイにディアブロの話をしてきた。これからディアブロを倒しに行くからシスティーナにはちゃんと詳細を教えなければ守りも攻撃も出来ない。


「俺が知る限り強い。俺だけでは無理かもしれない。」


それを聞いたシスティーナの顔は少し引きつった。

レイの短い言葉には何を意味するか理解出来たシスティーナ。

初心者冒険者などには分からない言葉。間違えば死ぬ。

油断はしていけないので、システィーナは正解だと思う。


ここに来るまでに大体システィーナの能力や反射神経、動体視力は把握した。


これなら気にしながら戦わなくても大丈夫だし、後衛を任せられると判断した。


「システィーナ、まず相手の動きを見ながら間合いを計ろう。そして後衛でシスティーナが攻撃して、システィーナにターゲットしないように前で俺が注意を引く。盾の役割しながら攻撃を仕掛けるから後は予測しながら攻撃してくれ。」


「はい、分かりました。」


「後は攻撃しながら指示するから安心してくれ。」


システィーナは頷き装備を確認した。


俺にはまだ不安はあるがここまで来たのなら考えても仕方ないので考えるのを辞めることにした。


「よし、行くか。」


最下層への道を降り扉に着いた、!!!


地面が揺れ何かの叫び声がした。

ガタガタガタガタ.........


「ギャーーオーーー」


「ふん、確かにディアブロの声だな。」


俺は扉に手を掛け開いた、そこには目が赤く黒い鱗に包まれた龍が居た、まさしくゲームのディアブロだった。

扉の向こうには黒い龍が座っているが何か様子が変に見えた。

黒い龍ディアブロがいる場所はレイドバトルステージ、空間はドーム型の空間に石碑などがバランス良く周りに配置されていてゲームと同じだった。

レイは魔法防御を唱えた。


「魔法防御、龍耐性、自然回復、麻痺石化耐性」



「最初から全開で行かせてもらうぜ。」


相手の出方次第だが油断は禁物なので先に召喚させた。

扉を通った瞬間


■□■□■□


漆黒の龍 ディアブロ 討伐 


    ーSTARTー


     10:00


レイの目の前にはゲームと同じくクエスト名と残り時間が現れた。

レイドバトルならレイだけでは無理な時間で討伐出来ないと思った。

ディアブロはレイ達が部屋に入るなりブレスを吐きレイ達を攻撃して来たがレイの魔法防御壁を展開させブレスを防いだ。

レイはシスティーナに弓でディアブロを攻撃してもらった、弓矢はディアブロの胸に当たったが弾かれた。


「システィーナ、ディアブロは鱗が硬いから翼か目を狙え。」


「了解です。」


システィーナは横に飛びながらディアブロに再度仕掛けた。見事目に命中した時ディアブロは叫んだ。


「ギャーゥォン」


叫びだしたと思ったら口を開け閃光が見えた。

レイはシスティーナを守る為に魔法とスキルを使った。



「障壁盾、甲殻上昇、魔法障壁」


ディアブロの放った龍の波動はぎりぎりでシスティーナに掛けれた、波動は飛ばされシスティーナには怪我は無かったが危険と判断した為にシスティーナには攻撃しないようにしてもらい、俺にターゲットを変えるためにヘイトして八本の剣で攻撃を開始し斬りつけ、ディアブロは叫んだ、叫び終えると口からまた龍の波動を撃とうとしたがレイは直ぐ様それをキャンセルさせた。龍はレイの攻撃を受け横に倒れた。


「次は俺の番だ。」


ディアブロは俺を見て尻尾を振り回して来たので横に避け再度仕掛けた。

レイの右上にある時間は残り05:26を指していた。

時間がない、レイはディアブロに目くらましの魔法を放ち

見事にディアブロの胴体を斬りつけ、ディアブロの胴体からは真っ赤な血が流れ痛がっていた。システィーナはそれを見逃さなく胴体に矢を放った。

システィーナに攻撃するなと言ったが好機と感じ取ったのかディアブロに攻撃をした。

ディアブロは怒り背中から魔法陣が現れ凄まじい稲妻が襲い掛かってきたがレイが防御し、システィーナには怪我はなかった。レイは攻撃を緩めなかった。


ディアブロは俺の後方を見た途端、システィーナにブレスをした。


「しまった、間に合え。」


俺は俊足のスキルを使いシスティーナの前に来て守った。

盾はブレスを弾いた。危なく怪我をさせてしまうところだった。


「申し訳ありません。油断してしまいました。」


「大丈夫か?怪我してないか。」


俺のミスだとシスティーナ告げ再度ディアブロと戦闘開始した時に何故ディアブロがレイではなくシスティーナを攻撃したかが考えながら戦った。


□■□■


02:34


□■□■




レイにディアブロのターゲットを取るために威嚇した。するとディアブロのタゲは俺に向くが少しすると解けてしまう、威嚇には時間が無かったのにもしかしたらこの世界では時間制限があるんじゃないかと考え次の威嚇スキルを発動したら時間を数えた。


