第一話 いつもの三人
「旦那様、今日はなにするのじゃ、妾今からで...」 バチン
レイはいつもの通りリュースが変な事を言うのでチョップしていた。
「レイさん、今日はグリッドの陽幸祭ですよ。」
レイ達はグリッドでリアに報告した後、グリッド街に数日過ごしていた。
まだやる事も決めてないが毎日がシスティーナとリュースが居るので楽しかった。
「そうか、祭りか。見て回るか」
「はい。」 「行くのじゃ。」
二人は元気よく返信してレイ達グリッドの陽幸祭を楽しむ事にし、街は祭り一色に染まって屋台にはお菓子や唐揚げ見たいな物まであり、美味しい匂いが漂っていた。
「旦那様、妾はあれがいいのじゃ」
リュースの指差した場所には綿菓子見たいな物があった。
「よ、兄ちゃん買ってくかい。」
「これは何って言う食べ物なんだ?」
「兄ちゃん知らないのか、これはワターガって言う菓子だよ、うまいぜ」
(まんまじゃん、いやいや綿菓子じゃん。)
レイはそう思いながら、リュースとシスティーナに買ってあげた。
「美味じゃな、旦那様も食べれかや?」
「いや、いらん」
二人は綿菓子を美味しそうに食べ、あっという間に食べてしまった。
楽しそうに三人は道を歩いては、食べを繰り返しながら陽幸祭を満喫して歩いた。
「レイ様もいらしてたんですか?」
そこにはギルマスのリアがいた。
(また、面倒な奴にあったな)
「よう、今満喫してるとこだ」
「そうですか、レイ様と私も一緒に周りたいのですがこれから行く所があるので」
リアはレイ達に挨拶した後何処かに行ってしまった。
そんな事は気にしないで祭りを満喫した三人は宿に帰り夜のフィナーレで上がる花火を眺め、今後について話していた。
「旦那様は、何をしたいのじゃ?」
「俺は、、」
レイは考えたが何も浮かばずどうすればいいか悩んでいた。
「レイさん、とりあえず依頼を受けてみませんか?」
システィーナは黙るレイにそう応えた。
「確かに悪くないな、明日見に行ってみよう。」
そんな話をして、三人は就寝した。
.............…......
「それでは私はどうすれば、、」
「このままではエルシスタ王国と私達のヤルバルク帝国が戦争になりかねん。」
「エルシスタと戦争が起こればこちらが振りになる、、」
「だからと、私達冒険者を出すのは違うと思いますが」
「では、リアは帝国が滅んでもよいと」
「そうは、、言ってませんが私達冒険者は国の戦争に巻き込むのは」
「誰が冒険者に報酬や援助をしてると思ってる」
「.........」
とある会議でリアは帝国の将軍と会議をしていたが、リアが呼ばれた理由は冒険者を兵として戦いに参加せよとの命令にギルマスのリアは抗議していたのだった。
「リアよ、確かお主の所に金等級冒険者がいた筈だ、あいつらをかせ」
「冒険者は物ではありません。」
「えい、黙れ冒険者など我々にとっては同じものだ」
帝国の将軍は冒険者を物扱いし、リアは腹を立てこの会議の折り合いがつかず会議が続いた。
「はぁ、この話をどうにかしないと、、、レイ様聞いてくれるでしょうか」
リアは小さく呟いた。
.................
「クッション」
「今日は寒いのかな、風邪は、引いてないよな。」
レイは夜中起きてくしゃみをしながら起きてしまった。
横を見るとシスティーナとリュースはすやすやとベットで寝ていた。
「また寝るとするか、いや少し風に当たってこよう」
レイは寝てる二人を起こさないように部屋を出て街を歩いて時計塔がある中心に来て塔を登り景色を見ようと思った。
「あ、レイ様!」
レイは夜中に声を掛けられ振り向いたらそこにはギルマスのリアが居た。
「何してるんだ」
「いえ、こちらが聞きたいです。何してるんですか?」
確かにリアの言う通り夜中に何故ここにいるかは不審だなと思ったレイはリアに夜中起きて少し風に当たりに来たと話した。
「ご一緒しても?」
何かリアの様子が変な事に気づいたレイは頷き塔に登り街を見渡せる一番上に上がった。
................
二人は暗い街を眺めていたがリアはたまにため息を吐いては下を見ていたので仕方ないなと思ったレイはリアに話しかけた。
「どうした?」
「えっ、、いや何でもないですよ」
「いいから話せ、楽になる」
リアは少し考えて、、ため息吐いた。
「レイ様、独り言を話しますね」
リアは独り言と言いながら今日何があったかと淡々と話しどうすればいいかと悩んでいた。
レイは何も言わず景色を見ながらリアの話しを聞いて一緒に考えた。
「一人で悩むな」
「レイ様、、、」
「確かに将軍の事にも一理あるが物扱いは酷すぎる」
レイは考えた、どうすれば一番穏便に済ませることができるか、あるいは帝国の将軍に冒険者がいかに危険な仕事で大変であるかを知ってもらうかを。
「リア、条件付きで将軍に話すといい。」
「えっ条件とは」
「戦いに参加しろと言うならまずはどちらも力量を知らないと戦力になるかわからん。だからまず、帝国の一番強い相手5人とこちらの5人とで模擬戦をして、帝国が勝てば手を貸すと。」
「なるほど、馬鹿にしてる将軍に一泡吹かせると」
「その通り」
「分かりました。レイ様。ありがとうございます。早速対応します。」
「うん、何かあればまた聞いてあげるから」
「はい。」
リアはさっきまで悩んでいたのが嘘のように吹っ切れていた。
リアはお礼をいい塔を降りようとした。
「リア、その、、、」
リアは首を傾け
「リアは、、下を向く顔は似合わない、だから上をみろ」
「はい。レイ様」
リア嬉しそうに降りていった。
「はぁ、何か面倒いが、将軍の引きつる顔をみたいかな。」
レイは、塔で一人朝を迎えたのであった。
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