第ニ話 いきなりの金等級
ギルドマスターのリアの部屋を出てギルド受付前を通過した時、周りの冒険者達がこちらを見てざわついた時最初に絡んできた奴が睨みつけてれいを見て近寄って来た。
「なんでお前が金なんや」
先程因縁付けてきた輩が一番に文句を言ってきた。
俺は、ため息をついて無視をして相手の冒険者の横を通り出口まで歩いて行く時周りの冒険者がこちらをずっと見ていて余り居心地は良くなかった。扉に手をかざした時先程の奴がレイの肩を掴んできた。
「おい、シカトすんじゃねえよ。」
「ギルドマスターに媚びでも売ってもらったんじゃねぇのか?そのプレートはょ」
だから嫌だったんだよね金等級。
はぁ、とレイはため息付いてボソリと(めんどぃ)と呟き面倒なことに早速巻き込まれてしまったと後悔した。影薄くして厄介事に巻き込まれたくないのに、相手するだけでもやなのにどうしようかと考えた。
力でなら余裕で勝てるが、相手は納得しないだろうと思うし、
何かいい方法は無いかと頭の中で考えた。
冒険者はレイにぶつぶつと言ってきてるが無視しながら何かいい方法を考えた時ギルドの扉が開き人が入ってきた。
「おい、なにやってんだ。」
扉を開けて入ろうとしてた冒険者が声を掛けてきた。
その冒険者は槍を武器として鎧は首から下だけ装備していて青色の鎧に纏った冒険者の首には金色のプレートがちらりと見え隠れした。
「邪魔だからどいてくれないか?そこに立たれると入れないだろ。」
そう冒険者が発した言葉で奴は静かになって縮こまっていた。
周りの冒険者も先程までのブーイングは無くなり椅子から立ち上がってた者は座り依頼を見ていた冒険者は受付に依頼を持って行き、普段通りに動いていた。
俺は何が起きたか分からず男を見た、彼は金等級のプレートをやはりしていた。確かに聞いた等級は絶対の権限があるとレイは思った。だから納得いかない冒険者が居ることも想定出来たがこの金色プレートの男が来ることは想定出来なかった。
「あんたもどいてくれないか、後が支えてるからさ」
俺はすぐに横にずれた。金色のプレートの後には仲間らしき三人がレイを見ながら扉から入ってきては何やら話を金色プレートのにヒソヒソと話していたが、レイはこれでギルドから出られると思い内心安心した。すると、金等級の彼は、俺をジーっと見つめて来た。
「お前も金等級か、だが見た事無い奴だな。違う地方から来たのかい?」
俺は、少し困ったが間違っては居ないので頷いて、立ち去ろうとして扉を開けて出ようとした時男がまた話しかけてきた。
「俺は、アルってんだ。あんたは?」
「俺は、レイ。」
「あんまり会話好きじゃないのかい?まぁ別にいいけど、会ったのも何かの縁でこれからはよろしくな。」
彼は握手をしようと手を差し伸べてきたのでそれに応え握手を交しギルドを出て街に向かった。
俺が、ギルドを出たあと「えー!!」っとアルの声が聞こえてきた。多分詳細を聞いたのだろうと俺は思った。
ギルドに長いしたせいでもう夕方になってしまった。急いでリメントとの集合場所に向かったのだった。
「遅いなぁ、レイさん。何処いったんだろ」
リメントは噴水の前の椅子に座りレイのことを待っていた。
辺りは夕暮れに染まりレンガの道はいい味をしていたがレイは走って噴水のある中央広場まで小走りで急いだ。
リメントは噴水の脇にある椅子に座りながら噴水の水を眺めてたが足音に気づきこちらを見た。
「すまん。遅れてしまった。」
「本当に遅いで、、、」
リメントは目を丸くして放心状態になっていたと思ったらいきなり、レイの首元のプレートをまじまじと見ながらレイに質問した。
「えー。何故金等級のプレートしてるんですか?ギルドに行ったんですか?どうやって金等級になれたんですか?etc...」
質問攻めに合ってしまったので一旦落ちつくように言い聞かせ、リメントとに夕食を済ませながら詳細を教えることにして何処か食事ができる店に向かった。向かった店はthe料亭と言った感じて入ると色んな人種がテーブルを挟みワイワイとお酒を飲みながら騒いでいて、レイ達には誰も見向きもしなかった。
テーブル席に座ったら料亭の人が注文を取りに来たのでおすすめの料理を二人分頼み料理を待つ間にリメントに話した。
「ギルドマスターがレイさんを知っていたのですかー、なるほど。」
詳細を話してるうちに料理がテーブルに並んだ。料理は白身魚のソテーに備え付けの煮た野菜とほうれん草の卵スープにパンが並んだ。どれも美味しそうな匂いがしたのであとのことは食べながらリメント話した。
リメントは話の分かる女性で良かったと思う俺がいた。
食事を済ませ料亭に料金を払い店を出た。
