-おむらいす-
キーンコーンカーンコーン・・・
「瑠奈!お昼しよ!」
「うん、いいよ」
「龍たちも!早く!」
「おー」
──────────・・・
私達は、いつも男子3人女子2人でご飯を食べている。
高校3年。もうすぐ卒業だ。
私は並河瑠奈。もう一人の子は早瀬ななみ。
あとの男子3人は、小坂心太。森若龍ニ。斉藤祐樹。
ななみは祐樹が好きで、祐樹もたぶんななみのことが好きなんだろう。
何かと一緒にいる。あたし達もそれを微笑ましくみていた。
あたしは、別に残りの2人を意識するなんて感情はなかった。
恋なんて、あたしには無理だろう。
感情を素直に伝えることができないあたしは、どうせ・・・
そんなことを思っていたら、ななみが何か思いついたようだった。
「ねえみんな!明日から土日だし、どっかいこうよ!」
「あぁ、いいよー」
「おっけー」
「暇だしちょうどよすぎる 笑」
「俺パス」
龍だけがいつもそう。団体行動が苦手ってこのことをいうのかね。
「龍二もいこうよ、ね」
それとなくいってみた。
「ことわる」
あ・・・?
「じゃあもういかなくていいよ、一人で本でも読んでれば?」
「ああ?何お前喧嘩売ってるの?」
「はいそうですよー!いくらで買うー?」
「・・・くだらね。馬鹿じゃねえの」
「な、なによ!」
「あー!はいもうストップストップー!瑠菜もいちいち怒らない、龍はいかなくていいの?」
ななみが止めた。またやってしまった。
いつもそう。あたしがつっかかっていく。
ひどいことしかいえない。ななみみたいな女の子らしい女の子とは
かけ離れている。もう、いやだな・・・
「あたしもパス。3人でいってきて。」
「えぇ、まじで?瑠奈行かないの?・・・おっけ!わかった。じゃあそゆことで」
あたしも、行きたかった。
でも意地を張ってしまった。
楽しそうだな・・・明日何しよう・・・することないや・・
────────────・・・
放課後。
「じゃあね瑠奈!ばいばい!」
「あ、うん!ばいばいななみ!」
祐樹とななみが帰っていく。
仲良しだなあ・・・付き合っちゃえばいいのに。
あ、もしかして内緒の付き合いとか・・?
はは、それはないか。
「おい」
「はいなんでしょう」
きたきた。龍と目合わせられない・・うあ超きまづい・・・・どうすんだこの空気。
「お前って超絶ブス。」
「は?」
「だから、超絶ブ・・」
「だから、あ?いきなり何?」
「顔じゃねえぞ。性格だ。わかるか。」
「はあ?龍に言われたくないわよ」
「お知らせですよ瑠奈さん、あくまでもお知らせ」
「・・・お知らせどうも龍二くん、さよーなら!」
何あいつ・・あっていうことってそれ・・?
最悪・・最悪・・・
・・うあ、気にしてないのに涙でちゃった。
ださ・・ああもうあたしってなんでこんなにだめなんだろう。
図星いわれてるだけなのにな・・
あたし・・超ブスだわ、まじで。
────────・・・
ああ、俺なんでまたあんたこと・・
うわあー怒ってたな。
やべえ、どうすんだよー・・・
いや、でもお知らせですよ龍二くん。
いやいやでもさすがに・・いやいやでも・・
ああああああああああああっもう・・
まじどうしよっかな・・
─────────・・
〜〜♪
あれ、着信・・
「うそ、龍二・・」
無視するのもなんだかなって思ったから、おそるおそる電話にでてみる。
「・・はい」
「でるのおせえぞ」
「ちょっと用事してて」
「いま暇?」
「なんで?」
「俺の部屋の片付けしてくんね?」
「切っていい?」
「ああ、髪のびてきたしなーついでに切ってくれんの、おおまじサンキュー」
「電話。切っていい?」
「忙しいのか?」
「・・・忙しい」
「聞こえねえ。待ってるからこいよーじゃあな」
「え、あ、ちょ・・」
一人で行けって・・・・・・・・?
実は暇だけど・・・・・
あたし一人で・・・・・・・?
