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優子先生、やっぱりダジャレには勝てないよぉ……

そういえば三人称視点で書いてるつもりなんですけど出来てますかね?

「義夜久くんの家、久しぶりです!」

「ギヤク! 早く鍵開けて!」

「はいはい」


 義夜久が扉を開ける。中は縦長で、手前の部屋の右側にキッチン、左側に別々に分けられたトイレとお風呂への扉、奥に7畳ほどの洋室がある。洋室には1人で寝るには大きすぎるベッドと6人掛けの机、クローゼットが設置されている。

 3人が中に入ると、キッチンを見た志保が少し怒ったような口調で義夜久に言う。


「この『キッチン』、前来た時と全然変わってないじゃない! ちゃんとご飯食べてるの?」

「もちろん。朝昼晩欠かさず『キチン』とコンビニ弁当の『チキン』か総菜パンを食べてるぞ」

「うぅ、そんな、突然ダジャレ言われたら……」


 怒らないといけないところなのに頬が緩むのを止められない志保は義夜久を睨む。


「私もダジャレ言ってほしいです! 志保さんだけずるいです!」

「おいおい、『樹』にダジャレ言ったら気絶しちゃうだろ? そしたら『いつ帰宅』するつもりだよ。」

「はぅっ!」


 義夜久に『いつき』という自分の名前を使われたダジャレに興奮しすぎてその場に倒れる。


「ありゃ、やりすぎたか」

「もうどうするの! これから葵先輩と優子先生が来るのに!」

「まぁ、来た時に起こせば大丈夫だろう」


 幸せそうな顔をした樹を横目に義夜久は言った。


 




「「義夜久! 今来たぞ!(来たわよ!)」」

「あ、いらっしゃい。葵先輩、優子先生」

「先に来てますよー」

「んぁー? あ、先輩、それに先生も」


 大声で入ってきた葵と優子に、樹は目を覚ます。


「私なんで寝て、というかここは……ひゃっ! 義夜久くん!?」

「樹は相変わらずだな」

「樹さん、落ち着きなさい」


 義夜久を見て慌てている樹を見て、葵と優子は苦笑する。


「あっ、そうか。私義夜久くんのダジャレで。てことはこれは義夜久くんのベッド……ぽっ」

「気が付いたみたいだな。とりあえず机に座ってくれ」


 樹が名残惜しそうにベッドから離れる。


「それじゃあ何で皆をここに呼んだのかはわかるよね?」

「えぇ、北島栞菜さんについてね?」

 

 一番新入生の子について詳しい優子が話す。


「そう。新入生の子、栞菜さんについて調べたい。今の時点で何か知ってることはあるか?」

「先生、栞菜さんの担任だから調査書を持ってきたわ。はい、これ」


 個人情報を堂々とみんなの見える位置に置く。

 

「ふむ、両親2人に、自分の3人家族。趣味、特技はダジャレ。好きなことものはダジャレが得意な人、嫌いなことものはダジャレが下手な人。これは随分なダジャレ中毒者だな。」

「そうみたいね。入学式が終わってから彼女にダジャレを披露しに行った男子は全滅してたわ。」

「これ以外で情報はあるか?」

「あるわよ」

「えっ、あるんですか? 葵先輩」


 まだ調査をしていないのに情報があるという葵に義夜久は驚く。


「えぇ、たぶんその栞菜ちゃんって子、私の中学と同じだわ。その時の同級生が振られたって話してるのを聞いたことがあるわ」

「へーそれは偶然ですね」

「そうね。あと、私がその中学にいたころ栞菜ちゃんは誰とも付き合ってなかったみたいよ? しょっちゅう同級生が振られた振られたって言ってたから」

「なるほど」

「先生が見た感じ、男に興味なさそうだったから今も付き合ってないと思うわ」

「それ以外では何かあるか? ……ないみたいだな。それじゃあ、明日、は休みだから明後日から調査しよう。特に優子先生は担任だから期待してます」

「「「「はい!」」」」

「それじゃあ、次のお話ね」

「次?」

「優子先生へのご褒美さ」

「そ、そんな。先生は当然のことをしただけだし……」

「私じゃなかったか……」


 葵先輩が落ち込んでいる。


「すみません、葵先輩。今回は優子先生なので、次頑張ってください」

「あぁ、わかってる」

「それじゃあ、優子先生。なにがいいですか?」

「で、でも私は先生だから葵さんに譲――」

「優子先生。今、俺は優子先生にご褒美を上げたいんだ」

「で、でも――」

「俺、『優子』先生ともっと『仲良く』なりたいんだ。だからなんでも『言うこと』聞くよ? 『優子先生がもたらしてくれた』情報のおかげでスムーズに調査できそうだしね。」

「んんっ! ひ、ひょんなきゅうにいわえはらしあわしぇすぎてぇ……」

「ぎ、ぎやきゅ(義夜久)! しょんなしゅごいだじゃえ、きいへるだきぇでもぉ……」

「わらしもぉ……」


 不意にダジャレを言われた優子は幸せのあまり失禁し、そばで聞いていただけの葵と樹は腰がへにゃへにゃになり、志保はすでに気絶していた。


(ふっふっふ、即興でこのクオリティを言えたのは久しぶりだな。先生の名前の『ゆうこ』を起点に、『仲良く』つまり『友好ゆうこう』を表現し、キーワードが『ゆうこ』だとわかりやすいように『言うこと』というテンプレを入れる。この時点で先生の腰はへにゃへにゃだろうけど、さらにスパイスを加える。今回のダジャレでは一人称は俺で、二人称は優子先生、つまりyou=優子先生となり、このyouと~をもたらすの意である、causeを用い。『優子先生がもたらしてくれた』が『you caused』つまり、『ユウコウズドゥ』になるんだ。)


 自分のダジャレに満足した義夜久は優子以外をこういう時のための無駄に大きいベッドに寝かせる。そして優子の処理をした後、自分もまた優子とともにベッドに入るのであった。

R18じゃないです。

誰でも漏らすし、処理のとこもぼやかしたし

それでもボクはやっていない



おかしな点があれば感想で教えてもらえるとうれしいです

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