「このあとはどうしますか?私の用は終わりましたので村まで帰りますが。」
リメントが帰ると聞き驚いた。もう暗くなって来てるのに危ないと思い聞いてみた。普通なら宿に泊まって明日帰ると思っていたのでレイはリメントを一人夜道を帰らせては危険が及ぶと思い問いかけた。
「帰るって今からか?宿に泊まって朝帰るんじゃないのか?」
「いえ、泊まる宿代なんかありませんですし、街道は冒険者も居ますので大丈夫だと思いますよ。」
リメントが言う様に確かに冒険者はいるが街を出た先は敵がいつ襲ってくるか分からないし、近くに冒険者がいるとは思えない。レイはまた独り言で(めんどぃな)と言いながらリメントを送り届ける事にした。
「なら俺が、送るよ。」
リメントが勢いよく立ち上がりレイに近寄り良いのかと訪ねて来たのでいつもの2つ返事で了解した。
グレッドを出る為に中央の広場を通り門がある場所まで二人は歩いた。街は昼間と違い人が余り歩いて無く街灯が淡い光を放ちレイ達の歩く道を照らしてくれた。
少し歩いて門を抜け静けさと暗闇に染まる街道を先程門番から貰った松明の灯りで歩き始めた。
周りをみてレイは街道にはモンスターなどが余り居ないのは冒険者のおかげだろうと思い、ある程度歩いたのでリメントに少し休憩しようと提案した。
焚き火を起し、草原が広がる場所にて休憩を二人はした。
「街道は安全でしょ?」
リメントは草むらに座りながら嬉しそうに話てきた。
レイは索敵スキルを獲得してる為にスキルを使って辺りを見たが確かにモンスターは近くにはいなかった。
「確かに、モンスターは少ないな。だけど居ない訳ではない。」
俺には索敵を広範囲で出来るので、夜でも敵が何処にいるかが分かっていた。
しかも少し前から尾行して来ている者も分かっていた。
リメントには不安がらせたくないので言っては無いか、危険に晒したくないのでどう言っていいかを考えたが、いい考え方が浮かばなかったのだ。
「リメント、少し前から尾行されてる。多分俺を狙っている。」
リメントは不安な顔しながら周りを見たが何処に居るかが分からなかった。
レイのスキルでは後方30メートルの茂みの仲に四人が索敵に引っかかっていたのでそちらを向きながらリメントに優しく言った。
「安心して、ちゃんと守る。」
「防御魔法。魔法防壁」
この魔法は防御魔法に防壁魔法で、外からは触れる事も出来ない魔法であるが、高位魔法やレジェンダリー武器なら破られるだろうが相手が相手だけにこれで足りると思った。
「おい、居るのは分かってるから出て来い。」
そう言うと、昼間にギルドに居た奴が現れた。
「よく分かったな、ごますり野郎。」
なんて雑魚キャラみたいなセリフを言う奴だなと思った。
相手は四人で剣士二人、マジックキャスターにヒーラーの四人構成。
一般的な構成とも言えるがどれも弱そうに見えてしまった。
そんな中マジックキャスターが阻害魔法を放ってきた。
レイには打ってくる魔法が余りにも遅く見えしかも下級魔法だと分かったのであえて避けないで当たってみせた。
そして剣士二人が斬りかかって来たが余りにも遅く見えた。
一人の剣士は因縁を付けた奴で剣のフリさばきも未熟で型にもなってない、難なく回避してもう一人の剣士はどこかの中二病なのか禄に使えない二刀流で切りかかって来たが盾で吹き飛ばした。
難なく避け。阻害魔法は俺には効かなかったし、マジックキャスターは何故と言った顔をしていた。
ヒーラーは何もせずに立ち尽くしたままで三人を見ていた。嫌動けない程のレイの威圧に押され身動きが取れない状態だった。飛ばされた因縁付けた奴が立ち上がりまたもやザコキャラの言葉を言い放った。
「逃げてばっかいんじゃねーよ。弱虫」
やはり雑魚キャラだ、そう思ってしまった。この世界のレベルはそんなに高くないのかと思ってしまうほどの相手、ましてや剣の扱いも未熟なのに見栄や意地だけは立派だった。
「余りにも弱くて相手にならん。面倒だなぁ」
レイがそう言うと男は真っ赤なタコみたいな顔をして地団駄を踏んでから斬りかかって来たので、剣を鞘からだし応戦した、が案の定力負けする雑魚キャラ。
剣と剣がぶつかり男は力ずくで倒そうとしてくる、がビクともしないレイにもう一人の剣士も斬りかかって来たので、盾で受けた。レイは力を入れずに相手の剣を抑えただけだが雑魚キャラはレイが力負けしてると思い込んだ。
「どうした、手も足も出ないのかよ、ごますり野郎、やっぱり弱いなこいつ。」
少し頭にキタ.....レイは普段面倒くさがりだが弱いなど馬鹿にした言葉が大っ嫌いだった為に雑魚キャラの売り言葉を買ったのだった。