いつもみんなで行ってるから、一人は緊張するなあ。
まあ来いっていわれたし・・・
─────────────・・・
やべえ・・・・・・・・・・・やべえ!!!!!
呼んだ・・・俺呼んだぞ・・
何しようとしてんだああああああっ
いや、だから掃除だって。
いや掃除だけで帰さないだろ普通!
いや帰していいのか、うん、そうか・・
ピーンポーン...
キタアアアアアアアアアアアアッ
──────────・・・
「おお、どうぞ」
「う、お邪魔します」
「うってなんぞ」
「え、だって汚い」
「うっせー。だから呼んだんだろうがッ」
ドスッ
あたしの頭に握りこぶしが・・・
「った・・何すんのよお」
「手だるいので置いたのですー」
「わけわかんないっ片付けるからどいてよ、邪魔」
「おーこわいこわい」
怖いって何よ。怖いって。片付けてあげてるのに・・・
でも、男の子の部屋って感じ・・汚いけど・・うん。
しかも、龍二の匂いがめちゃめちゃする。
とか、あたしきもっ!!!!!!!!
何考えてるの・・・うぇうぇっ
あ、もしかしてベッドの下に・・・
「あ、ちょ、やめろ」
「う、あーっ!まじなんだーベッドの下!」
「そういうお年頃なのー」
「変態!龍二の変態!」
「変態で結構。だったら高校男子は終わりに近いぞ」
「そうですか!それはおめでたい!」
「そうですよっと」
うっわーやべえ。俺油断してたああああああっ
みられた・・みられてしまった・・!
よりによって瑠奈に・・終わった。
俺終了。あざっした!っておいおいおいおい
しかも開きなおってしまった。
うわきまづ過ぎる・・・・・・・・・・・・・・・
「ねえっこれどこにおく?」
「あー隅でいい」
「おっけー龍の部屋は広いんだから綺麗にしなさいよねー」
「うっせえ、男はこんなもんだ」
「まあ、そうかもね」
「お、おお」
あたし・・なんかなんで龍二と一緒にいるんだ・・
しかも、こんなに話したの初めてなんですけど 笑
以外と普通でなんか安心・・
「なあ」
「え、あ、ん?」
「晩飯、一緒に食べる?」
「あ、まじで?」
「どっちでもいいけどな」
「いいよ、食べよっか。どうする?どっかいく?それともあたし作ろうか?」
「お前料理できんの?笑」
「できるわよ!なんで笑うの!」
「だって・・ぶっは、うける」
「はああああ?それくらいできるわよ!ばかにすんな!」
「してねえよ、おっけ。じゃあお前が作ったの食べるわ」
「っ・・うん」
なんだこいつ・・・・・
料理できんのか!!!!
しかも・・それともあたし作ろうか?って
可愛いんですけど。超可愛いんですけど。
心臓うるせえ・・落ち着け俺。
なんで笑うのよ・・
そりゃあたし女の子っぽくないけど、でも
料理くらいできるのに・・そんなに変なのかな。
なんか泣きそう。
あたし、上手に作れるかな。
────────────────・・
「オムライス」
「え?」
「オムライスがいい」
「あっはははははっ」
「んだよ・・」
「かっわいいいいいいい!子供みたい!」
「黙れ。殺すぞ。」
「いいよ!オムライスね!!」
オムライスなら簡単だ!
よーしっなんか以外な一面みれたし頑張ろう!
照れてた 笑
龍二も照れたりするんだなあ・・おもしろっ
うああああああ
俺ミスった。二度目の俺終了。
恥ずかしい・・なんでオムライスっていったんですか龍二くん
笑われた・・・いやでも可愛かったからいっか。
料理してるとか・・後ろからがばっていったら、
うまく持ち込めるか・・いやいや何を考えている龍二!
父さん許さんぞ!俺の変態!変態!
