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4 まるめこむ

 3時間は長い。そろそろ帰宅時間になりそうなのである。

 まとめに入らなければなるまい。


「それで、魔王を勇者が倒したんだけど、魔王って俺の父親なわけで、俺は知らなかったんだけど、魔王と王子って魂で繋がってるんだって。魔王が次代に引き継ぐ前に倒されるようなときには系列との魂の入れ替えが可能で……」


 丁度よく、彼はそこで言葉を詰まらせた。


「辛いことは今言わなくてもいいですよ。また今度にしましょう?」


 まあ、つまり彼が身代わりにされたんだろうな、自業自得。とおもいつつ心配そうな顔を作り、暗に今日はお開きであることを仄めかす。


「そうだね。もうこんな時間だ。ごめん、遅くまで。送るね。」


 よしよし。わかってくれたようである。

 え?まとめてないって?まとまってますう!鞄の中身がね!


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