表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/17

第五章:「赤い瞳の窓」

恐怖と好奇心の境界線を越えたとき、

本当の旅が始まる――。


この章では、世界の新たな側面が姿を現す。

試されるのは剣ではなく、心そのもの。


眠らず、容赦もしない目が、遠くからこちらを見つめている。

リースはその視線に耐えられるのか?


時には、扉が永遠に閉ざされ、

窓が開く――そこに映るのは、自分自身の真実だけ。

あなたを見つめる目… それは、知られざる鏡の中の自分かもしれない。"



---


リースは銅の仮面を被った男の後ろを歩き、霧の中を這うような石造りの通路を進んでいた。まるで闇の口に呑まれるように。

一歩一歩進むたびに、心臓の鼓動が高鳴り、霧に潜む何かと対峙する覚悟が生まれていく。


沈黙の門


数分歩いた後、彼らは巨大な岩の上に築かれた石の門に辿り着いた。門の周囲には古代の文字が刻まれており、空へ矢を放つ騎士たちの彫刻が両側に並んでいた。


その下には、忘れ去られた言語でこう刻まれていた:


> 「挑む者には光が暴き、影が微笑む。」




男はリースの胸に手をかざし、赤い光の窓のような透明な扉を開いた。

その奥には、無数の赤い目が弓のように並び、静かに内部を見つめていた。



---


瞳の窓


赤い目たちはゆっくりと動き、訪問者を歓迎しているかのようだった。

リースが近づくと、彫刻が震え、低い囁き声が響いた:


> 「灰を持つ者よ、ようこそ…

選ばれし少年が生まれて以来、久しい。」




リースは息を呑んだ。

この場に立っている自分が、もはやただの人間ではないことを悟った。


仮面の男が囁く:


> 「これはただの門ではない…

これは、七つの礎の一つ、炎の礎への“窓”だ。」




その瞬間、赤い瞳が一斉に輝き出し、周囲の石の隙間から青い炎が吹き出した。



---


新たな炎の誕生


リースの胸の奥から、熱が湧き上がり、古き影の子らのように彼を包み込んだ。

言葉にならず、膝をついたとき、彼は自らの運命が永遠に変わることを感じた。


> 「この瞳の窓を見た者には、

消えることのない“炎”が宿る。」

男はそう囁いた。




それはただの脅しではない——

約束だった。

彼を伝説とするか、災厄とするかの…。



---


第五章・終わり

次章:「青き裂け目の囁き」


赤い瞳の窓が意味するものは何だったのか?

リースは炎の力を受け継ぐのか、それとも焼き尽くされるのか?

読者の皆さんの予想や感想が、「アルドライ王国」の物語をさらに燃え上がらせます!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