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「あんなの、ただのカルアだぜ!普通のとナンも変わらないネーミングだけに決まってんだろ?!なぁ、『レンタルビデオ屋の店員』の話にせよ、おまえ、本当に根っからの女好きなのは分かるけどな、物事の本質を、もっと見抜けるようになれよ!!
……俺、もう少し一人で飲んで帰るわ、じゃあな!」
そう言い終え、一人が車から降りて、まだまだ賑やかな繁華街に消えていった。
「アイツ、どうして僕の『レンタルビデオ屋の店員』のこと知ってるんだろ??」
車中、残っているうちの一人の男が、呆気に取られた顔で思わず呟く。
それに対して、運転席に座っていた男が、サラリと言及した。




