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平和な王子生活始めました  作者: サウス・ジュン
13/31

12 婚約ってマジですか?

イリナと会った翌日・・・いつものように午前中の勉強を終えてから僕はお父様の元に向かっていた。

あまり仕事の邪魔をしたくはないけど・・・本当にイリナが婚約の話を申し込んできてたかどうか気になったからだ。


衛兵さんにお父様の居場所を聞いたところ、今日は執務室で書類仕事に勤しんでるらしいとわかり執務室へ向かうと何やら中で騒いでいるような大声が聞こえてきた。


少し開けるのに戸惑いつつも僕はノックをして確認を取ってみた。


コンコン。


「お父様。レオンですが今よろしいですか?」


するとガタンと大きな音をたてて扉が勢いよく開き、満面の笑みのお父様が顔を出した。


「おおレオン!会いたかったぞ!」


「むぎゅ・・・」


お父様はいつものように僕を力一杯抱擁する。

く・・・苦しい・・・


「陛下・・・子供が可愛いのは分かりますが落ち着いて下さい。苦しそうですよ」


「おお、すまないレオン!」


後ろからの声でお父様の熱い抱擁から逃れられた僕。

助かったよ・・・

見れば、お父様の後ろに宰相さんが立っていた。

どうやらこの人がお父様を止めてくれたらしい。


「えっと・・・お忙しいですか?」


「いや、そんなことないぞ!それでどうかしたのか?」


「あ、はい。お父様にお聞きしたいのですけど・・・実は昨日、イリナって子に会っていきなり結婚して欲しいって言われたんですけど・・・」


「ほう・・・」


僕がイリナの名前を出した辺りからお父様の顔がだんだん怖くなっていってる気が・・・

気のせいかな?


「それで、今は無理と答えたら今度婚約の話を申し込むって言ってたのでお父様に話が来てるのか気になって・・・」


「なるほどなるほど」


笑顔のはずなのにお父様の表情からは物凄い覇気を感じる・・・なんなんだろう?


「やはりですか・・・」


そんなことを考えていると宰相さんがため息をついてこちらを見た。


「殿下。娘が失礼をしました。ですがあの子なりに本気なのだと思うので何卒ご一考ください」


「娘?もしかして宰相さんはイリナの・・・」


「はい。私の名前はギルドル・エンペラー。イリナの父です」


僕の推察を肯定するように頷く宰相さん。

マジか。宰相さんの娘なのか・・・


「おいギルドル。まさか私の可愛い息子をお前の娘にやらなきゃならんのか?」


「さて、私は殿下と娘の意志に委ねますので。・・・てすが個人的には殿下を義理の息子として扱いたくはありますね」


「ほほう・・・」


なにやら無言で火花を散らす二人・・・前から思ってたけどやっぱり二人は仲良しなのかな?


「それでお父様・・・どうなんですか?」


「ん?ああ、婚約の話か・・・来ているけど断ったよ」


「陛下。まだ正式には断ってはないですよ」


笑顔でそう言うお父様に宰相さんは半眼で突っ込む。

するとお父様は一転して鬼のような形相で宰相さん睨んだ。


「うるさい!今のレオンに婚約はまだ早い!」


「とはいえ殿下はすでに13才です。正式なお披露目がこれからだとしても早めに婚約者は必要でしょう?」


そう、どうやら僕が正式に王子になったことを国民に伝えるためにお披露目の式があるそうなのだ。

そのための勉強も今しているのだけど、講師の先生からも「婚約者は早めに決めた方がいい」とは言われた。

貴族では幼いうちに婚約者を決めて、将来的によい関係を築けるようにするのが一般的らしい。


この国では政略結婚事態はあまり多くはないけど・・・王族だと早めの婚約と結婚が必要になるらしい。

お世継ぎの問題もあるが、国民に安心してもらう意味でも必要らしい。

一応、この世界事態が一夫多妻でもあるらしくて、より多くの子供を作るために王族は特に結婚というのが重視されるそうだ。


でも、個人的にはお父様の言う通りまだ早いような・・・


「だがな・・・」


「陛下。息子が可愛いのはわかりますが、もし家の娘との縁談を蹴ってから他国から・・・それも世継ぎの第一王女とかの縁談きたらどうするんですか?そしたらレオン殿下は他国に行ってしまいますよ?」


「ぐっ!それは・・・」


「ですから家の娘がお得でしょう。この国にいますし、すでに家督は長女に渡すつもりなので縛りもありません。いつでも息子と会えますよ?」


「ぐぬぬ・・・」


徐々に押されていくお父様。

宰相さんもここを好機と見たのか畳み掛けるように言った。


「何も今すぐ結婚しろとは言ってません。あくまで婚約・・・あとは本人たちの気持ちしだいでしょう?それとも陛下は息子が信じられないと?」


「そんなことはない!」


「でしたら問題ありませんよね?」


その一言にしまったという顔をするお父様。

凄い・・・お父様を完全に論破したよこの人。


「殿下もよろしいですね?」


そんな風に二人のやり取りをみていたら不意打ち気味にこちらに話が降られた。

そう言われても・・・


「いえ・・・そもそもなんでイリナは僕を選んだんですか?」


「さあ、それは本人じゃないとなんとも・・・ただあの子は昔からの聡ので、殿下を選んだのには訳があるのでしょう。それとも殿下は娘はおきに召しませんか?」


「そんなことはないけど・・・」


「では決まりですね」


そんなこんなで何故か婚約の話が決まってしまった。

僕まだ王子になったばかりなのに・・・











攻略してないのに攻略しているとは・・・

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