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パラクレイム  作者: 神秋将弥
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第六話 新たな仲間 アザリナ

長い期間、投稿が出来ず申し訳ございませんでした。最近、忙しかったために遅れてしまいました。

どうか最後まで読んでくださったら幸いです!

「・・・・んっ」

「おーい、坊主ー!目を覚ましたみたいだぞー!」

「ん?おーう。分かったぜー、今行くー」

俺が親父の作った武器や防具を見ていたら目が覚めたみたいだ。

「よう。お前大丈夫か?」

俺はまだ寝ぼけている?女に話しかけた。

「・・・ここは?」

「ここは、【人気のなく、薄汚い】鍛冶屋だ。ってイタ!なんだよ親父!」

「まさか、【人気のなく、薄汚い】鍛冶屋ってのはここのことか!!おい」

「事実だろ!誰もここに客が来たことないって言ってたじゃねーか!」

「あ、あのすみません!!」

俺と親父が軽い喧嘩をしている間に、女の子が話しかけてきた。

「ご、ごめんな。こんなところみせてしまって」

「あ!いえ、大丈夫です」

「そういやー、なんでここに来たんだ?」

「あ!そうでした!この鍛冶屋に私の探しているクロカワ・ジュンというものがこの鍛冶屋に入って行ったと聞き行く人に聞きました。クロカワ・ジュンってあなたたちのどちらかですか?」

「わりーな、嬢ちゃん。ここには、クロカワ・ジュンって奴は来てないぜ。なぁ、坊主」

「俺が黒川純だけど?」

「「・・・・・・・・えーーーーー?!」」

「あなた様が、クロカワ・ジュン様ですか!?」

「坊主!!お前がクロカワ・ジュンだと!?」

ほぼ同時に二人が大声で質問してきて驚いてしまった。

「あー、俺が黒川純だけど。てか、親父に名前言ってなかったな。親父の名前も聞いてないな。ついでに、みんなで自己紹介でもするか?」

「だな!」

「そうですね!」

また、二人が息ぴったりで返事を返してきた。あるいに、すげーな。

■ ■ ■ ■

「まー、簡単な自己紹介な!俺は、黒川純。十七歳だ。田舎から来た冒険者を希望している。よろしくな!」

俺の自己紹介は終え、次は親父だ。と思ったが、女の子から質問がきた。

「クロカワ様は、何故冒険者になりたいと思ったのですか?」

いつの間にか「クロカワ様」と呼ばれたがそこは、スルーしておこう。

「ただ金稼ぎをしたいだけだ」

「なるほど。分かりました!クロカワ様!」

えー、そこで納得しちゃうのー!もっと質問してくるかと思った。まー、納得しているならいいか。

質問を終え、次は親父だ。

「俺はマウロア=Q=アインだ!歳は五十一だ。今は見ての通りここで鍛冶屋を営んでいる。まー、その・・・よろしくな!」

「へー、親父ってアインって言うんだな。なんか、親父にしてはかっこいいな」

「なんかってなんだよ!」

「じゃー、次自己紹介お願い」

「無視すんなよ!」

「私は、アザスティーナ=A=リナです!歳はクロカワ様と同じ十七です!先ほどまでは病院にいました。その時にクロカワ様と会いました!覚えてます、クロカワ様?」

「病院?・・・・あーーーー!!あの時の」

~~~~数時間前 病院~~~

「ったくあの医院長俺よりめちゃくちゃうるさかったなー。他の患者も驚いていたぞ。さて、怒られたことだし外へ行って状況でも確認するか」

そして、ベッドから起き上がり、靴を履き入口へ向かうとき

「く・・・・す・・・り・・・・」

すると、隣のベッドから小さな声が聞こえた。

振り向くとそこには、包帯が全身に巻かれている人がいた。

「く・・・・す・・・り・・・・とっ・・・・・れ・・・・」

「くすりすとっれ?・・・薬取ってってこと?」

その人はゆっくりと小さくうなずいた。

「ちょっと待ってな。・・・お!これか!下になんであるんだ?あの医院長のせいだなー、ったく。今飲むか?」

また、ゆっくりと小さくうなずいた。

「分かった。ほら、口開けて」

すると、ゆっくりと口を開けた。そして、俺は上から水をあげた。

「もういいか?」

「う・・ん・・」

お!この水のおかげか言葉を少し話せるようになった。

「あり・・・・が・・・とう・・・ね」

「おう!俺外へ行かないとダメだから、じゃあな!」

「あの・・・・なま・・・・え・・は・・?」

「黒川純だ!それじゃ!」

~~~~現在 鍛冶屋~~~

「思い出してくれましたか!!クロカワ様!」

「包帯でぐるぐる巻きだった、あいつがお前だったんだな!」

「はい!そうです!」

「あんな大怪我してたのに、そんな早くに治るのか?」

まー、なにせ異世界だからあんな大怪我もすぐ直るからな。

「いえ、病院には約一年入院していました。しかし!いつも飲んでいた回復薬をクロカワ様が拾って、飲ませて頂きクロカワ様が病院から出た瞬間に全身が軽く、体に痛みががなくなり、声もはっきりと出せるようになりました!なので、そのお礼をしたく、クロカワ様を探していました!」

「え?は?なんで急に治った?」

「分かりません。しかし、クロカワ様にお会いすればわかると思い・・・」

ふむ、なるほど。俺には一定の条件で触れたものを強化?することができるスキルがあるみたいだ。でも、まだ明確ではないな。

「すまない。俺にも分からん」

「そうですか・・・」

「まぁ、これで自己紹介は終了だな。さて、俺はギルドのとこ行って仲間の募集でもしに行くか!」

「あの、クロカワ様!先ほど自己紹介で冒険者希望と言っていましたが、一緒に連れていく冒険者の募集をしに行くのですか?」

「ん?そうだけど?」

「それなら、私を仲間にしてください!」

「・・・・え?いいのか?冒険者だぞ?モンスターとかと戦う冒険者だぞ?遊び半分じゃい生きてけないぞ」

「重々承知のしています。私は、クロカワ様に助けてもらった命をクロカワ様のために使い仲間になりたいのです!足を引っ張ったりなんかしません。どうか、仲間してください!!」

「・・・・・はぁ。しょうがない。仲間にしよう!俺も足をひっぱたりしてもいいぞ、俺も多分、足を引っ張ると思うからさ!これから、よろしくな!」

「ありがとうございます!そして、よろしくお願いします!」

「よーし!冒険者になる条件も揃ったし行先は変わらないがギルドへ行くか。そうだ、お前の名前長いからアザリナって呼んでもいいか?」

「はい!クロカワ様ならいいですよ!」

「分かった。じゃー、行くかアザリナ」

「はい!」

そして、俺は新たな仲間アザリナと共に親父のところを出た。

「・・・・・俺、坊主と嬢ちゃんの話だけを聞いてなんも喋ってなかったな」

親父もといアインは一人、店で呟いたのだった。

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