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転生者の理  作者: 紅姫
出会い〜そして転生
2/2

戸惑い

そろそろ着くこところだなと思っていたが列車が走っている音は続いている。しかし一向に次の駅に着くことがない。

まぁ,俺の目的地は列車の終点だしいつかはつくだろうと思いもう一度眠りについた。


「お客さん起きてください、着きましたよ」と声が聞こえる。

やっと着いたのかと思いながら,目を覚ますと真っ白な空間にいた。


「ここはどこだ?」

俺は寝ぼけてるのか,さっきまで列車に乗ってたよな、、、

なんか目の前に変な服をした女が立ってるんだが、これは夢だよな?

どうせ夢だしもう一回寝るとするか、さっきの声は気のせいなんだなと思い、目を閉じた。


「いい加減起きてください!!ここに来てから何回そのくだりするんですか!」

そう,ここに来てから夢が覚めないと思い何度も目を閉じ同じことを繰り返していたのだ。


「うるさいな、どこかもわからない真っ白な場所にいていきなり起きてくださいなんてこと言われても夢としか思えないだろうが!」真っ白な空間に俺の怒声が響いた。


「貴方は、事故で無くなりました。それはそれは凄惨な事故で誰かも分からないくらい顔がぐちゃぐちゃになってましたよー。見ます?あなたが死んだときの映像?」


すごい楽しそうな顔をして,そんなことを言いやがる、、、

誰も自分が死んだときの映像を見たくもないだろうよ。


「やめとく」

それだけ言って女が次に話す言葉に耳を傾けた。


「貴方はなくなりました。選択しとして二つあります。このまま日本に新たな命として生まれかわるか。こことは違う世界に転生するかを選んでいただきます。ただしどちらを選んでも赤ん坊からスタートですのでご承知を。あ、誰にでもこんなことしてるなんてことはないですよ?てへっ」


最後のてへっってなんだよ、真剣な話をしてたのになんか空気ぶち壊れだわ。

てか、誰にでもってなんだよ。死後の世界って本当にあるんだな。

妙に落ち行いてる俺が不思議だが、やっぱあれか?ファンタジー小説ばっかりよんでたおかげなのか?なんて冷静な自己分析を行う。

あっちに残してきた彼女も心配だな、泣いてくれてるんだろうか、、、

心残りがないといえば嘘になるがまた日本に戻って、くそみたいな生活を送るくらいなら違う世界で新たな人生を謳歌するのも悪くないな。よし、決めた。


「違う世界に転生させてくれ、ちなみにその世界ってのは魔法やら能力やら使えたりするのか?」


「使えますよー、そりゃもちろん。貴方がそんなことが好きってのもわかりますからねー」


それは僥倖だ、憧れていた魔法とファンタジーって世界に行けるのか余計に楽しみだ。


「じゃあ違う世界、異世界に転生させてくれ。よろしく頼む。最後に一つだけお願いできるか?俺の彼女の顔を一目だけでも見させてくれないか?」無理なのはわかっている。


「すみません。死後の世界からの干渉はもう無理なんです、、、本当にすみません、、、」

申し訳なさそうに俺にそう告げた。


「そうか、、、やっぱり無理だよな。まぁ、駄目で元々だ。そう気に病むな」


「その代わりといっては何ですが、それ相応のことはさせていただきます。転生の特典があるのですが、何か望みはありますか?」


ありきたりなものは、成長チートとかか?それとも勇者てきなやつか?

それだと、小説にあったように色んなことに巻きまれてる可能性もあるからな、、、

まぁ、あんまり目立たないようなものがいいよな、なんて考えてもみる。


「あ、ちなみにこの中から3つ選んでもらうことになってますのでよく考えてください。」

すげぇ分厚い本に【転生特典】なんてものが書いてある。この膨大な量の中から選ぶのかなんて考えながら中身に目を通していく。


「決まった。【呪文短縮】【魔法の導き】【呪文重複】この3つで頼む。」

剣聖や大魔道みたいなスキルもあったが,俺TUEEE系は面白くないからじっくり楽しむことにした。


「地味な選択肢ですねー。もう少し強そうなスキル選んでもよさそうなのに物好きですね。まぁ、貴方の人生なので私はもう何もいいませんよ。あ、おまけで貴方をナビゲーションするスキルを一つだけ授けておきますねー。ではあなたの人生に幸あらんことを」




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