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これってまさか異世界転生!?  作者: さくまそう
第1章 アグニア王国編
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第8話:防衛戦

翔太たちは、メレディアに促されながら、事態の収集に当たる


王国の住人の避難誘導や物資の準備、兵の収集がすぐさま行われているようだ


王都を目指すネビュロスの大群。どうやらその規模は、目視で数えられないほどの大群であった


王国騎士団をはじめ、アグニア王国の傭兵団、冒険者たちが集結し、外壁を固めて大規模な迎撃戦を始めることとなった。


「さぁ、迎撃の準備をするわよ。騎士団長、国土魔法陣発動準備よ」


「すでに、手筈は整えております」


「かなりの消費になると思うわ。いけそうかしら」


「問題ないかと」


王国騎士団の団長とメレディアが大規模な魔法陣展開の準備を行なっている。


「・・・本当にどうにかなるのか、あれ」


「わからないわ・・・」


「これは、流石にホラーというかなんというか・・・死ぬね?」


翔太、リゼ、セリアは迎撃戦に加わる準備をしながら、遠くに見える大群を前に打つ手を考えていた。


冒険者たちはブランドンの指揮の元、王国の外壁周囲に展開する


ブランドンの声が響き渡る


「冒険者たちよ!!今こそお前らの力を見せつけてやる時だ!ネビュロスに借りを返す時が来た!俺たちの力はあんな煤野郎共に負けるはずがねぇ!!ぶっ潰すぞ!」


おおおおおおおおおおおお!!!!


冒険者たちはブランドンの言葉に呼応し、高らかな雄叫びをあげ士気を高めている


メレディアが翔太たちを呼び寄せ、王国の中央広場を指さす


「あそこがこの国の中心。そこで国土魔法陣を発動させて結界を張るの。ただし、結界を張るには王国騎士団の中でも随一の魔法部隊が総がかりで魔力を注ぎ込む必要があるわ」


「そうなると、迎撃に加われるのは冒険者たちと傭兵団と、残された王国騎士団ってわけね」


リゼがメレディアの話に相槌を打つ


「そこで、英雄様は私と共に前線に立って欲しいの。先ほどの話が本当なら、私とも繋がれるのよね?」


「それは・・・おそらく・・・?」


「ふふふ・・・私の魔法、あなたにあげるわ。その代わりにあなたの力を体験してみたいの」


メレディアは緊急時であるとしても、翔太の未知の魔法がもたらす好奇心に胸が躍っていた


「俺は・・・みんなを守るためならなんだってやるさ・・・!」


沸々と、体の奥から湧いてくる正義感。みんなを守りたいという想い


「ふふふ!!いいわぁ嬉しいわぁ!!」


メレディアは目を輝かせ、楽しそうに笑っている


リゼやセリアには不安が走っていた。しかし、そんな不安を上書きするような、地を震わせるその足音が王国中に響き渡り、空気が張り詰め、重くなってきた。


メレディアと共に翔太たちは前線へと移動する。すでに配置を終えていた王国騎士団や傭兵、冒険者たちの戦列に加わった


一瞬の静寂


風の音すらなく、足音も止んだ


幾人が唾を飲む音がする


その刹那―――――――――


グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!


ネビュロスの咆哮が轟き、衝撃波が風を切り大地を裂きながら迫る


「いくぞーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!」


「我々はこの王国の盾、そして刃である!アグニア王国の名のもとに、全軍!!!死力を尽くせ!!!!!!!」


それぞれが雄叫びを上げながら、突撃を開始する


リゼやセリアも杖や短剣を構え、魔法の構築に移る


「さぁ!英雄様!!魅せてくださいな!!!!」


メレディアの妖艶かつ高揚した声が響く


「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」


翔太は雄叫びをあげ、心に誓いを灯す


勝つ!!!みんなを守る!!!!!


翔太はオーラを纏い、そのオーラをリゼ・セリア、そしてメレディアへと纏わせた


「これは・・・すごいね、体めっちゃ軽いよ!!」


「すごい・・・すごいわ英雄様!!!!これならば・・・ふふふふふふふ!!!」


セリアとメレディアは身体に纏ったオーラの力に驚き、高揚していた


その間も、ネビュロスの突進は止まることはない。急速に近づく影、それら全てがまるで大きな一つの塊かのように押し寄せてくる


冒険者たちは魔法を展開・放出し、ネビュロスの大群へと突撃する


しかし、この黒い軍勢の数に減少の気配は見られない。


傭兵たちも魔法を撃ち、纏い、剣や斧など様々な武器と共にネビュロスへと繰り出す


「さぁ、やりましょう!!」


リゼは杖を掲げ、魔力を込めネビュロスの大群に杖を向ける


「《氷刃乱舞》!!!!!!!!!」


リゼの頭上や周囲に氷の刃が無数に展開され、ネビュロスへと放出される


白いオーラを纏ったリゼの魔法は、ネビュロスたちを引き裂き、吹き飛ばし、切り伏せた


「リゼ!すごいね!!・・・私もいくよ!《神駆・風》!!」


セリアはネビュロスの大群へと一瞬で近づき、短剣を首めがけて振るう。

振りかざした短剣に通常よりも多くの風の刃が纏われ、周囲のネビュロスを切り倒していく


「すご・・・私の魔法、こんなんじゃなかったのに・・・!」


セリアは驚きながらも、大群の中で短剣をふるい、どんどんと切り倒していく。


リゼは氷の刃を放出し続け、傭兵団や冒険者たちの援護になるよう刃を放っていた


メレディアは嬉しそうに、昂りを抑えながら


「ふふふ・・・さぁ、私たちも行きましょう!」


メレディアは嬉しそうに手を頭上へと掲げる


その頭上に巨大な魔法陣が出現した


さらにその魔法陣から赤黒く、そして巨大な隕石のような火炎球が出現した


輝く様は太陽のようで、周囲の空気を焦がしている


魔法陣を見た王国騎士団や前線で戦っているものは、ネビュロス以上の脅威を感じ


一斉に後退していく


「其の彼方 寂滅と絶頂 密闇と白煌 煌々と燦々と

 調和を為す灯火よ 天地と共に 境界を刻め――――――――――――――――――」


メレディアの作り出す太陽は詠唱と共に輝きを増し、空気を焦がし、周囲を灼き


「《星焔煌躙》」


穏やかに、妖艶に唱えた魔法


太陽が一瞬で小さくなり、ネビュロスへと一直線に飛ぶ




戦いの前のような、何も起きていないかのような静寂が訪れた









・・・・・・メレディアの魔法は空気も大地も


音さえも灼き尽くした


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