21 祖父母との出会い
本日6話目です。
祖父母登場です!
「もう!またあなたは勝手にやらかして・・・」
「まあまあ、怒るなよマゼリカ」
「お黙りなさいゼスト!まったくあなたは・・・」
あれから場所を変えて応接室に移動した・・・というか、今僕の祖父を名乗る男性をしかりつけてる女性が表れてからあっという間にここまで連れてかれてそのまま状況がわからないままに見守っている訳だけど・・・一応この場には僕とユーリとお父様と母上がいるけど・・・お父様も母上も慣れているのか特に気にせずにお茶をしている。
僕もそれに習って一応話が終わるまでユーリに淹れてもらった紅茶を飲んで落ち着く・・・うん。ユーリはやっぱり凄いね。色々できて。
そんなことを考えていたらいつのまにか説教が終わったのか女性がお父様と母上に話しかける。
「ごめんなさいね、二人とも。少し目を離した隙にこの人たら・・・」
「母上。いつものことですから大丈夫ですよ」
「そうですよ。それにしても・・・お久しぶりですお義母様」
申し訳なさそうに二人に謝る女性に対してお父様はなんてことないように、母上もそれよりもどこか嬉しそうにしていた。
「そうね。久しぶりマリア。レイスも。そして・・・」
女性の視線が僕に向く。
改めて見ると・・・やっぱり凄い美人だな。
紫色の髪と碧眼というある種芸術的な色合いに、大人の色気を感じさせる立ちふるまい。
「あなたがレオンね。私はマゼリカ・マスタール。あなたの祖母よ」
女性は僕を見ると頬笑みながら自己紹介した。
やっぱりか!ってか、若すぎるよ!
母上といい、この人といいこの世界の女性は不老な上にみんな美人ばかりなのだろうか?
「えっと・・・はじめましてレオンです」
緊張しながらそう答えると女性はくすりと笑った。
「そんなに緊張しないでいいわよ?レオンって呼ばせて貰うわね。私のことは・・・おばちゃんもいいけど・・・お祖母様って呼んでね」
「えっと・・・わかりました。お祖母様」
少し照れくさいながらもそう言うと女性・・・お祖母様は嬉しそうに笑ってから僕の方に歩み寄って、そのまま僕に抱きついた・・・あれ?
「あ、あの・・・?」
「あぁ・・・リーゼそっくりとは聞いてたけど・・・こんなに可愛い孫だとは・・・」
蕩けたような表情のお祖母様に困惑する僕。
なんでいきなり抱きつかれてるの?
助けを求めるように視線をお父様・・・はやめて母上に向けると、母上は苦笑しながら説明してくれた。
「お義母様・・・あなたのお祖母様はリーゼのことが大好きだったんだけど、会うといつもそうやって抱きついていたのよ」
つまりは恒例の行事ということ?
母上の視線には少し悲しみのようなものも混じっていたので、多分お祖母様にも母さんの死のことは伝わってるはず・・・
だとすると無下にできないしこのままでいないとダメかな?
そんなことを考えているといつの間にか近づいてきた祖父が僕の頭を撫でて言った。
「レオン。ワシのことは爺ちゃんと呼んでくれ!しかし・・・本当にリーゼそっくりの外見だな」
「もう!私が先に楽しんでるから邪魔しないでよ!」
「いいじゃねぇか。少しくらい」
そうしていつの間にかまたお祖母様が爺ちゃんに説教を始めたんだけど・・・お祖母様は僕のことを抱き締めたまま説教するから二人の間に挟まれてる僕の存在は一体・・・?
ちらりとユーリを見るとおろおろしながらももしもの時は助けようというような感じの態度で・・・それをみたら僕も少し落ち着けて周りをみれた。
お父様はその騒動に呆れたようにしつつも僕を心配そうにみていて、母上も普通に紅茶を飲んでいた。
なんだか態度でわかったけど・・・これがこの二人の普通なの?
色々やらかす爺ちゃんを躾るお祖母様。
なんというか・・・お父様と母上とは違った感じで上手くいってる夫婦なんだろうね。
しかしそれにしても・・・ほんとに二人とも若いというか・・・お祖母様はもちろんのこと、爺ちゃんも見た目というか・・・内面が若いというかヤンチャ坊主という言葉が似合うようなイケメンさんだよね。
この二人の遺伝子を貰ったからお父様もあれだけイケメンなんだろうし・・・僕も一応そうなのかな?
僕の場合は母さんに似すぎててお父様の要素がほとんどないような気もするけど・・・性格もみんな母さんに似てるって言ってるし・・・
ま、まあ、あれだよね。母さんの遺伝子が強くてお父様の遺伝が薄いだけだからきっと父親はこの人なはず・・・・
そんな下らないこと考えているが二人の「お話し」はいまだに終わらず、僕へのお祖母様の抱擁も解ける気配がない。
結局このあと一時間近く抱き締められて疲れはてたところでようやく母上が止めに入ってくれて事なきを得たけど・・・お父様の忠告を初めてまともに実感したよね。
今度からは気を付けよう・・・色々・・・




