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不適合者の蘇生術  作者: END
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プロローグ

響くサイレンの音、咽返るような鉄の臭い、

道路にも近くの標識にも自分にも飛び散っている…朱…緋…紅…。


人の叫ぶ声が嫌というほど纏わりつき、先ほど起こったことが事実であるということを認識させられる。

目の前には数分前まで隣にいたヒトが今ではヒトではない何かに見えるほど、おぞましく、無残に、横たわっている。


いわゆる交通事故。この世の中では大して珍しくもないただの偶然の産物。運がなかっただけ。それで片付けられてしまう世界なのだ。


しかし、鮮明に思い出す。数刻前まで隣にいたヒトの笑顔を。

そして、それこそおぞましく、残酷で、悪魔のように笑っていた顔を。交通事故を起こした張本人の顔を…。


隣で天使のように笑っていた顔とそれを奪い去った悪魔の顔、その二つが脳裏を過ったとき、ふとある言葉が頭に浮かんだ。


『この世は理不尽だ』と。


突然のことに頭がついていけてないはずなのに何故か冷静でいたからなのか。




はたまた、ただ混乱していただけなのか…。


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