第五話 グレコール地方に出発だぁ
レイはシスティーナと2人グレコール地方のダンジョンに向っていた。道中はモンスターがどの位のレベルで強敵と判断するかシスティーナに詳しく聞いた。
ゲーム感覚で自分が強いと信じて殺られたりしたくないからだ。
レイ=海崎零はリアル世界でラノベを愛好していたので、参考になるか分からないがラノベでは何も能力もないまま異世界へ飛ばされたとか、ゲーム感覚で異世界で自分最強だと思い殺られる主人公また、ゲームではザコモンスターだったからと甘く見てやられるなど数々ラノベで書かれてたので自分は慎重になっていた。
「レイさんはあそこの場所へは行ったことがあるのですか?」
システィーナは街道にて夜になって野営準備してる時にこれから行くグレコール地方に昔レイは行ってるか聞いてきたのであまり今ではいい思い出はないことを告げた。
あそこはかつて仲間と共にレイドでディアブロを倒した思い出の場所だが、かなり苦戦した戦いだったことを思い出し正直一人では勝てるか分からなかった。
いくら強くてもレイドのボスに一人で戦う馬鹿な奴など考えても普通いないことは誰にでも分かることだからだ。
まぁ、某ラノベの主人公なら二刀流で勝てると思うがレイには無理だろうなと思った。
正直にシスティーナは強いが、俺のオーラで怯む位ならディアブロに勝てないし。
システィーナの攻撃は後衛だがダメージをどれだけ与えられるか分からないし、もし怪我をしても庇って戦えるかも分からない。
俺は考えながら夕食を食べていたが箸が進まなかったのをシスティーナは不安そうに見つめていた。
「お口に合いませんか?」
「いや、違うよ。ボスについて考えてたんだ。」
そういうとシスティーナはレイの手を握り優しく言葉をかけてくれた。
「大丈夫です。私は言われた通りに、危なくなったら逃げますので心配しないでください。」
システィーナには考えてた事が分かってますよって感じだった。悪いことしてしまったなと少し反省した。エルフは人の感情を読み取るのが上手いのだろうと思い謝った。
その日は交代で寝て朝を迎える。
「では、レイさん行きましょう。」
システィーナは元気に声を掛けてきたのでそれに応え街道を歩いた。
これはゲームでは無い、もし俺は殺られたら死ぬのだろうか。
少し恐怖を覚えた。
確かにゲームなら何回でも挑戦出来るが今はどうだか分からない為に作戦も立てにくい。
「システィーナ、ここら辺のモンスターはどれ位強い?」
「ここら辺は、トロールやゴブリンは居ますかね。強さはレイさんに比べれば弱いですよ。」
システィーナは自信満々に言ってきたので、腕慣らしと、強さを把握しようと思いシスティーナにモンスターと軽く戦闘したいと伝え街道を少しそれた。
もしゲームと同じ強さなら俺の剣では軽くやれるがもし違う場合のことを考慮しなければならない為、ストレージに有る刀を出した。
この刀はトロールを一回では倒せない程のレベルアップしてない剣で戦って見ることにし、システィーナには手を出さないように伝え後方にいる様に指示した。
やがて洞窟が見えてきた。
洞窟はいかにも居ますよって言ってる位の少し臭い匂いが漂っていたが気にせず洞窟に入り魔法で明かりを灯したら、周りには何かの骨や肉片が散らばっておりとても良い場所とは言えない場所だった。
後ろを向きシスティーナの様子を見たが平然としていたので流石冒険者なだけあると感心し、奥に進んだ。
すると、ゴブリンが三匹現れた襲い掛かって来たので先程出した刀で応戦した時だった。
あまりの驚きで声が出てしまった。
斬りつけた刀はゴブリンを真っ二つにしかもプリンみたいな感触で切れてしまったのだ。
2匹のゴブリンはそれを見て奥に逃げて行った。
俺は本当に切った感触はゲーム時代は分からなかったからもしかしたら、こんなもんなんだろうと思った。