よし、犬のように飯を待とう
────────────・・・
「できたよ」
「おお、さんきゅ。いただきまー」
「どうぞ」
「・・・・・・・・・」
「だめ、だった?」
「うまいよ。超うまい。」
「え、ほんとに?」
「おう。まじで。」
「よかった!!」
本当に嬉しかった。
今日きてよかった。
────────────────・・・
月曜日。
「おはよー瑠奈!」
「あ、ななみ!おはよー!」
「土曜に遊びいったんだけどさー超楽しかったよ!瑠奈もこればよかったのに」
「うん、次いくよ!」
「あ、心、結城おはよおお!」
「お、ななみおっはー」
「おはよ」
「あれ、龍は?」
「まだ来てないな」
え、まじで・・・・なんでだろ・・
校門までいこう
「ちょ、瑠奈どこいくの?チャイムなるよー?!」
「うん、ちょっと!!」
どうしたのかな・・
あたしのオムライスのせいだったりして・・
ああもうどうしよう・・!
「はあ、はあ・・どこだろ・・」
「どうした?」
「え?」
ふりむいたら、
「龍・・!」
いた。
「おう。おはよ。」
「おは、よ」
「息きらしてどした?」
「え、いや別に・・」
「そ。チャイムなるぞ?」
「龍も急ぎなさいよ!」
「俺はだるいからいいやー」
「そんなこといわずに!!」
「ちょ、おま」
あたしは龍の手をひっぱって階段をかけあがった。
チャイムがなったら先生に怒られる・・・っ
でもあたし、龍が遅かっただけで・・なんでこんなに
心配してしまったんだろう。
「お前ひっぱるな、いてえよ」
「ほら・・はぁ・・ついた!」
「体力ないくせに走るな、あーほ」
「はあ!なによお!」
ガラッ
「お前等おそいぞーはやく席つけ」
ふー危ない危ないっ!
でも間に合ってよかった。
ちょ、いきなり手もたれてまじ焦るんですけど・・
息あがってた・・可愛い・・俺最近デレすぎ?
ちょいやばいな。抑えようね、うん。
先生、俺もう右手洗いません。
──────────────・・・
お昼休み。
「ふー!やっとご飯だ」
「俺も腹減ったー死にそうだった。2時間目から!」
「それやばくね?朝飯抜き?」
「食ったよ!パン2枚」
「「あほだろ」」
みんな楽しそうだなあ。
あ、そうだ。
龍・・なんでいつも黙ってるのかな。
「ねえねえ龍二」
「あ?何」
「いや、何も」
「そ」
「あ、そうだ!みんな!来週クリスマスだし遊ぼう!プレゼント交換ね!」
「おお!超たのしみー!」
「俺プレゼントセンスないからよろしくなー笑」
「うわそれ最悪 笑」
クリスマスかあ・・・
もう寒くなってきたもんなあ・・・
「龍も瑠奈も強制参加だからね!」
「ななみ張り切ってるな」
「当たり前でしょ!龍こないだこなかったじゃん、瑠奈も」
「ごめんねークリスマスは絶対いくよ!」
「おう。そうだな俺も」
「・・なんか仲いいわね、今日の2人。」
「あーそれ俺も思ったー」
「じゃ俺も!」
「じゃって何よ 笑」
「朝だって瑠奈、下まで迎えいってたしなー急いで」
ちょ・・!
「ち、ちがうの!あれはちょっと、ね!用事で!」
「「ふーん」」
な、なによお・・みんなして・・
それじゃまるであたしが龍二のこと好きみたいじゃ・・
・・・好き・・?なの・・?あたし・・・
あれ?あれれ?コイ?恋!?
ちょ、え、まじで!
うあ・・・どうしよ
え、俺を迎えにきた・・だと・・?
超可愛いじゃんなにそれうますぎるなおい
しかもこっちみた・・!ちょ、こっちみた!
ひいいいいいっ
これもしかして、そういう展開!?
なあおい誰か答えろや!
