25/28
新規追加絵② シュトーレンのホテル
シュトーレンのホテル
シュトーレン・マックス・モラーが日本にいる間滞在する本拠地であり、マックス家が東京に持つ資産の一つである。外から見ると、石造りの、七層の建造物である。やたらと、一族名の主張が強い。シュトーレンの描かれた絵はやたらに目立つ。この場所を待ち合わせの場所にしたならば、誰しもが迷うことないくらいにそれは目立っている。入口には警備員がおり、怪しい人物など当然、立ち入ることはできない。彼らは身分を見る。ここでいう怪しい人物というのは、つまり、この場所に入るに相応しい人物以外全てのこと。
中は、大理石の床、木と石とガラスでできた壁面を持つ。エレベーターが人力による駆動であったり、この時代の技術水準が伺える。
最上階の第七層は、客室ではなく、シュトーレン・マックス・モラーの執務室になっている。彼が日本滞在時、ほとんどそこで過ごす。そのことを知る者は殆どいない。要人の居場所というのは、その情報だけで、大きな価値を持つのだから。
 




