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第十四話:強さとは何なのか?

はいこんにちは河異零次です。

今回も一ヶ月かかってしまいました。すいません。

それでは本編です。どうぞ

「さあ反撃開始だぜ。王様」

「何だ・・・・・・その腕は」

「さぁ?なんかできた。俺にもよく分からん」

今俺の腕は燃えている。

でも熱くない。

某海賊王を目指す漫画のメラメラする実の効果みたいな感じ。

「ふんっ!」

あ、斬られても再生するし痛くない。なんと便利な。

「なかなかに奇妙なものを生やしおって」

仕方ないじゃん。俺悪くない。

「こうなったら彼女を呼ぶか」

彼女?

そう言って何かのスイッチを押す。

「何をしたんだ?」

「転送だよ。お前が必死に守ろうとしてる奴のな」

「おい、まさかっ!?」

「王とは!国民のことを第一に考えて行動するものだ!」

「ならばどうして!?」

「大国が攻めてくることなどうちの予言者によって七年も前から分かっていた事だ!」

「ならばその七年をどうしていた!」

「考えた!考えに考え、どうするのが最善かを!」

「結果がこれか!」

「そうだ。これが最善だ!」

「十を守るために一を捨てるような方法が!?」

「お前は一を守り十を殺すのか!?」

「俺は十も一も守る!」

「そう出来ればどれだけよかっただろうか!いいか、誰しもがお前みたいな勇者じゃないんだ!一生懸命考えて考えて、それでも失敗することがあって、それでもがんばっているんだ!」

「っ!」

「五年だ」

「何がだ」

「この計画を出すまでに国で考えた歳月だ」

「残りの二年はどうしていた」

「この計画のために技術者を集め、他の国の援助を取り付け、国民の理解を得た」

五年。あまりにも長すぎる歳月。それだけ最善を求めていたのか・・・・・・。

「これだけ国の為を思っているなら、多少の犠牲を払うことも辛かったはず」

「国民のためなら俺は歴史に残る最悪の指導者にもなろうじゃないか」

「その先にある未来が平和ならば」

「なら俺が!」

「お前が?そんな燃える腕を生やしたところで一体何が出来る?この技術はこれから欠かせないものになる。例えこの技術が直接使われなくとも、この技術を基盤にすることは多いだろう」

「なにせ神を堕とすんだ!人智を超えた力を有するのに人一人の犠牲で済むなら安いもんだろう?」

「そら来たぞ!」

転送が終わったのか・・・?

「こいつの心は今は切ってある。お前の腕を吹っ飛ばしたときの状態と変わらない」

目に光が見えない。本当に心が無いみたいだ。

「弾道計算完了。発射準備完了」

おいおい、もうピンチなんじゃね?今俺ができることっていったら・・・・・・。

「発射」

「防御しかないよねぇぇぇ!!!」

腕の炎を広げて盾のようにする。

クソッ!圧倒的に魔力が足りてない。このままじゃ押し切られる。今度当たったらどこ吹っ飛ばされるかわかったもんじゃない。

「ぐぉぉ、重いぃ。魔力がぁぁ。押し切られるぅぅ」

少しずつ後ろに押されてる。このままだと足がもつれる。

「くそぉ。もう少し魔力があったら・・・・・・」

あ、そういえば・・・

「確か収納空間にアレがあったはず・・・・・・」

あったあった。魔力を保存したビン。こいつを使えば。

「おお、あきらかに押し返してる」

これなら何とか防げるんじゃないか?

案の定光線を防ぐことはできた。一発目は。

「次弾装填。発射」

うそやん。返せんよ、二発目は。だってもうビンの魔力使い切っちゃったもん。

「そうだよ。為せばなる、為さねばならぬ何事も。さぁ来い!」

ごめんやっぱ来ないで!無理、重い!

ズドンッ!という音とともに天井が落ちて・・・・・・

きたらいいな。

ズドンッ!

