〜胸騒ぎ〜
「はぁい…って明日夏じゃん。どうしたの?」
「あっ、いや、その…体調大丈夫かなって」
心臓がバクバクしている
「まぁ、朝は38.7。さっき測った時は37.4。だいぶ下がったよ」
「よかった。明日無理しないで来てね」
「おう。ありがとよ」
「…」
「…」
沈黙がながれる
「あっ、じゃあ私そろそろ帰るね」
「おう。わかった。ありがとな」
海斗と話して初めてあんなに緊張した。
なんだろう。この胸騒ぎ
「…あ、…あす…、あ」
「明日から普通に海斗と話すことできるかな…」
「あす…、あ…あす….」
「「「「明日夏!!!!」」」」
「わぁ、何」
ビックリして尻もちをついてしまった
だが、辺りを見渡しても誰もいない。
「なんなんだろう、幻聴かな…」
立ち上がり、早足で家に帰った
「ただいま」
応答は…なしか。
共働きだからまだ帰ってきていないのだろう
階段をあがり部屋に入った
制服のままベットにダイブし天井を仰いだ
「今日の胸騒ぎなんだったんだろう」
ブーブーブーブー
スマホがなってる
結衣からだ
「もし…」
「もしもし、あす!!!」
何やら結衣は外を走りながら電話をかけ、焦っているみたいだ
「どうしたの。そんな焦って」
「どうしたのじゃないよ!! 海斗くんが…海斗くんが!」
「海斗がどうしたの」
「海斗くんが……交通事故にあったって」
「えっ、なんで、どうして、えっ、」
「わかんないけど、話聞いて今あすの家に向かってる」
「わかった。外行く」
ツーツーツーツー
一体…どうゆうことなのか…
交通事故…
海斗は体調が悪くて家で休んでるはず…
じゃあ、なんで…
どうして…
私は急いで階段を降り、玄関で結衣を待っていた