第十五話 一難去ってまた一難。
ギアスの言うにはエベレン山脈頂上に領地が有り普通に過ごしてたら突如として、魔族がやって来て応戦したが魔王幹部らしき人物がギアスの力を上回り猛攻撃をくらって命からがら逃げてきたらしい。
近隣の村をワイバーン達が襲ってるのは魔族の魔法により洗脳され操られていてギアスはそれを、止めるために動いていたら、噂でレイのこと、リュースの事を聞き付け助けを求めに来たのだと。
「赤龍がいると聞いた時は驚いたよ。赤龍は普通はこんなとこにいないからさ」
「妾は、龍帝の指示があり動いてるのじゃ」
レイとシスティーナは顔を合わせ、意思疎通が繋がったかの様に、そうだったかな?と首を傾げた。
確かにリュースは龍帝の指示で黒龍ディアブロの調査に来たが、その後は勝手に付いてきてるのかとレイとシスティーナは思った。
「今旦那様、良からぬ考えをしたのじゃ」
レイは首を振りそんなことしてないとリュースに言ったがリュースは怒り出した。
「妾は調査なのじゃ」
まあ、リュースがそう言うならそういうことにしとかないと暴れだしそうなので頷き同意した。
「本当に君は面白いね、赤龍が言いくるめられてるとは」
「そんなに凄い事なのですか?」
疑問に思ったシスティーナは、ギアスに質問したがギアスは笑いながら答えた。
「普通に凄いことだよ、人間より遥かに高貴な龍族と仲良さそうにし、ましてや手玉に取るとは」
システィーナはそうなんですかと、納得しながらギアスの言うことに頷き話を聞いていた、一方のリュースは頷き、そうじゃろ、旦那様は凄いのじゃといいなんだか話が段々ずれていったので修整する為に話を戻した。
「で、魔族と戦わなくては巫女の聖杯は手に入らないということか、ギアス」
「話それちゃったね、それで間違いないよ。しかし楽しいね、ずっと居たくなるかも」
いやいや、困るから、主に俺が、、、
聞こえない声を吐いた。
色々あったが、話はまとまり魔族を討伐しに行くことになったレイとシスティーナにリュース。
「君腕のせいで魔力使えないんだよね?それなら加護を与えるよ。」
加護?と思いながらレイは話を聞いた。
「君にはもう加護が付いてるけどそれでも抑えられなかったみたいだし」
何のことだが分からない為に考えながら腕を見た。
「ほら、紋章あるでしょ。赤龍の紋章。」
ギアスは腕の紋章を指差した。
「龍は普通は加護を与えない、だから特別な存在なんだよ。君は」
リュースを見ると、何故か恥ずかしそうに下を向いていた。
「リュースが惚れた人間、興味があるよ」
ギアスはそう言ったらリュースは顔が真っ赤に染まりギアスの口を塞いだ。
「それ以上言うでない。でないと燃やすのじゃ」
話の内容がまだ飲み込めないレイは鈍感であった。
システィーナはため息を吐き、ギアスは笑い、そしてリュースは顔が真っ赤。
「レイさんの鈍感。」
システィーナまでがレイに言ったがレイは何が鈍感なんだな分からなかった。
そんなこんなで、今夜は寝ることにし、明日旅の仕度や武器などを見に行くことにした。
何故レイの周りは面倒くさい事ばかり起きるのかレイは考えたが分からなかった。
リアルでもゲーム内いや、ゲームとも違う世界で社畜みたいに忙しく日々旅しながら困難に立ち向かうレイは、いつか幸せはあるのだろうかと考え眠りに就いた。
「君があの白騎士レイかあ、期待してるよ」
ギアスは寝てるレイに話しかけそっと居なくなった。
次の日三人はギアスが何処に行ったかわからなかったが待っても仕方ないのでポーション類を買いに街にでた。
魔族とは魔力勝負に絶対なる為、力を温存は多分出来ないと考えたレイはどう戦うか、敵の戦力はと考えながら街を回った。
「流石に僕一人では敵わないか、、うっ、、、」
ギアスは領地奪還の為に一人で魔族に戦いを挑んだがやはり幹部の魔力には敵わなく手傷をおった。
かろうじて逃げきれたギアスは逃げた洞窟で倒れた。
「白騎士、、ま、、かせ。ました、、、よ」
ギアスは気を失った。
「おっとと、ギアス君、君を死なせないよ。それじゃ僕シナリオじゃないからね」
謎の人物はギアスに治癒魔法をかけ居なくなった。
「ふぅー、危なかったね、レイは氷龍と戦わない選択が待っていたんだね。魔族はどうなるかな」
「もっと楽しませてよ、レイ」
謎の人物はそう言いながら消えていった。
そのころレイ達は街をでて、エベレン山脈に向かっている途中にいた。
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