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いきなりゲーム内に飛ばされた白の騎士  作者: 十六夜 来夢
第一部 転移召喚
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第ニ十一話 呪いが解けたレイはこの後どうする?

「では、レイ様話しとはなんでしょうか」


リアは自分の椅子に座りレイに問いかけた。


「エベレン山脈にある巫女の聖杯で呪いが解けたよ」


「本当ですか?それは良かったです」


リアは自分の事の様に、喜んでくれた。


「レイ様、後ろに居る人は誰ですか?」


レイは後ろ?と思いながらシスティーナとリュースしかいないだろと思ったがリアにはリュースを知らなかったと思った。


「妾は、赤龍のリュースじゃ」


...........「えっ?」


リアは、椅子から立ち上がり、膝をついた。


「これは赤龍リュース様、私はギルドマスターのリアと申します。」


「堅苦しいのはなしじゃ」


リュースは赤龍、誰でもそういう態度になるのが普通だがレイはそんなことは一度もしてなかったと思っていた。


「リュース様は何故このような場所にいるのですか?」


「旦那様が居るからじゃ」


「旦那、様?」


リアは自分なりに考えたが答えが出なかった。


「旦那様とは?」


「旦那様は旦那様なのじゃ」


リュースはそう言いながらレイに抱きついてきた。


...... ?


「えーっ、旦那様ってレイ様」


「そうなのじゃ」


リアは頭がパンクしそうになりかけていた為にレイはちゃんと説明することにした。


「リア、リュースは旅の途中で仲間になって今に至るんだよ」


「はー、」


かなり端折ってレイはリアに説明した。


「よく分からないのですが、了解しました。」


リアは無理矢理に自分を納得させた。


そんな事を会話していたがリュースが抱きついている為邪魔だと思ったレイはリュースにデコピンをした。


「いたっ痛いのじゃ、旦那様。」


「リュース、喋りにくいから離れろ。」


リュースは残念そうに離れたがシスティーナとリアは羨ましそうにレイをみていた。


レイは変な雰囲気になった為に話を戻した。


「ゴホンっ」


「リア、報告は以上だ、何か他に必要な事などあるか?」


「.......あっ、はい。報告は承りました。あとはこちらで処理します。」


リアに報告し話は終わったので部屋を出ることにした。


「レイ様、この後はどうするのですか?」


リアの質問にレイは考えた。


気ままな旅もいいし、のんびりな生活もいい、ギルドに所属してるから依頼を受けたりするのもいいと思ったが、レイには一つ思う事があった。


レイは後にいた二人を見た、そう二人はこの後はどうするのかと考えた。


「二人はこの後はどうするんだ?」


「えっ?この後もなにも一緒に付いてきますよ」


「そうなのじゃ」


二人から余りにも嬉しい言葉がでてレイは仲間の有難みなどを思い出さながらシスティーナとリュースを見た。


「ありがとう、じゃ後で三人で考えようか」


二人は頷いたのをレイは見た。


「リア、この後は三人で相談して決めるよ」


「分かりました。もしギルドで依頼を受けるなら来てください。」


レイたちはリアに挨拶し部屋をでて受付まできた。


レイ達が受付横から出てきた時はギルド内の人々からの視線を感じられ、レイは(何も起きないでくれよ)と誰にも聞こえない声で喋った。


後はギルドを出るだけ終わりだと思いながら、扉を目指したレイ達にはまたもや面倒臭い事に、冒険者の男に最初の頃みたいに絡まれたのである。


「よーっ嬢ちゃん、俺達と一緒来ないか?そこの男一人より俺達四人居るし、これでもギルド内じゃ少しは、有名なんだせ。」



レイ(いや、ちょっとまってよ、今のナレーション(前ふり)だと俺が絡まれたんじゃないのか?)


............


リュースはその男が声を掛けたが目も合わせず男の横を抜け歩いた。


「おっと、無視は良くないぜ、嬢ちゃん」


男はそう言いながら、リュースの肩を触ろうとした時、リュースは小さく低い声で男に言った。


「気安く触るな。」


男が触れる瞬間、男の手は何かによって弾かれた。


「痛でっ、そう警戒すんなって、そんな男一人より満足させれるぜ」


明らかに男はリュースに色目を使ったり、身体を舐め回す様に眺め確実に発情した犬みたいだった。


「黙っておれば、このゴミが」


「えっ?なんだって嬢ちゃん。」


リュースの周りにオーラがで、小さく無数の赤い玉が浮いていた。


リュースは男の首を持ち上げ、突き飛ばした。


ドカーンっバシャーン


「ゴミが、旦那様を馬鹿にするでない、ましてや妾に気安く触るな」


リュースは確かに高貴な龍族、怒るのも分かるがこれ以上の騒ぎや破壊があったらまずいと思いレイはリュースの手を握り止めた。


「リュース、それくらいでいいよ」


「良くないのじゃ。」


「そうです。」


システィーナまでも冒険者の男に怒っていたみたいだったのである。


二人はあーでもないこーでもないとレイに抗議し、レイもそれを聞くことしか出来なかった。


「旦那様が馬鹿にされるのは嫌じゃ」


「言いたい事は分かるが穏便にすませないか」


「あ奴らは分かってないのじゃ、どんなに旦那様が素敵かを」


「そうです。レイさんがどんなに素敵か.....を?」


システィーナはリュースに釣られ同じような言葉を言うなり顔を赤くし黙ってしまった。


「リュース、俺は何言われようが気にしないよ」


レイの心


本当は気にしたりするし、怒りたいのもあるんだからね。

ただ社畜の根性が身に染み付いてるせいで気にしたら負けと思ってしまうだけで


「旦那様は優しすぎるのじゃ」


リュースはまだ納得いかないがこの場は怒りを鎮めた。


ギルド内は静けさだけ残り、他の冒険者はレイ達から離れていたがそれでも後に下がっていた。


レイはやばいなと思い、ギルドを出ることにし二人も付いていった。


「これから俺の第二の人生の開幕だぜ」


システィーナ、リュースもレイの後を追いグリッドの街中に歩いていった。



読んでいただきありがとうございます。

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