某ラノベではゴブリンは馬鹿だがまぬけではないと名言を残してる、レイはシスティーナに警戒を怠らないようにと念を推した。
システィーナと奥に歩いたら少し開けた場所にでた。
そこにはゴブリンとトロールが出てきた。やはりゴブリンだけではなかった。
トロールはどれくらい強いのか分からないが某ラノベでは確か、、名前があったりしたはず短い名前が強い証拠とか、まぁレイはマジックキャスターじゃないしガーディアンなので戦い方は違うし俺最強じゃないので先手を討って攻撃に出た。
スキル 「即斬」
この洞窟はトロールが親玉なんだと見た感じで分かったので、お手並み拝見と行き、先に仕掛けたがトロールは真っ二つに切り裂かれ一瞬で終わってしまったのだ。
これは余りにもモンスターが弱すぎでは?と思いながら残りを掃討した。何故こんなにゴブリン、トロールが弱いのかレイは考えながら洞窟を出た時にシスティーナは声を掛けてきた。
「やはりレイさんは強いです。私ですらトロールには苦戦するのに、一瞬で終わらせてやはりレイさんは最強ですね。」
いやいや、可笑しいからぁと叫びたいが我慢して俺が思った疑問をシスティーナに聞いてみた。
「システィーナ、悪いがトロールは冒険者の等級ではどれ位の等級依頼だ?あとゴブリンも」
システィーナは首を傾げながら
「はい。ゴブリンは白磁、黒磁には無理な依頼ですので銅等級になります。トロールは銅と銀等級依頼になります。」
俺は開いた口が塞がらないことになっていた、兜被ってるから見られてはいないけど。
俺が知っているアイツらのランクは初心者向けなのに、ここは本当に今までやっていたゲームの世界に似た世界なのではと思ってしまった。
だって弱いんだもん、、アイツら某ゲームならスライム並に弱いし。
だが油断は禁物と教えたられていたので、ゲームも仕事もだけど念には念を入れとかないと駄目だと自分に言い聞かせた。
「システィーナ、そろそろ街道に戻りグレコール地方に向かうか」
システィーナに声を掛け再びかに戻りディアブロを討伐しに向って歩きだした。
確かにゲームと同じ地方や名前はあるが違う物もあったりとやはり異世界に飛ばされたか呼ばれたと断言出来たレイ。
ただモンスターが余りにも弱いのに冒険者も弱すぎる、これじゃゲームのモンスターレベルとこちらの世界が混ざりあった世界見たい。嫌混ざってしまったのかもしれない。
■□■□
あれーまさか気づいちゃったかな。
まだ大丈夫だよね。
これからが面白いんだから退屈にさせないでよね 。
また来るよ海崎君、、、
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あと一週間くらいでグレコール地方にあるダンジョンには着くだろうと思った。
システィーナは俺に付いて来れる体力があり1日でかなりの距離を歩き続けられたので予定より早く着けそうだと俺は思った。
途中途中で色々なモンスターを相手にしたがどれもプリンみたいに柔らかく手応えはなかったが、システィーナは毎回俺をべた褒めして何かに書き込んでいたのだがプライバシーは誰にでもあるものだと俺は思ったので聞かないことにした。
そうしながらグレコール地方に到着した。
岩肌が荒々しく山は全ての植物は生えて無かった、ここに育つ植物は存在しない。
何故なら火山が起きる地帯だからである。
システィーナにダンジョン前で一旦休憩してから万全の体制でダンジョンに挑むことを伝え。
ダンジョン前で今日は野営をすることになり装備や持ち物整理を二人で行い今日は寝ることにした。
いよいよダンジョンのボスに会うときが来たのだ。
「さて、鬼が出るか蛇がでるか。」
「システィーナこれからはダンジョンに入る、恐らくは最下層にディアブロはいるが準備はいいか。」
「はい、レイさん行きましょ。」
二人はダンジョンに入って行った。
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