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いきなりゲーム内に飛ばされた白の騎士  作者: 十六夜 来夢
第二部 国と国の戦い
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第八話 冒険者VS帝国騎士



「さぁ、今日は帝国騎士団と冒険者の模擬戦。」


「司会進行役を務めるのは私、サリー」


「この度の戦いで勝利するのは帝国騎士か、それとも冒険者か、開幕のゴングが今鳴り響く。」


ドーン


会場は帝国の将軍が用意した、グリッドにあるコロシアム。


会場には貴族や民主達がお祭り騒ぎで帝国騎士と冒険者の戦いを見ようと人がゴミの様に沢山会場にいた。


「人が、いっぱいですね。」


「確かに、」


「いいじゃんか、俺の力見せてやるぜ」


アルは自身に満ち溢れていた、否。自信過剰なのかも知れない。


「レイ様、頑張ってくださいね」


「レイさん、リュース頑張って」


「妾は旦那様がいれば無敵じゃ」


システィーナは座席の方にリアと一緒に歩いていった。


「よし、行こう。」


レイ、リュース、アルはコロシアムの中に入った。


中に入ると三人の騎士らしき人が立っていた。


「私は、帝国第一騎士団隊長、ザルバ。正々堂々と戦おうじゃないか。」


ザルバはレイに握手を求めてきたのでレイはそれに応じた。


「俺はレイ、金等級の冒険者だ」


「そうか、レイ殿よろしく頼む」


「あぁ。」


会場は賑やかで応援の声などが飛び交ってレイには、ギャーピーギャーピーうるさいと耳障りだった。


「旦那様、あの二人何か変じゃ」


「リュースも思ったか、注意しろ」


帝国騎士の二人からは何か嫌な気配を感じた二人だったが、アルは何も感じて無かった。


「じゃぁ、最初は俺だ。」


「アル、帝国騎士、何か嫌な予感がする、注意しろ」


「わかったよ、」


アルは、レイの忠告を聞きコロシアムの真ん中に向かった。


「さぁて、最初に戦う人達は、

帝国騎士からはラウンド、冒険者からは金等級のアルだ。では試合開始ー!!」


「よう、俺はアルだ。よろ、、、」


ガキーン


ラウンドはアルの挨拶を無視して剣を振りかざした。


「おいてめぇ、ふざけんなよ。」


帝国騎士はアルが何を言っても無視で剣を振りかざした。


「礼儀がなってねー奴はやってやるぜ」


「スキル、白狼一撃」


アルから白い一本の筋が帝国騎士のお腹を貫き、帝国騎士は倒れた。


「おーと、冒険者からの一撃で帝国騎士は倒れたぁ。これで終了かぁー」


アルは勝利を確信し、帝国騎士から背を向けレイ達のいる方に歩き始めた。


「おや、帝国騎士が立ち上がったー。」


アルは振り向き帝国騎士を見た。


「こいつ、人じゃねーな。」


「ククク、」


「黒碇球」


帝国騎士は魔法をアルに打ってきた。


アルは防御魔法を展開して槍を突き立てた。


「ぐぅっ、何、ひびが」


アルの魔法壁は相手の魔法で打ち消され壁に叩きつけられ、血を吐いた。


「ぶはぁっ、やりやがったな。」


スキル 「肉体強化」 「能力向上」


「くらえ、電雷突き(ライトニングスピア)


帝国騎士に当たりアルは、すかさず次の攻撃に入った。


「もういっちょ、赤黒の炎(グレイルファイヤー)


2回目の攻撃も当たったが帝国騎士は立ったままで動かない。


「どうした、終わりか」


帝国騎士からは攻撃が効いていないと言わんばかりの発言にアルは立ち止まった。


アルは信じられない顔をして攻撃を続けた。





「はぁ、はぁ、マジかよ、」


アルが何度も攻撃を繰り返したが相手に傷一つ付ける事ができず、己の体力だけが消耗した。


「では、こちらからも」


「何!!」



帝国騎士はいきなりアルとの距離を一瞬で詰め剣を振りかざすが、間一髪でアルの槍が剣を遮った。



「お見事、流石は冒険者。では、これはどうでしょう」



帝国騎士はアルの周りを回転し残像だけしか見えなかった。



「うわっ」



帝国騎士はアルの背後から斬りつけ、アルは防げなく背中を切られた。



「嘘、だろ」



なんと帝国騎士の剣はアルの鎧を貫き背中に怪我を追ってしまった。



「終わりですかな」



「ちっ、なめんな」



アルは頭にきて帝国騎士に槍を突き上げた。



「アル、よせ、冷静になれ」



レイの言葉は、アルには届かなく闇雲に帝国騎士に攻撃をし始めた。



案の定攻撃は全て躱され、逆に腕や足などに傷を負い段々とアルの動きが制限されていった。



「はぁ、はぁ、」



「所詮冒険者、弱いですね 」



「んのやろぅ、」



「地の神よ、我はアル。汝の力を貸したまえ」



「    ()()()()()()()()()   」



アルの体から金色のオーラを纏い帝国騎士に襲い掛かった。



ガキーン、



「やってやるょ、テメーは許さねぇ」



「ほぅ、地の神の力ですか、、うゔ。」



余裕を飛ばそうと帝国騎士は言葉を発した途端稲妻の様な光が帝国騎士の体を貫き、帝国騎士は膝を着いた。



「終わりにしてやるよ、くそが」



「アル! よせ!!!」



レイの声は届く事なく、アルは帝国騎士に向かって攻撃を繰り出した。



グチャ、、、、



「な、なに、が」 



アルは地の神の力を宿し帝国騎士に槍を突き上げたと思ったら、アルの胴体から帝国騎士の腕が貫いていた。



「クックック、油断は駄目ですね」



帝国騎士はアルの胴体を腕で貫いていたが、帝国騎士の兜が壊れ顔が見えた。



「魔、、魔人。ゔっ」



「よくこの防壁を壊せましたね。少し本気出してしまいましたよ。では、さよなら」



アルの体を貫いた腕が抜け地面にアルは倒れた。


会場は静けさに包まれた。



「ちっ、アルしっかりしろ。」



一瞬でレイはアルの元に駆けつけた。






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