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身体は正直だって言ってんの/式浦。

作者: ヨハネミト

「あなたは、もう私を愛してくれないのかな」

あの日、私だけだったあなたはあの子に奪われた。

いや、最初からあなたは私じゃなかったのかもしれない。

もう行為には使われなくなったベッドに寝転ぶ。

あなたと身体を交えなくなって一体何日経ったのだろうか。

もう会いもしてくれないんだね。

「あっ」

私の身体はベッドの上でビクンとはねて、喘ぐ。

今日もまた自慰行為で自分の欲求をおさえるばかり。

ねぇ、あなたは今どうしてる?


2022年4月12日

私はあなたと出会った。

あなたは新学期、私の隣の席だった。

初めて同じクラスになったあなたとはなかなか話せなかったけど、いつの間にか毎日のように話すようになってた。

けど、向こうに恋愛的な感情はないようで、そういう意味であなたを好いていたのは私だけだった。

けど、昔から性欲の強い私はあなたのことが好きすぎてこんな提案をもちかけていた。

「私達、セフレにならない?」

あなたはこの言葉を聞いた瞬間、かたまったよね。

けど、向こうも性欲が強かったみたいで、すぐにのってきた。

私はあなたに身体で愛されることができるようになった。

けど、あなたはそれでも私自身は好きになってくれなかったね。

セフレ生活は長く続かなかった。

あなたがあの子に恋したから。

あなたはあの日、私にごめんとだけ言って雨の中出ていってしまったよね。

あのとき私が言っちゃった言葉が原因かな?

あの時私が

「私のハジメテ奪ったくせに、裏切るの?」

なんて、自分勝手なこと言っちゃったからかな?

あなたはもう、キスも、楽しく話してすらくれなくなったよね。

「…私が、悪かったかなぁ…」

思い返してみたら、私といてもあなたはいつもつまらなそうだったよね。


あーあ、あんなこと

言わなかったらよかったな。


けど、あなただって、


「身体は正直だったよ」



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