「早い!フラグの回収が早すぎるよ!誰だよ!?」

「いったたた。あれ?タクさん?どうしてここに?」

「ウルスさん!?どうしてあなたがここに?」

「いえ、私は・・・・・・ていうか、タクさん腕どうしたんですか?」

「ああ、ちょっといろいろありまして、あとタクは実は偽名なんですよね。本当はタカっていうんですよ」

「おい、ウルス。どういうことだ?何故お前がここにいる?お前には国境の警備を任せたはず」

は?国境の警備?あれだろ、俺聞いたぞ。結構遠くにあるって。(歩いて二日くらい)

「それは仲間たちに任せてますよ。なにやらこっちでよからぬ噂を聞いたもので、少し調べてたんですよ」

「よからぬ噂?この計画はお前も賛成はしていたじゃないか」

「計画のことは割り切りました。これも国の未来の為です。しかし、それ以外に、この計画が利用されているという噂が」

「何!?それは本当か?」

「ええ、どうやらそこの少年が関わっているようで」

ああ、さっきまで空気だった子だ。一応強いんだけどね?ほら、会話に入れないときって、あるやん?

「おっと、ばれてしまった。でもまぁ、それなりの成果は得られたし、問題は無いかな」

やけにあっさり認めるなぁ。こういうときのお約束って、

「ま、その子には少し細工を仕掛けてあるから、頑張って元に戻してあげなよ。じゃ、僕はこれで」

空間が歪み少年が消える。

「転送魔法か。やられたな」

「細工とは何でしょうか?」

「さっきから俺の命令に反応が無い。指令権を向こうに取られたと見るべきだろう」

ですよね~。はいはいテンプレテンプレ。

「とりあえず気絶とかさせればいいのかな」

「その方向で行きましょうか」

正直ウルスさん一人で十分な気がする。てか、この人は一体何なんだろう。王とも面識があって、国境の警備を任されてるって、どんな位なんだろ?

「まぁいいや。とりあえず、行きますか!」

ここはとりあえず共闘しておこう。どっちも相手するのは無理。

とりあえずアリシャを気絶させよう。


気絶させました。

え?戦闘シーンはだって?

無いよ。ウルスさんの一撃で終わりだよ。共闘も何もあったもんじゃないよ。

本当に一瞬。首トンッってやって終わり。あれ本当に気絶すんだね。

俺の記憶が確かだとあれ、物凄い力で正確に当てないと出来ない、っていうか死んじゃうって聞いたんだけど。

・・・・・・深くは考えないようにしよう。

「で、どういうことなのウルスさん?あなたは何者なの」

「タク、いえタカさんでしたね。私は王国の騎士。まあ一応隊長をさせていただいています」

「ふむふむ、それで?」

「こちらで計画が利用されているという噂を耳にしたので戻ってきたのです」

「まんまと使われていたようだな。あのガキと爺さんに」

「そういえば、俺アリシャの時間が少ない、研究所に行けばわかる。みたいな事を言われたんだけど」

「何を言っている?私たちはそんなの知らんぞ」

「え?俺はそういう消耗品みたいな扱いが嫌いだから来たんだけど」

あと、アリシャが嫌がってたし。

「それはないですよ。誰から聞いたんですか」

「あの少年」

「・・・・・・騙されたな」

「畜生。時間がどうたらって聞いたんだけどな」

「!?まさかあのガキ自爆装置をいじりやがったな!」

「何だよそれ」

「神を堕とすんだ。それなりの対策をするさ。反抗されたときの保険として」

「ようは?」

「自爆するようにしてある。俺の認証がないと出来ないようにしたし、そうならないように気絶で意識を落とすとかいろいろ考えていたから、本当に最後の手段だったが、そこかもしれん」

