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いきなりゲーム内に飛ばされた白の騎士  作者: 十六夜 来夢
第二部 国と国の戦い
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第ニ話 帝国の企み

「旦那様、どこ行ってたのじゃ」


レイが宿で借りてる部屋のドアを開けたらリュースが飛びついて来たので反射的に避けた。


「うぎゃっ」 ガシャン ガタン


「わ、悪い、反射的避けたリュース。」


「何故、避けるのじゃ、妾は心配したのにぃ」


「そうですよ、レイさん。リュースと私は心配してました。」


二人はレイが一人で旅立ってしまったか、元いた世界に帰ってしまったんじゃないかと思い心配で仕方なかったと二人はレイに思いをぶちまけた。


「すまない、少し風に当たりたかったんだ。」


レイは二人に謝り、朝の騒動は静まった。


「今日はどうするんじゃ」


「昨日言ったろ?依頼だよ依頼。」


「そうじゃったな。」 「はい。」


三人はギルドに向かい依頼を受けに行った。


ギルドに付いて中に入り掲示板に貼り出されてる依頼を見ていた。


「ゴブリン討伐、、、コカトリス討伐、、うん」


依頼は沢山あるがどれも簡単な依頼ばかりだった為にレイは、どれにしようか迷っていた。


「旦那様、これはどうじゃ」


「どれ、、、馬車の護衛か」


リュースが持ってきた依頼内容は....


グリッド街から隣街のウインザスまでの道中

荷馬車護衛 報酬は金貨3枚  


レイは考え護衛はやったことない種類の仕事だった為に少し興味があった。


「リュース、それにしよう。」


リュースの持ってきた紙を受付女性に出した。


「こちらの依頼を受けますか?では今手続きをしますので、少しお待ち下さい。」


レイは手続きを済まし依頼主の所に向っていた。


「レイさん、久々の依頼ですね。」


「確かに、こっちに来てからしてないからな」


「旦那様は、仕事熱心なのじゃな。」


(違うから、仕事って言わないで。社畜を思い出しちゃうじゃん)


「護衛は、周囲警戒し依頼主と荷馬車を守るといった簡単に見えるが意外と難しいから警戒を怠るな」


「了解です。」 「わかったのじゃ」


二人は、素直で助かった。


「お待ちしておりました。冒険者の皆様、私は商人のマーベラスと言います。」


「俺はレイ。こっちがシスティーナとリュースだ」


「これは、これは、ご丁寧によろしく頼みましたよ。」


依頼主との挨拶を終え、荷馬車の準備を手伝い出発した。


グリッドを出て街道を歩き、荷馬車の周りを三人が守りながらウインザスを目指した。


「ところで、レイ殿は美しい二人と仲間なのですね」


「そうか、腕は確かだから心配ない」


レイは淡々と会話した。


商人とシスティーナ、リュースは仲良く話をしては笑っていた。


レイは無口キャラに見えるが意外と人見知りなだけで、いわゆるコミュ障なだけだった。


何だかんだでウインザスに着いた。


道中は敵も出なかったので、のんびりな旅をした気分だった。


「依頼、ありがとうございます。報酬はギルドで貰ってください。」


「わかった。」


「では、お二方も良い一日を」


商人はウインザスの街に消えていった。


三人はウインザスでどうしようかと考えたが、特に何もすることも無いのでグリッドに帰って報酬を貰うことにした。


ウインザスを出てグリッドに向かう道中やたら兵士がいるのが気になった。


「なんか兵士がやたら居るな」


「そうですね。何かあったのでしょうか」


三人は兵を見ながらグリッドに歩いていたが夜になったので野営の準備をしていた。


「お前ら、ここでなにしてる」


喋りかけて来た兵士がいた。


「私達は依頼を受け終わったのでグリッドに帰る所です」


システィーナは兵士に返信した。


「ふん、冒険者風情が」


レイは、兵士の言った言葉が気に食わなかった。


「おい、」


「何だ貴様」


「取消せ、」


「はっ?何が取消せだ」


「頭まで馬鹿なのか兵士風情は」


「何を!」


兵士は剣を抜きレイに向けた。


「貴様、帝国兵を馬鹿にするとはいい度胸だな」


レイは兵士を兜越しに睨んだ。


「ひっ」


兵士はビビっていた。


「今日の、、所は免じてやろう」


そう言いながら兵士は走って行った。


「何があったのでしょうね。」


「確かにそうだな」


レイとシスティーナは話をしていたがリュースは喋らなかった。


「リュース、いつもなら何か言ったりするのに今日は言わないんだな」


「今日は、とはなんじゃ、妾にとって人族の興味はない。旦那様は別じゃが」


リュースは龍族、確かに人族が何しようと関係はないと思った。レイにとっても同じこと、システィーナもエルフ族だから三人には関係ないことなのだろうとレイは思い野営の準備を再開した。


「やはり、システィーナの料理は美味いのじゃ」


「ありがとうございます」


リュースは久々にシスティーナの料理を食べて喜んでいた。


夕食を後にした三人は焚き火の回りを囲みながら色々な話をしていた。



ガサガサ ........


ガサガサ........



「誰だ」



レイ達のテントの辺りから茂みを動く音を聞いたレイは茂みに言い放った。


システィーナは素早い動きで物音が聞えた場所に移動した。


「うわっ」


「誰ですか、、、女の子!?」


システィーナが捕まえた人は女の子だったが身体には擦り傷や汚れがいっぱいあった。


「離せ、捕まったらやばい」


レイは事態を把握しようと少女に話しかけた。


「事情は分からないが、追いかけられているのか?」


「帝国の奴らが、」.......



それから少女の話を三人は聞くことにした。


「で、帝国がどうした?」


「帝国の奴らが私の力を使う為に私をさらって、、隙きを見て逃げたんだ」


話が飛躍し過ぎて理解が出来ないとレイは思った。


「主、旦那様がいれば安心じゃ」


リュースは少女に声を掛けた。


「人族はやはり外道じゃな、妖精の力を自らの力に加えようとは」


「そうか、、、はぁ?」


レイは頷いたがリュースの言った妖精という言葉にびっくりした。


「妖精なのか」


「私も妖精は初めてみました。」


「ほれ、主旦那様に自己紹介じゃ」


少女はリュースを見てから頷いた。


「龍族が居るとはおもいませんでした。えっと私は、シルキー妖精の女王です」


少女の名はシルキー、妖精国の女王らしい。帝国がいきなり攻めてきてシルキーを捕らえたらしい。


けど妖精が何故人に簡単に捕まるかが分からなかった


「シルキー、質問だ。何故捕まった」


「アイツらは妖精の力を弱める玉を使ってきたの」


それで捕まってしまったのかと納得したレイ。


「貴方は人族なのに、何故エルフ族と龍族といるの?」


シルキーはレイが何故に二人と居るのかが不思議だったらしい


「旦那様、人族じゃが、あ奴らとは違うのじゃ、主も聞いた事があるじゃろ、英雄説を。」


「旦那様が白騎士じゃ」


シルキーはびっくりした様子でレイを見た。


「納得」


(いや、なにが納得だよ、意味わからないからね)


「私を匿って」


レイは仕方ないなと思い、シルキーをテントに隠した。


「これからどうしましょ」


「確かにそうだな」


(また面倒な事になりそう)


レイはそう考えながら三人はどうするか話あった。


シルキーはテントで疲れたようで寝てしまった。



読んでいただきありがとうございます。

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