第十七話 レイドはエンドレス?
一夜明けレイ達はクエスト発生し3回失敗し、一番最初の場所まで戻され、今に至る。
「よし、今日こそ攻略しないと」
「頑張りましょう」
「妾は楽勝なのじゃ」
一人だけ何か違う気がしたレイだが知らないフリして最初のレイド第1関門に進んだ。
第1関門は楽勝で勝った、辺りに注意しながら次に以降としたら茂みに看板があった。
「なんだこの看板」
レイは前はなかった気がしたが看板をよく見た。
「4つの宝箱は最初の戦った敵の数が手がかり」
まじか、こんなに簡単だったのかよ、とレイは思った。
最初の敵は三匹だから鍵は3つ目の宝箱だ。
ヒントを見つけ宝箱に着いた。
3つ目の宝箱を開けたら鍵があり、閉まった扉に鍵を刺し扉を開け道を進んだ。
「旦那様は何故鍵が、3つ目の宝箱とわかったのじゃ」
レイはヒントがあったじゃんと思いながら
「看板にヒントがあったから楽勝だったよ」
「看板にヒント?」
二人は首を傾げた。
「そんなものなかったのじゃ」
「確かにありませんでした。」
二人は嘘を付く訳ではないことは知ってる為何故俺にだけ見えたか不思議だった。
三人はガーゴイル6体に遭遇した。
(クエスト発生 時間6分)
「これが次か、行くぞ、システィーナ、リュース」
三人はガーゴイルと戦闘に入ったが、相手は空を飛ぶし攻撃は最初敵より上だった為苦戦した。
「しつこいのじゃ」
リュースの周りにはガーゴイルが三体囲みリュースに攻撃していた。
「妾が命ずる、灼熱の炎よ、きたれ」
「破滅烈火」
リュースの周りから炎の渦ができ、渦はドラゴンの形をしガーゴイルに攻撃をした。
ガーゴイルは避けれなく炎の渦に巻き込まれ灰となった。
「負けてられないな。」
レイはやる気満々でガーゴイル二体と戦った。
「八斬神贄」
詠唱無しで八本の剣が現れガーゴイルを攻撃開始した。
ガーゴイルはあっけなく倒され、レイは戦闘を終えシスティーナを見た。
「私も負けてられません。」
「精霊の加護ミラスよ、力をお貸しください。」
システィーナの周りには精霊の木霊が集まった。
「行きますよ、光影矢」
無数の光の矢が天から現れガーゴイルに突き刺さった。
(Congratulations)
ガーゴイルを倒した三人は次に進んだ。
道を進んだ先には、一体の敵がいた。
「あれが最初のボスだな。」
レイ達はボスに近づきせを開始しようとした。
「旦那様」
「レイさん」
隣にいた二人は何かのシールドに拒まれ、レイだけがボスに近づけた。
「これは、、戦いは一人だけってか」
「システィーナ、リュースまかせろ」
二人にそう言ってボスと戦闘開始した。
ボスのHPゲージは3つ、たしかに中ボスにあたるかなとレイは思いながら戦闘を開始した。
「先に仕掛けるぜ」
「八斬神贄」
ボスは兎の様な獣族だった為素早くレイの八本の剣を躱しながらレイを攻撃してきた。
「ちっ、早いな・・」
ボスと攻防を繰り返すレイと見守る二人。
「一人はきついな、もう少し魔力を使って見るか。」
レイは、不安ながらもこのままでは埒があかないと思い本気で戦闘することにした。
「自動回復魔法、覇気障壁魔法。」
回復をして防御魔法をかけ、ボスに真っ向から戦いを挑んだ。
ボスの振り下ろした刀を剣で受け防御し、跳ね返しボスの腹部を斬りかかった。
ボスはよろめいた時、ボスのHPは半分くらいだった。
「しぶといな。影武者をだすか。」
レイは2体の影武者をだしボスに斬りかかった。
ボスの動きが止まった瞬間、ボスの刀が二本になり攻撃パターンが変わった。
「厄介だな、影武者はこれ以上だせない。」
レイは前衛職の騎士だが主に防御型で防ぐのは得意だが攻撃は苦手、しかも相手も刀職ボスな為戦い難い相手だった。
影武者でボスの攻撃を防ぎ、攻撃を展開させてなんとかボスのHPがあと少しの所にきた。
八斬神贄は確かに強いスキルだがボスは剣を防ぎガーディアンを押し退けレイに攻撃を仕掛ける。
「やばいな、このままじゃジリ貧だ。」
レイはこのままだと負けてしまうと思い召喚魔法を使った。
「ブライドよ、我に力を。」
するとレイの前に一本の黒い剣が現れた。
「これはあまり使いたくないけど仕方ない。」
剣を取るとレイの鎧は黒くなった時禍々しいオーラがでた。
「白騎士よ、我に力を求めるか。」
剣は喋った。
「あー。力を貸してくれ、魔剣グラム」
その力を宿したレイは凄まじい速さでボスに斬りかかった、ボスは後ろに弾き飛ばされた。
行けると思ったレイは畳み掛けにでた。
ボスはレイの圧倒的強さに負けた。
(Congratulations)
ボスに勝て、システィーナとリュースは開放されレイに近づいた時レイは元の白騎士になっていた。
「旦那様、今のはなんじゃ」
リュースがシスティーナより先に先程の黒騎士になったのを疑問に思いレイに問いかけた。
「さっきのは、鎮魂設定って言って強大な力を入れられるスキルだ」
「凄いですね、やはりレイさんは凄いです。」
「流石旦那様、また惚れ直したのじゃ」
「いや、力を使える変わりに対価が必要でその対価は、記憶をとられる、長時間使えば全ての記憶を失う。」
「大変なのじゃ、旦那様は妾を覚えてるかや?」
リュースは近づきレイにしがみついた。
「大丈夫だよ、短時間だけだからちゃんと覚えてるよ。」
二人はホッとした。
レイの代価の記憶はリアル世界の記憶を取られていた。
あまり支障はない為二人には話さなかった。
騎士には最上位職に聖騎士と闇に落ちた零騎士があり、レイは零騎士になっていた。
三人は次に進むと扉が3つあった。
これは宝箱の時みたいにトラップがあるに違いないとレイは考え二人に注意した。
「二人とも、、、、」
ガチャ・・・・・
「・・・・・・・・・・・・・・えっ」
「旦那様開いたのじゃ」
リュースは疑うや疑問を知らないのか普通に開けてしまった。
「おーい、何故開けた・・・トラップが・・・」
言いかけた時には遅かった。
三人は光に包まれ振り出しに戻ってしまった。
「まぢかよ、苦労が、、、」
「旦那様、戻ってしまったのじゃ」
お前のせいだと心で叫んだが本人は悪気は無いようで呆れてしまった。
「やばい、エンドレスだ」
三人は最初からクエストをクリアしなければならなくなった。
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