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いきなりゲーム内に飛ばされた白の騎士  作者: 十六夜 来夢
第二部 国と国の戦い
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第三話 妖精を匿うことになった

「おい、そこの冒険者」


レイ達に兵士が近寄って来た。


「ここら辺で何か見なかったか」


「何かとは何ですか?」


システィーナは兵士の質問に質問で返した。


「見てないのならいい。」


そういうと兵士は何処かに行った。


三人は肩を降ろした。


「で、どうするかな」


「そうですね」


「このままでは妾達は見つかれば罪人になるのじゃな」


リュースの言う通り、シルキーを(かば)ってるのだから見つかれば罪人、だが渡す訳にはいかないとレイは思い二人に告げた。


「シルキーを故郷に返す」


「それはいいですね」 「うむ」


二人は賛成してくれた。


一先ず交代で寝ることにして、明日旅立つことにした。


「旦那様、シルキーの国はもしかしたら、、」


「わかってる」


リュースが言う通りで、最悪の場合妖精の国は帝国によって潰されてるかもしれないと想定した。


夜が明けレイとリュースは最悪の場合を考えどうするか決めた。


一つは妖精の国を去り新たな場所を探す


二つ目は妖精と契約しレイと共に旅をするか


どちらもシルキーにとっては難しい選択だと思う。


どうするかはシルキー次第なので先ずは妖精の国を目指すことにした。


「おはよ、レイ、リュース」


シルキーは起きたようだ。


朝の挨拶を交しこれからのことをレイはシルキーに話した。


「で、妖精の国に向かうがそれでいいか?」


「うん、問題ないよ。ありがとう」


シルキーは感謝した。


だがこのままではシルキーが見つかってしまう何か隠せる物がないか考えたが浮かばなかった。


「シルキー、このままだと見つかってしまう何か隠れる事はできるか?」


「出来るよ」


そういうとシルキーは小さくなりレイの回りをクルクルと飛んだ。


これで見つからないとレイ達はテントをたたみ妖精の国を目指した。


「妖精の国はどこにある?」


「うん、とねーあっち」


「エベレン山脈より先にあるのじゃ」


シルキーは指差しただけで分からなかったがリュースが教えてくれてよかったと思うレイ。


今回の旅は前より長い旅だと思うレイ達の周りにはまだ兵士達がウロウロしているので注意しながら進んだ。



「このままだと食料などが不足してしまいますね。」


システィーナがレイに何処かで補充しなければならないと伝え次の村にて補充することにした。


「今日はこの村に泊まるとしよう」


「わかりました。」


「妾は疲れたのじゃ」


「これが人族の住む場所なんだ。」


シルキーは不思議そうに村を眺めていた。


村にまで兵士達が何かを探すように村人達に尋ねたり草木を分け念入りに捜索していた。


確実にシルキーを探しているのは確実なのでレイはシルキーを隠すように宿屋に入って泊りの受付を済ませて部屋に入った。


「はああ、あいつら邪魔だな」


「確かにそうですね」


「これじゃ身動きがとれんのじゃ」


「皆、ごめんね。私のせいで。」


シルキーは小さい姿のままテーブルの上で三人に謝った。


「シルキーのせいじゃない」


「そうです。」       「気にすることないにじゃ」


そんな話をしていた。



ドンドン   ドンドン


「開けろ、我々は帝国兵だ」


厄介なことに帝国兵がドアを叩いてきた。


「隠れろシルキー」


シルキーはレイの言うことを聴きレイの服の中に隠れた。


「おい、開けろ」


「今開けますよっと」  ガチャ


「お前らに聞きたいことがある、拒否権はない」


帝国兵はやはり村外から来た者に探してる者を聞いてきた。


「知りませんね、俺達は依頼を終えて疲れてるんで早くしてくれますか」


「その態度はなんだ、お前」


レイの言葉が気に食わなかった兵士は因縁を吹っかけてきた。


ニヤリ・・・・・・・・


「お前らが隠してるかもしれないからな、身体検査だ。」


「おい、そこの二人服を脱げ。」


帝国兵は、システィーナとリュースにわいせつ行為をしようとした。


「やめてください」


「何をするのじゃ」


二人は兵士の手を振り解いた。


「帝国兵に歯向かうつもりか」


「それくらいにしろ」


レイは怒りMAXだった。


「黙れ、冒険者が」


帝国兵はレイを押したがレイは微動たりしなかった。


「歯向かったなこのやろう」


帝国兵はそう言いながら剣をレイに振りかざした。


シュッ  


振りかざした剣はレイの手で止められていて、帝国兵が動かそうとしても動かなかった。


騒動を聞きつけた帝国兵の上の者が駆けつけてきた。


「何をしている。」


「こいつらが歯向かって来たので制裁を」


「おい、お前の部下くらいちゃんと躾けとけ」


「まず剣を下ろせ、ザキ」


帝国兵は素直に剣を下ろしたがレイを睨んでいた。


「詳細を聞きたいのだが」


「はい、こいつらが・・・」


「お前に聞いてない、ザキ」


「はい」


帝国兵にも良い奴がいるんだとレイ達は思った。


「こいつが、二人に身体検査とか言ってわいせつなことをしようとしたので止めた」


「本当か、ザキ」


「ですから・・」


ギロリ


「はい、そうです」  ドーン


帝国兵は隊長と思わしき人に突き飛ばされていた。


「申し訳ありません。無礼を」


「私は、帝国第一歩兵隊指揮官のワイマールと申します。誠に申し訳ございません。」


謝ってきたのは帝国の指揮官だった。


レイは経緯などを指揮官に詳細に話、冒険者だと話した。


「なるほど、冒険者であったかそれも金の・・・・それは誠に申し訳ない、レイ殿」


指揮官は律儀で忠実な人で冒険者にも敬意を払っていて、ギルマスのリアは知り合いらしい。


「今度埋め合わせをさせてくれ」


「埋め合わせじゃなくて、貸一つだ」


「なるほど、分かりました。何かあれば頼ってください」


二人は握手をして指揮官は、部屋を出て行った。


そのあとは何事もなかったように夕食を食べ、四人は宿屋で就寝した。




読んでいただきありがとうございます。

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