「マジか!どうすんだよ!」

「・・・・・・どうもできん。それこそ打つ手無しだ」

クソッ。どうにかできないのか。

「話は聞かせてもらったぜ!」

「イソラ!」

「自爆方法はどうなってる?」

「魔法だ。それこそ解くには数時間を要する」

「黄金比には?」

「なっていない」

「壊すのは無理か・・・」

「どうすればいい?何か手伝えることは?」

「俺の考えじゃ、被害を抑えることは出来ても助けることはできねぇ」

「どういった考えで?」

「うおっ、お前あの時の雨よけ!」

「その呼び方はちょっと・・・・・・」

「まぁいい。まずは俺が水魔法で爆破の威力を減らし、ミーの重力魔法で抑える。ってのが考えの一つだが当然アリシャは助けられん。タカはどう考える」

「・・・・・・最後の手段として考えておく」

最後で最悪の手段だが。

「残りの時間はどれくらいだ?」

「聞いたときは半日も無いってことだから、あと四時間くらいか?」

「丁度日が変わる時間か」

「でも、嫌な予感がする。急がないと」

「神が暴走したときの予防なんだよな?だったら神との契約を解除すれば・・・・・・」

「やってみる価値はありそうだ」

------30分後-------

「どうだ?」

「変わった様子は無いな」

「・・・・・・まだだ。こいつはまだ解除できてない!」

「どうしてわかる?」

「この刻印を見ろこいつの有無でわかる。しかも点滅を始めている!時間はもう殆ど無い」

「クソッ!どうにかできないのか!?」

「・・・・・・タカ。どいてろ」

「イソラ!」

「諦めろ。もう助からん」

「まだだ!まだ少しでも時間が」

「タカ!」

「っ!!」

「諦めろ。もう・・・・・・どうにもできん」

「嘘だろ、ここでやって助けられねぇのかよ」

そんなのってねぇよ。だって俺は勇者だろ?こんな状況覆してナンボだろ?

「・・・・・・タカさん」

「アリシャ!気が付いたのか!」

「刻印が点滅している。ああ、私もうすぐ死ぬんですね」

「なんでそんな淡々としてんだよ!お前はもうすぐ死んじまうんだぞ!?」

「私のために一生懸命になってくれて、私のために涙をながしてくれる。そんな人がいるだけで、私は幸せですよ」

「どうして俺を責めない!助けてやるっていっただろ!?なんで・・・・・・なんで、そんな笑ってんだよ!」

「どうしてって言われても、そんな必死になって頑張ってる人を私は責められませんよ」

「タカ、もう」

「・・・・・・っ!!!」

「悔しいなら強くなれ。今度は守れるように。失わぬように。俺も・・・強くなるから」

「イソラ・・・・・・?」

イソラは、泣いていた。唇を噛み締めて。己の無力さを悔やんで。

「イソラさんも、タカさんを強くしてあげてくださいね。これから先、もっと辛いことが待っていると思うから。それを乗り越えられるように、今より強く、たくましく」

「ああ、約束しよう。必ずこいつを強くする。俺自身も」

「それではお願いします」

「ああ」

アリシャの姿が水に覆われる。

「ミー、重力魔法を頼む」

「・・・・・・はい」

「タカ君。強くなろう。今よりもずっとずっと」

「ありがとうマドカ。俺は強くなる。こんな理不尽な死も覆せるくらい強くなる」

しばらくしてアリシャは爆発。イソラとミーさんの魔法で被害は皆無。

しかし俺たちは、仲間を二人失い。

俺は、自信と言い様のない何かを失った。


アリシャ・・・・・・死亡

あなたが死ぬときに涙を流してくれる人はいるでしょうか?

いたのならそれはとても幸せなこと

はい、改めましてこんにちは。河異零次です。

今回も遅れてしまって申し訳ないです。

しかも九月中といいながら十月になってしまいました。

しかし、最近めっきり寒くなってきましたね。

皆さん体調には気を付けてくださいね。

さて、今回はこの二人です。

タ「はい、現在凄くブルーなタカと」

イ「同じくブルーなイソラです」

タ「なんで俺らなんだろ」

イ「しょうがないだろルーレットなんだから」

タ「で、なんでこんなに遅れたんだ?」

イ「あれだろ?作者の期末テストと文化祭だろ」

タ「ああ、作者中学三年だっけ」

イ「今回は見事に数Ⅰと英語が追試だってさ」

タ「作者、英検三級取ってなかったか?」

イ「勘で解いてるから実力じゃないんだと」

タ「で、今回はどうしてこうなった」

イ「気分と雰囲気で書くのが作者のウリだろ?期間が開くと何考えてたんだか忘れちまうからな。アリシャも死ぬか死なないかはギリギリまで考えてたみたいだぜ?」

タ「それで俺らは無力さを痛感したわけだが・・・・・・」

イ「そういえば以前感想を書いて頂いた方からまた感想がきたそうだ」

タ「よかったじゃないか」

イ「ああ、作者は一時間ほど喜びにふけっていたぞ」

タ「長いな!」

イ「書くモチベーションが上がったのもそのお陰だといっても過言ではない」

タ「ブックマークもして頂いたしな!」

イ「本当にうれしいんだが、作者としてはどこがよかったのか全く分からないそうだ」

タ「よければ感想をいただけると嬉しいぜ」

イ「次は二週間後か一ヵ月後か分からないけど次回も」

タ「読んでくれよな!」

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