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これってまさか異世界転生!?  作者: さくまそう
第1章 アグニア王国編
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第4話:冒険者試験1

「ここが、試験会場だよ〜」


セリアが案内してくれたのは、闘技場のような場所で、フィールドには砂地が広がっており、空席の観客席が取り囲んでいる。


「今から、実戦形式で二人の実力を測りま〜っす」


そういうと、セリアは短い剣2本を抜いた


「試験内容は、どちらかが降参するまで全力で戦うこと。・・・死ぬ気でいかないと殺しちゃうからね」


セリアは飄々と話しているが、しっかりとした殺気を持っている


「魔物は手を抜いてくれないからね。ダンジョンやクエストで命を落としたくなかったら本気を出して〜」


セリアは短剣をクルクルと回しながら、しかし喋り方は崩さない。なのに漂わせる雰囲気は圧倒されそうな気を放っている


「さて、どっちからきますか〜?どっちでもいいですよ〜う」


「・・・私から行くわ」


リゼが歩み出る


「おっけ〜。武器は?杖?りょうかーい」


リゼは杖を抜き、セリアと向き合う。リゼは心の中で緊張を感じながらも、深呼吸をし集中を高めている。


セリアが持っている武器は短剣。それも二刀流だ。ということは素早い動き、手数での攻撃を得意とするのだろうと、リゼは考えていた。対応するには、初手で制圧する−


「じゃあ行くよ?テスト〜開始!」


戦闘開始の合図とともに、リゼは初手魔法を放つ


リゼの杖が紅く燃え、その炎が長大な槍の形に変わる。


「《紅破炎槍》!!!」


リゼが声を上げると、炎の槍は轟音を立てて空気を切り裂きセリアに向かって飛び出した


ヒュオオオオ!と音を立てて飛来する槍を前に、セリアは笑みを浮かべ・・・


「・・・!?」


リゼの放った槍の前には、確かにセリアがいたはず。反応できない速度で魔法を打ち出したはず。


しかしセリアの姿は消えていた


「いい魔法だね」


リゼが振り返ると、セリアが回り込んでいた。右手の短剣を振り下ろす


「・・・っ!《砂舞盾陣》」


ガキン!


リゼの足元の地面が盛り上がり、土の塊になってリゼの周囲を旋回し、セリアの短剣を弾いた。


「おぉ〜っやるねぇ〜!」


セリアはバク転をしながら距離を取る。受付で話していた姿からは想像できないほど機敏だ


「・・・《神駆・風》!」


セリアが唱えると、また眼前から姿をけす


「!!また消えた・・・!」


リゼが背後を振り返る。しかしセリアの姿はない・・・いや、捉えられない


目に追えない速さでリゼの周りを旋回する


「さぁ〜どうする??」


セリアはまだ余裕がありそうに、楽しそうに問いかけてくる


「見えなくても、周りを薙ぎ払えばいいのよ!」


リゼは杖を構え、瞬間的に振り下ろす


「《旋空断》!」


ヒューーー!という風切音がリゼの周囲から発せられ、衝撃波が周囲に向けて放たれた


「《神躯・土》」


セリアは体の前で腕を交差し、短剣を逆手に持って構える。


ズガガガガ!!!


リゼが放った衝撃波をセリアが受け止める。そのまま体が後方へと押されている


「すごいねぇ!!『女神の加護』持ちなんだね!!」


セリアは嬉しそうに短剣を構え直す


「《神駆・火》」


セリアの体が炎に包まれる。そのままリゼに向かい突撃をする


「炎なら・・・!」


リゼは水魔法を繰り出そうと構える


ダンッ!!


リゼの杖が空へと投げ出される


「・・・短剣は投げても使えるんだよ」


セリアが、炎を纏った短剣をリゼの杖めがけて投げたのだ


リゼの魔法が乱れ、体勢が揺れる


「くっ・・・!」


リゼが体勢を立て直し、体から炎を立ち上らせる



「まだ続ける?」


リゼの喉元に短剣が突きつけられたのだった


「・・・・参りました・・・」


リゼは魔法を解き、両手を挙げて降参した


「・・・・すげぇ」


翔太は一気に不安になる。

・・・・これ俺ついていけるのか・・・?


翔太がそんなことを考えていると、いつの間にか観戦に加わっていたブランドンが拍手をする


「・・・やるなぁお嬢ちゃん。女神の加護を持ってるだけじゃなく、適切に魔法を選択できているし、あのセリアの攻撃を初見で防げるのはなかなかセンスがいい」


ブランドンはうんうんと頷きながら話を続ける


「実技だけならCランクスタートってところだな。魔法のセンスはいいが、まだまだ戦闘に慣れてない。今後に期待だな」


ブランドンは何か書類に記述しているようだった。ちゃんと試験官してるじゃないか・・・


リゼは疲れている顔をしているが、それでも一定の評価をもらえたことに少し安堵しているようだった


「・・・さて、次は坊主だな」


ブランドンに背中をどん!と押される


「・・・頑張って・・・!翔太なら大丈夫!」


ほんとか・・・?ほんとに大丈夫か・・・?


「・・・お兄さん、あんまり強くなさそうだけど大丈夫・・・?」


「お、おう・・・!やってやるさ!」


翔太はなんとか自分を鼓舞し、所定の位置につき深呼吸をする


「じゃあ開始の合図は俺がやるぞ〜・・・ 用意!」


セリアは短剣を構える。翔太は身体から湧き出るオーラをイメージする


「初め!!!」


翔太の冒険者試験・初の対人戦が始まった


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