表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/24

11 勇者になる

 勇者ってなんだよ!わたしは勇者にはなりたくないでござる。


 わたしが勇者になるという。これをわたしに教えてくれた、いや、押し付けてくれやがったのは、俗にいうカミサマ。多分。

 カミサマはわたしに勇者という役割をお与えになった。

 しかし、わたしは勇者にはなりたくないでござる!


 カミサマはわたしとしかコンタクトを取れないようなので、わたしが勇者にならなければ、わたしが勇者になることは誰にも知られず終わるだろう。勿論、終わるのは世界ではない。わたしの人生が、だ。


 カミサマは胡散臭いやつで、なんかごちゃごちゃ言ってたけど、ほとんど覚えてない。だって胡散臭いし。

 カミサマ、と呼んでるけど、これもやつの自称であるし、そもそも姿も見てない。声を聞いたわけでもなく、思念?なのかな?

 夢の内容は覚えていられないものだけれど、起きてすぐに覚えていようとすれば概要くらいは覚えていられるでしょ?そんなかんじ。


 わたしを疑わないでほしい。これはわたしの妄想ではないのだ。

 証拠に、わたしのステータスにはしっかり「勇者になる」と記載されている。「になる」ってなんだ!将来の夢かよ!っておもったけど、わたしはこれに救われている。つまり、今現在勇者ではないのだ。いつなるかも書かれていないので、回避可能なのだ。で、あってほしい……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