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これってまさか異世界転生!?  作者: さくまそう
第1章 アグニア王国編
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第5話:冒険者試験2

試験場の中央に立つ翔太とセリア


魔物は何回かリゼと共に討伐をしているが、人間と相対したのは初めてだ。


ドクンドクンと、翔太の脈は早まっている


用意!


ブランドンの声がする。


冷静に落ち着いて・・・リゼと練習した感覚を・・・魔物を倒した時のイメージを思い出せ!!


初め!!!


ブランドンが試験の開始を告げる


「いくよ〜っ《神駆・風》!」


セリアはシュンっという空を切る音共に翔太に対し突撃する


翔太はイメージを膨らませ、白のオーラを発現した


「これは・・・あいつも『独創魔法』か!」


ブランドンは驚きの声を上げる。リゼは真剣な眼差しで戦いの行方を見つめている


セリアは右手の短剣で翔太を切り付けようと、神駆・風の勢いを使い、眼前に迫る


「っ!」


セリアの動きに驚きつつも、オーラを纏った手を前方に掲げ炎を放った


その炎の勢いは尋常ではなく、炎の巨大な渦がセリアを襲う


「!!!」


セリアは炎を避けるべく大きく後方へと飛び、距離を取ろうとする。


しかし、炎はセリアを追撃する。同じ速度で・・・!


「なっ!・・・くぅっ!!」


試験場の端まで下がり、壁などを駆けながら炎の渦から逃れようと回避を行う。


「この威力・・・どうなってんだこりゃ・・・」


ブランドンは言葉を失っているようだった。


「ううううううううう!」


セリアが必死な声をあげ全力で逃げている


翔太は、自身がどれだけの規模の炎を放っているか、理解していなかった


この魔法はリゼが使っていた、《炎渦》という初心者魔法使いが覚える魔法である


リゼが放った際は、このような出力ではなくこれほどの勢いや速さはない


相手を追尾をする複雑な魔法式すらも組み込まれていない、初心者向けの技だ


だが、翔太が使った《炎渦》はゴオオオオオオという音をあげながら凄まじい速度でセリアを追う


「この・・・!」


セリアはさらに速度をあげ、再び翔太へと突撃する


炎の渦は勢いを緩めずセリアを追いかける


「!」


翔太は《炎渦》を止めた。セリアがそのまま突撃してきた際、自身も焼かれてしまうからだ


「止めると思ったよ!!」


ヒュッ!!空を切る音


セリアはここぞとばかりに持っていたナイフを投擲し、次の魔法を妨害する


「うおおおっ!」


ヒュゴオオオオオ!!!


翔太が再び腕を掲げると、空気を切り裂く風の刃が出現し、ナイフを粉砕した


「なんじゃそりゃあ!!」


セリアはナイフが砕けたことに驚き、進路をかえ、翔太の周囲を旋回する


「おいおい・・・あの坊主どうなってんだ・・・?」


ブランドンが困惑し、リゼに尋ねる


「彼は・・・異世界の英雄なのよ」


リゼは誇らしそうに答えている


「すごい出力だね!!『独創魔法』持ちと会えるなんて思ってなかったよ〜っ」


セリアは汗をかきながらも、余裕の姿勢を崩さない。崩さないように保っていた


「俺もよくわかってないんだけどな・・・!」


翔太は言い終わると同時に再び風の刃を放つ


セリアは風の刃を躱し、笑みをこぼす


「これ・・・試験で使いたくなかったけど、負けず嫌いなのよね私っ」


セリアはそういうと、新しい短剣を抜き


「《神駆・陽炎》!」


「えっ!」


セリアは魔法を唱えると、二人に分身したのだ


「分身とかずりぃ!」


翔太が分身に向け両手を構えて再び風の刃を放つ


その刃はセリア達に向かって飛んでいき・・・切断してしまった・・・!


「!!!!」


翔太は頭が真っ白になる。殺した・・・・?


しかし、切断されたセリアはモヤとなって消える


「がはぁっ」


そして、翔太は背中から強い衝撃を受ける


翔太が切ったセリアは蜃気楼。幻影だった


セリアは分身で一瞬気を引き、翔太の背後に周り、思いっきりの蹴りを入れたのだ


翔太は前のめりに吹っ飛び、地面に倒れ込む


セリアはそのままの勢いで翔太の上におぶさり、首元にナイフを当てた


「し、死ぬかと思った・・・!」


「・・・俺もだよ」


翔太は背中の衝撃と地面に倒れた衝撃に耐えながら応え、


両手を上げて降参した


「そこまで!!!」


ブランドンが試験終了の合図をする


セリアはふぅーーーーっと大きな息を吐いて、ぺたんと座り込んだ


「お疲れ、お二人さん。ヒヤヒヤしたぜ全く・・・」


ブランドンはやれやれと言った顔で俺たちに声をかけている


「け・・・結果は・・・?」


翔太は受けたダメージと魔法を使った反動、疲労感でゼェゼェ言いながら問いかける


「うーん、さてどうしたもんか・・・」


ブランドンが困ったように頭をかく


「おまえさん、『独創魔法』持ちなんだろう?一体どういう魔法なんだ?」


「・・・今・・・わかっているのは・・・オーラを纏うと魔法が強くなるってことと・・・、纏った人の魔法が・・・使えるようになる・・・です」


息も絶え絶えながらもこたえる


「・・・・なんだその魔法・・・。」


ブランドンは驚愕と困惑で、唸っている


「それって、相手のどんな魔法も使えるってこと?」


セリアは興味津々の様子で尋ねる


「オーラをお互いが・・・纏っているときに、使った魔法を・・・使えます・・・」


「じゃあ、私の《神駆》も使えるのかなぁ?」


「いやいや、他人の『独創魔法』を使えるなんて聞いたことないぞ」


セリアとブランドンは好奇心と困惑とが入り混じった様子で話をしている


「それで・・・・・・結果は・・・・」


「ああ・・・・そうだな。坊主、おまえのランクは・・・」


ブランドンにランクを尋ねたものの、緊張・疲労・反動・・・。翔太の意識はそこで途切れたのだった


神駆かみかけ

セリアの『独創魔法』4属性の力をその身に宿し、纏わせる。身体能力を大幅に上げ、打撃や斬撃に魔法属性を付与する。

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