「29、30秒、、やはりか。」


30秒で威嚇は解けタゲが変わった。


□■□■


02:00


■□■□


時間制限があるらしいので他の魔法にも多分制限があるから慎重に戦った。

残り時間を気にしては仕方ないな。と全力でディアブロに攻撃をした。


□■□■


Congratulations


  ー00:37ー


■□■□


残り時間がぎりぎりだったが何とかディアブロを倒した。

目の前には「Congratulations」の文字が浮かんでレイはホッと胸をなでおろした。

レイドの時よりディアブロ遥かに弱かったので少し時間が掛かったがシスティーナと二人で倒せた。


「レイさん流石です。倒せましたね。」


システィーナは俺に抱きついてきた、倒せた事が嬉しかったんだと俺は思った。


「他に敵もいないし、引き上げてギルドに報告するか。」


システィーナにそう言いながら扉の方に歩いてった。


ズ、、、ズズッ


振り向くと何とディアブロは口から閃光をシスティーナに放ってきた。


「くそっ」


八本の剣をディアブロに向け放ち首を落としたが閃光は避けれない。俺はシスティーナを庇った。


「レイさん、レイさん」



□■□■


龍の呪いに掛かりました。


□■□■


少し経ってからレイは起きた。そこはディアブロが倒れている部屋だった。レイは閃光を受け倒れ気絶をしたらしい。システィーナはレイが倒れ泣きながら回復呪文などレイに掛けていたらしい、システィーナの目は真っ赤になっていたが怪我をしてなかったので安堵した。


「無事で良かった。」


「無事ではないです!!レイさんが」


システィーナは涙目になりながら俺の手を触っていた。


「回復魔法しても治らないんです。グスンっ」


俺は目を向けた、左手が黒くなって少し痛かった。


白い武装なのに手だけが黒くなってチクチク痛む感じだったが動くので時間が経てば魔法か何かの時間が解除されると思いシスティーナを撫でダンジョンを抜けることにした。


ダンジョンを抜けると辺りは暗闇に染まっていたので野営をすることにした。


「手、大丈夫ですか?痛くありませんか?」


システィーナは心配そうにこちらを見つめ謝るので気にしない事と大丈夫な事を再度伝え、食事を取り二人は眠りに就いた。


次の日になり火消しをして、グリッドに向った。


システィーナには言ってはいないけど手の黒くなったのがだんだん伸びてきて今は手首まで広がっていた。


服装を変え手を隠した、未だにチクチク痛む感じだった。


やがてグリッドに着いてギルドに向い扉を開け受付の女性に話しかけた。


「すまんがギルドマスターにお話がある」


受付の女性は少し考えてた、前見た受付の女性ではなかったが大丈夫だろうと思ったが意外な言葉が帰ってきた。


「ギルドマスターは忙しくアポを事前に取らなければ会えませんのでまずはアポをお取りください。」


うわ、面倒くさいなと考えた時にシスティーナが怒りを顕にして受付女性に威圧的発言をした。


「ギルドマスターに合わせなさい。」


「ですが、決まりな、、銀等級のシスティーナ様でしたか。」


「それはいいから今すぐ合わせなさい。こっちはギルドマスターの依頼で動いてるんだから。」


受付の女性は聞いてきますといい直ぐに裏に行った数秒で違う女性が現れた。


「レイ様にシスティーナ様、大変申し訳ございません。今お呼びしますので少しお待ちください。」


出てきたしは以前登録した時の女性だった。


先程の女性は新人かなんかだろうと思いながら下を見たら等級プレートが服装で邪魔され見えなくなっていたのに気づいた。


「これのせいかな。」


一人事を言いっていたらシスティーナはなんやらぶつぶつと文句を言っていた。


「まったくあの受付は何を見てるの?金等級のレイさんに無礼だ。」


システィーナは激おこだったがまさか俺が悪いなんて言えないので怒りを沈めさせる為に優しく彩した。


「あんまり怒らないほうがいいよ、システィーナは美人だからさ」


そういうとシスティーナは顔を赤くし始めた。


「レイさんがそう言われるのであればもう起こりません。、、、、、美人って、、、」


また最後何か言ったような気がしたが分からなかった。


そんなことをしてたら受付がきて奥に進みリアにあった。


「レイ様、受付の無礼すまない。」


「大丈夫だよ。で、依頼だが完了した。」


リアは喜んでくれた。


賞金もかなりの額だったのでシスティーナは驚いていた。


リアにお礼と感謝の言葉を言われ初めての依頼を完了させた。


「リア、人払いしてくれるか」


リアは首を傾けたが直ぐに人払いをし魔法障壁を作った。


「リア、これからが本題だがこれを見てくれ。何かわからないか?」


リアに手を見せた時にシスティーナはびっくりしていた。それもそのはず、今は腕まで黒くなっているのだから。


「もしかして、、いや、、」


リアは一人考えながら何かを頭の中で考え俺に質問をした。


「それはディアブロから受けた攻撃ですか?」


「そうだ。閃光を受けた、恥ずかしながら油断した。」


「閃光、、もしかしたら死の呪いの類ではないでしょうか。少しずつ広がってますよね。」


俺は頷き、魔法でも薬でも治らないからそうだと思っていたがやはりそうだったらしい。


「黒いのが全身に回れば死ぬか」


俺が喋った途端システィーナは泣き始めた。


私のせいだとシスティーナ言っていたので慰めた。


「レイ様、トライド地方のブレンドって街に詳しいギルドマスターがいます。もしよければそちらで何かわかるかもしれません。」


システィーナは今すぐ行くと言ってきたが、少し休みたい気持ちもあるしこの呪いのせいで痛むので休息したかった。


「リア、ありがとう行って見るよ。」


「わかりました。こちらから詳細は書いてレイ様にお渡ししますのであちらのギルドマスターにお渡ししてください。」


リアにお礼を言ってギルドをでてシスティーナと二人で今日は宿に泊まった、久々のお風呂は良かったが手が痛むし少し嫌な気持ちになった。


「はぁ、また面倒くさいな。」


ため息付きながらベッドに入り眠りに着いた。



□■□■


レイ、面白いでしょ。


これからが本番だから頑張ってね。


期待してるからね。


■□■□

読んでいただきありがとうございます。

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