「そう言うのであれば少しだけみせてやろう。」
スキル 「威嚇」 「神の力」 発動
「我が命ずる、アマテラスの神に授かりし八本の剣よ、我の元に現れよ」
「八斬神贄。」
レイは詠唱を唱えた時周りは光に包まれた。夜の草原に眩しい位の光が満ちレイ達と雑魚キャラ達を光で包んだ。レイは、コマンド操作して防具を白騎士の装備にして最高クラスのスキルを詠唱してレイの後に八本の光が浮いていた。
「うわー。」
雑魚キャラは光で目が眩んだ。
そして、俺の周りの光は八本の剣に変わり翼の様に浮いていた。白い鎧に身を纏い圧倒的なオーラがレイから解き放たれ雑魚キャラ達はそれを目にして腰を抜かして怯えていた。
リメントは終始俺を見つめて居た。
「さぁ、お遊びは終わりにしよう。俺も暇じゃない」
そう言ってレイの8本の剣を雑魚キャラに向けた時空から何かが降ってきた。
レイの前に降り立った。地面は割れ凹んでいたてそちらに目を向けると、そこには、グリッドの街のギルドマスターが立っていた。
「リア?」
「凄まじい魔力と光見えたから飛んできたら、レイ様だったのですか?」
リアは俺とリメントを見て状況を把握しようと周りを見たら雑魚キャラ達が草原に怯えながら座っていた。リアは雑魚キャラを見てすぐに冒険者だと分かった。
雑魚キャラはギルドマスターが来てビビっていた。何故リアが来たのかレイはよく分からなく逆に状況を分析し始めた時リアからレイに向け話をした。
「で、この状況を説明してくれますか?レイ様」
俺はリアに問いかけられたが雑魚キャラに言われた言葉に少し切れてたので、無視して雑魚キャラに剣先を向けたまま威圧し、殺す勢いでゆっくりと歩み始めた。
「愚弄するもの、弱者を貶す者、俺は許さない。お前のやってることは盗賊と一緒だ。」
そう言って剣を振りかざそうとしたら背後から抱きつかれた。
何がどうなってるかレイは抱きつかれ身動きが取れないので、妨害をしてる奴を見たらリアがレイを掴んでいた。
「レイ様、無視しないでくださいよ、リアが聞いてるのです。」
振り払おうとしてたら、流石はギルドマスターは伊達ではない。かなりの力でレイを阻止していた。流石に振り解くにはリアを飛ばすしかないがそれは出来ない。頭に血が昇っていたが深呼吸をしてレイは己を落ち着かせた。
「レイ様、落ち着いてください。リアに話してくれませんか?」
リアに説明をして、どういう状況かなどを話していたら雑魚キャラは地べたを這いつくばって逃げよとしたので八本の剣を四人の逃げる前に突き刺した。雑魚キャラ達は声にならない声で怯えていた。追い打ちをかける様にレイは言い放った。
「逃げるなよ、少しでも動いたら死ぬ。」
ここまで脅しとけば大丈夫だろうと思い、リアに全てを話した。
リアは頷き頭の中で整理をしていたがレイの話を聞いていて手がぷるぷると震えてだし、禍々しい怒りのオーラがリアから漏れ始めていた。
「許せない。レイ様を、、愚弄した罪は重い。」
「あなた達は冒険者を剥奪並びにグリッドを追補します。並びにお尋ね者として報告します。」
流石に雑魚キャラ達はリアの言葉に何も言えずに座ったままだった。リアはギルドマスターの責務を果たした。
レイはリメントに近寄って魔法を解除した。
「リメント大丈夫だったか?」
リメントは何故か嬉しそうだった。
レイはスキルを解除してリメントに話しかけたらリメント目は憧れの目をレイに向けていた。
「伝説の八本の剣見れて感激です。」
それからリアが衛兵を呼び雑魚キャラは連れてかれ、多分牢屋とかに入るんだろうなと思いながらやはり雑魚キャラだなと、思った。
リアは始末書など書かなくてはならないのでグリッドに戻って行った。
またリメントと二人の街道になった。
波乱万丈の一日でレイの大嫌いな面倒な事が片付きホッとした。草原には静けさを取り戻して夜空には綺麗な星が輝いていた。
「何か今日は、色々有りすぎて疲れたな。」
そうレイが、言うとリメントが近寄ってきて正座をして嬉しそうに焚き火の前で
「少しお休みになられては?」
と言いながら膝をポンポンしていた。
これは膝枕かと思いながら何故かを考えたが、もう今日はどうにでもなれっと思いリメントに身を委ねるそっと眠りに就いた。
もちろん何もしてないよ? 独り言言ってしまった。
寝る前に魔法鎧出して守りを固めた。
また明日から多分面倒くさいこと起きる気がするから寝ます。
お休みなさい・・・・・・・・・・・
新たな称号を取得しました。
「安らぎ」
読んでいただきありがとうございます。
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