14 シスコンて呼んでもよくてよ?
アリシアさん可愛い(確信)
イリナの家に行った翌日・・・僕は自室の椅子から動けずにいた。
「・・・・・」
原因は膝の上に座る小さい金髪の天使・・・アリシアだ。
昨日イリナの家に行った時に彼女はちょうど寝ていたので、そのまま放置していったら・・・ご覧の通りに朝から不機嫌なオーラを出して僕の膝から離れてくれなくなった。
「あのー・・・アリシアさん?」
「・・・・・・・・」
「そろそろ僕動きたいなぁーなんて・・・」
「・・・・・・・・」
鮮やかにスルーされる僕の言葉。
アリシア事態は軽いから別に負担とかはないんだけど・・・ずっとこの体勢はさすがに・・・
そんなことを考えているとアリシアはすこし拗ねたようにポツリと呟いた。
「・・・・だって・・・お兄様・・・昨日・・・置いてかれた・・・・寂しかった・・・・」
「アリシア・・・」
正直何故ここまでなつかれているのかさっぱり分からないけど、アリシアにそんな風に言われたら僕も流石にすまないと思って、僕はアリシアの頭に手を置いて撫でながら謝った。
「ごめんなアリシア・・・今度からはちゃんと言ってから出掛けるから」
「うん・・・・」
その言葉にアリシアは頷き、その後で撫でられてるのが気持ちいいのか目を細めて猫が気持ち良さそうにしているような表情を浮かべた。
なんだろ・・・妹ってこんなに可愛いものなの?
「えへへ・・・」
気持ち良さそうにしているアリシアに和みつつも結局そのあとアリシアが離れてくれることはなく・・・その日は一日アリシアを膝の上にのせて過ごした。
まあ、流石に夕食の時は母上がいたから離れてくれたけど・・・
あと、僕の膝の上にアリシアがいる光景を見て、お父様が「私も混ぜてくれ!」とどこから聞いてきたのか飛んできて宰相さんに回収されていたりしたけど・・・
まあ、若干足が痺れたけど可愛い妹との交流と考えれば安いものだろう。
そんなアリシアとのほのぼのした事件から翌日・・・僕は今、何故かミラお姉ちゃんに連れ出されて馬車に乗せられています。
状況を説明したいけど・・・正直僕にもさっぱりなのだ。
いつものように午前中の授業が終わってからのんびりと部屋で過ごしていた僕だったのだが・・・突然慌てたようにミラお姉ちゃんが部屋に飛び込んできて、「一緒に来て!」の言葉と共にミラお姉ちゃんの護衛さんに担がれて・・・あれよこれよと馬車に乗せられてしまったのだ。
ユーリがいれば良かったんだけど・・・その時はちょうどはずしていたから今ごろ心配してないといいけど・・・
「ところで・・・どういうことなの?」
僕が対面に座っているミラお姉ちゃんにそう聞くとミラお姉ちゃんは「いやー」と頭をかきながら答えた。
「ごめんねー・・・実はレオンに頼みがあってさ」
「それはいいけど・・・出来ればもっと穏便にしてほしかったよ・・・」
まさかあんなに強引に連れ出されるとは思わなかったし。
「にゃはは・・・ごめんごめん。皆に話したら反対されそうだからねー」
「反対されそうって・・・一体何なの?」
何やら雲行きの怪しい話のように感じて不安になる僕だが、ミラお姉ちゃんは慌てたように否定した。
「別にレオンに危険はないよ!私も可愛い弟を危ない目には合わせたくないし・・・ただ、私の友達のお茶会に出て欲しいだけなの」
「お茶会?それでどうして・・・」
「それはその・・・・少し特殊な子だから・・・」
遠い目をしてそう語るミラお姉ちゃんに何やらそれ以上は聞けない雰囲気だと思い僕はとりあえず頷いた。
「よくわからないけど・・・ミラお姉ちゃんの頼みなら大丈夫だよ」
「本当に!?ありがとう・・・レオン・・・・」
心底ホッとしたような表情のミラお姉ちゃん。
まあ、家族の頼みって母さんからは頼みごとなんてされたことあんまりないから初めて・・・かもしれないし、ミラお姉ちゃんは僕に優しくしてくれてるから出来ることはしたいしね。
ただ・・・
「せめて、ユーリとアリシアには伝えてあげてほしかったよ・・・・」
絶対、あの二人は心配してるし・・・・ユーリはとにかく僕のことになると過保護気味に最近なってきたからかなり騒いでいそうだし・・・アリシア意図したわけではないけど、また無断で外出したから帰った時が怖い・・・
「ま、まあ、伝言は残したから大丈夫よ!・・・・・・多分」
そんな僕の呟きにミラお姉ちゃんは明後日の方向を見ながらそう言ったけど・・・多分って・・・
帰ってからのユーリとアリシアへのフォローを考えながら僕はため息をついた。




