ぼくらはみんなスライムテイマー
ぷる、ぷる、ぷる。プル、プル、プル。
ぼくらの前にはスライムがいる。そのスライムはどんなだろうか?
弱いスライム、強いスライム。優しいスライム、怖いスライム。
かわいいスライム、キモいスライム。喋るスライム、無言のスライム。
みんな人の思い一つで、色も形も自在に変わる。
ぼくらはみんなスライムテイマー。
形一つ、硬さ一つ、性格一つも人の思い。
ぼくらはみんな、魔法使い。
閃きと言う魔力を手にし、そのスライムを作り変える。
発想と言う魔法を唱え、スライム一つを世界に変える。
優しいスライム、怖いスライム、作者の思いと読者の期待と。
二つの思いを振るいにかけて、奇跡を象るスライムを生む。
形の基本を模倣しながら、スライムの色を選んで染める。
ぼくらはみんなスライムテイマー。ぼくらはみんな、魔法使い。
できた魔法を言葉に乗せて、今日も誰かが構築する。
できた世界を言葉で知って、今日も誰かが笑顔を作り、涙し怒り十人十色。
降り注ぐ星の光を受けて、ぼくらの心は力をもらう。
その得た力を魔力に変えて、できた世界に新たな事象を。
あるいは別の世界を、ぼくらの魔力は創造する。