表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モンスターフィッシュ 補足大辞典  作者: 鯣 肴
新規絵(しばらくしたら上の方に移動することになると思います)
26/28

新規追加絵③ 浮かぶじいさん頭

挿絵(By みてみん)


 地上から遥か深い海の底、数多もの遺失技術と仄暗い実験の産物が存在する忘れ去られた場所にいた、宙舞う人間の頭部。少年とリールの前でまるで生きているかのように振る舞ったそれは、ホログラムでしかない。限りなくリアルな、実体無き虚像である。そして、少年たちは、そういう概念を知らない。


 そんな彼は自身が、バウムクーヘン・マークス・モラー、であると少年とリールに自称した。それはマークス家の初代当主の名。最早、一部の者のみが知るところとなった、過去の人物の名である。


 そして、何やらの手段を用いて、彼は、シュトーレン・マークス・モラーの体を奪った。まるで幽霊の憑依のように。そして、彼はその状態では、憑依した肉体の脳内の情報を深度や精度や消耗度合は不明だが、読み取ることが可能であるらしい。


 体を手にしたことが久々のことであるらしく、舞い上がってしまい、リールの精神を折り愉しんでいるうちに、少年を見誤った彼は、思い通りに折れない少年に苛立ちを感じて、暴に訴えたところ、逆に一撃で仕留められることになる。それは、器であるシュトーレンの体の魄砕く程に強力無比な一撃で、彼はそうして体を失った。


 霊体のようなものであると考えると、生死は不明である。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