15 スウィーツ
しんでしまえばいいのに、は本当にそうおもっているわけではない。
死んでしまってはコキ使うことができないからね!
長々とステータスの話をした気がする。
でも、どれだけの人が理解できただろう?自分でもよく理解できないのに。
「〜〜〜殿下!レイト殿下!聞いていますか?具合でも悪いのですか?」
おっと、ぼんやりしていた。
今はお勉強の時間である。将来のんびり生きるために頑張らなくちゃね!
「すみません。少しぼんやりしていました。続けてください。」
この先生の授業はわかりやすいんだけど、今教えられているのは前の世界の小学校レベルの算数だから、ついつい違うこと考えちゃうんだよね。
わたしに付いている先生は、この勉学の先生とマナーの先生、それから武術の先生と魔術の先生の四人だけである。
他の兄弟はもっと多くの先生に付いてもらってるようなんだけど、わたし、元々勉強すきじゃないしね!
この勉学のボウロ先生はチョー優しい。
保育士さんみたいなイメージで大体合ってるとおもう。
クリーム色の肌に茶色のおおきな目と茶色のクルクルした髪、身長は低めで体型はポッチャリ気味。素朴な味がする。
ハイ!疑問点が出てきましたね?
そう、「素朴な味がする」の!マジで!
これは、まあ、魔力の味なんだけどね。地域によって違うらしくって、それによって種族が分けられているんだけど。
わたしの今いるこの国はスウィーツな国なの。名前もそのまんま。スウィーツ王国。みんなウィーツって呼んでる。
ウィーツの人たちは甘族っていう、魔力が甘い種族なの。
攻撃力はあまりなくて魅力が結構高い。回復とかが得意な人が多いみたい。
小さいけど、いい国だよ。
スウィーツ王国の王子、それがわたし。
先ほど呼ばれてたように、通称はレイト。本名はチョコレイト……
ミルクチョコ色の肌に艶ッツヤのビター色の目と髪。10歳にしてマジイケメンだからね!魔族っぽいけど!色気ありすぎて美少年ってかんじじゃないけども!
名前は微妙なんだけど、見た目はもうドンピシャ。前のわたしだったら眺めてたい対象だけど、自分だからね、磨きに磨いてる。もう既に婚約者何人かいるしね、これからも増える予定。
あ、男になったこと?あんまり気にしてないわあ。元々バイだったしね。
かわいーいオンナノコとかうつくしーいオネエサマ侍らすんだ〜。ハーレムおっけーな国だしね!




