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平和な王子生活始めました  作者: サウス・ジュン
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閑話 イリナ・エンペラーの銀色の宝石

本日3話目です。


イリナの閑話・・・イリナさんは天才なのです。

イリナ・エンペラーにとって全てのものには対した価値はなかった。


恵まれた環境に恵まれた美貌・・・周りの人間にも恵まれたと思えるし、大抵のことは少しやれば出きるように成る程に才能にも恵まれていた。


そんな彼女の人生は・・・どこか本人にしてみればつまらなかった。


女に生まれたからには家の為にもどこかに嫁ぐことは分かっていたし、そうすることの意味も知ってはいたが・・・どんな男にも魅力を感じなかった。


父が持ってくる縁談もどれだけ家柄が良くてもいいとは思えず、また、父もそこまで婚約について積極的には動こうとしていなかった。


そんな彼女にも理想の関係というものがあった。


それは、姉であるエリナ・エンペラーと兄として慕っているロイン・マスタールの二人だ。


一応政略結婚な二人だが、二人は互いに深く愛しており、お互いに外見だけでなく中身も愛して自分達のペースで歩んでいっている・・・そんな二人にイリナは憧れた。


しかし、現実的に彼女が自身と共に歩みたいと思うような異性には巡り会うことはなく・・・気がつけばすでに13才になっていた。


このまま適当な人と結婚するしかないのか・・・そんな風に考えていた彼女はしかしある日、面白い話を聞いた。


それは兄と慕うロインが姉に話していたことだ。


いわく、新しく出来た弟がとても可愛い・・・当然これだけなら普通は気にしないだろう。


しかし、「ロインが言った」ということが彼女にとってはかなり衝撃的だった。

ロインという人間は一見優しげに見えるが・・・その実はそこまで他人に興味を持たず、家族と言えど本人にしてみれば対した価値はないと言えるのだ。


もちろん人並みの愛情はあるのだろうが・・・ロインにとってもっとも愛するのは姉であるエリナだけで、それ以外は等しく平等に価値がないということをイリナは知っていた。


そんなロインが姉に名前を出すほどに興味を持つ存在・・・イリナはそれに興味を持たずにはいれなかった。


すぐにイリナは侍女のリュミエルを使い調べさせてみるが・・・予想外に情報の集まりが悪いことに疑問を抱く。

リュミエルは元はとある国のスパイで情報という点においては誰よりも正確に集めることに長けているのたが・・・そんな彼女をもってしても、集まるのは簡単なものばかり。


意図的に情報が規制されてると踏んだイリナは直接会って確かめようと、宰相である父親に会うついでに城に入って接触を試みた。


結果としてイリナはその少年に会えた。


そして予想外の事態に襲われる。


その少年は確かに情報の通りに可愛いのだが・・・その可愛いが圧倒的だったからだ。


見たことのない銀色の髪に国王と同じ緑の瞳・・・女の子と言われてもおかしくないほどの美しさと愛らしさを持っていた。


普通、そんな外見なら中身はひねくれているだろうとイリナは思ったが・・・そんなこともなかった。


本人はいたって普通・・・いや、優しいとわかるような人間だと思えた。

普段、イリナが話している高圧的な口調はその口調から相手の性格をみるためにやっていることでもある。

その口調から相手が少しでも表情を歪めたり、面倒そうにしたらイリナにはすぐ分かるが・・・少年がしたのは少しの困惑だけだった。


状況に困惑しているだけでイリナにたいしては・・・特に萎縮もせずに受け答えする少年にイリナはますます興味を持った。


いや・・・もっと単純に言えばイリナは少年に本気で一目惚れしたのだろう。


見た目の美しさに魅了されて、中身の誠実さに魅了された。


単純に彼女は恋をしただけなのだ。


実際、彼女は勢いのままに父親に婚約の話をして了承を得た後で・・・布団で身もだえたほどだ。


自分でも考えてなかっあ強引な方法。

勢いだけのいつもの自分らしからぬことに彼女は戸惑ってしまう。


自分の家にレオンが来たときもイリナは内心かなり緊張していた。

母親がレオンと楽しげに話す姿に少なからず嫉妬もしていたし、レオンとあまり話せなかったことに少し寂しくも思っていた。


それでも彼女は・・・その感情に戸惑いを覚えていた。


物語のヒロインよりも簡単に・・・こんなにチョロく自分が誰かに恋をしたなんてことがあるとは思えなかったからだ。


ただひとつだけわかることは・・・銀色の宝石を彼女は手に入れたいと願っているということだけだった



要するに天才さんが一目惚れしたってことですね。

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