っていってもくちにだしてないですもんね
おけ、だまりまーす
クリスマス・・告白・・
恥ずかしすぎるな・・どうしよやべえ
──────────────・・・
クリスマス。
「おーいみんな!やっほー!」
「お、瑠奈おっそいぞー!」
「ごめんごめえん!」
「あときてないのは龍二だけね」
「あいつおっせーな」
龍・・・きてないんだ。
何してんのかな。
現在午後6時半。
クリスマスだから夜にあつまった。
「まあいっか!とりあえずあたしたちで遊んでおこう!」
「そだなー」
「おっけーじゃあカラオケいこうぜー」
「いいねそれ!」
「テンションあがってきたんですけど」
「瑠奈?いくよー!」
「あ、うん」
なんとなく、それとなく、すごく、ものすごく
気になって遊びに集中できなかった。
すっぽかすなんて、今まであったけど連絡ないのは
そうそうないし、どうしたんだろう。
ずっと頭が龍二でいっぱいだった。
現在午後8時。
9時頃にはお開きだろう。
あと、一時間・・・
どうしよう。
みんなまだ歌ってるしなあ・・・
「ねえねえ瑠奈」
「あ、ななみ。どした?」
「気になるんでしょ」
「え?」
「龍二のこと。」
「え、あたし別に好きとかそんなんじゃな・・」
「誰も好きとかいってませんよー?」
「え、あ・・・・そ、そそうですねえ・・あはは」
「瑠奈の気持ちは分かってたけどね、見てたらわかるよ!」
「それってやばいですね」
「本人は気づいてないかもだけどね。いいよ、行ってきな?」
「え・・・・ななみ・・ありがとう!みんなによろしくねっ」
あたしはそうやって走り出した。
コートもちゃんと着ないで、ただ龍二に会いたい。
それだけを強く抱いて。
──────────・・
「あれ、瑠奈は?」
「恋をしにいったのよ」
「ああ、把握」
「さすがに俺でもわかってたけどな」
「うまくいくといいね、頑張りなよ・・瑠奈」
──────────・・・
俺はおもむろに時計を見た。
現在午後8時23分。
あれ、今日なん・・か・・
う、あ!!!!!!!!!!!!!
やべえ・・・
どうしよ・・
はやくいかないと・・・・
俺は階段を駆け下りた。
「母さん!でかけてくるわ!」
「だめよ龍。熱あんのよ!?」
「あ?あ・・・忘れてた」
「そんな状態でこんな寒い中でちゃいけません」
「何度だっけ?俺」
「38,9です。高熱よまったく」
「俺やべえ。いあ、ごめんでかけてくる」
「ちょ、待ちなさい!ちょっとぉ!」
さみい・・・
やべえ・・・・・
頭痛半端ないなこれ。
瑠奈ー会いてー。
────────────────・・・
はやくっ・・・はやくいかなきゃっ・・
もうすぐだ!龍二・・・
まっててね!!!!
ここ曲がったらすぐね!よおーっし!
ドンッッッッッッッッ
「「った・・」」
「龍!」
「瑠奈・・」
「何してたのよ!みんな待って・・」
ドスッ
「うわあ・・!り、龍?ちょお、ちゃんと立って・・!ねえって、ば」
「あ、わりい・・・はぁ」
「龍?熱あるの?熱いよ?」
「ない」
「嘘。あるってわかる。」
「っち。平気だよこんなの」
「平気な人は倒れてきたりしません!」
「すまん」
「いいけど・・・」
「ねえ、あのさ」
「なあ、あのさ」
「なに」
「なに」
「なんなの」
「なんだよ」
「・・あっはは」
「お前ハモりすぎ」
「そうだね・・あはは」
「あつい」
「寒いよ 笑」
「寒いな。でも熱いわ」
「熱だもんね」
「違う」
「え?」
「お前がいるから、熱い」
「龍・・?」
「心臓はちきれる。もうだめ。」
「龍なにいって・・うあ」
抱きしめられるってまさかこういうことですか。
誰か私の心臓をどうにかしてください。
止まりそうです。
そうだ、クリスマスだし。
サンタさん、お願いです。
心臓はばくばくして胸が苦しくてどうしていいかわからないけど
もう少し、もう少しだけ。
このままでいさせてください。
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「瑠奈。」
「ん」
「馬鹿」
「は?」
「好き」
「馬鹿」
「馬鹿」
「好き」
「・・おう」
「・・うん」
「「・・あーほ」」
────────────────────オワリ────
よかったですね。龍二くんwwwwwwwww
瑠奈ぴょんも恋できて
よかったす。
実はこれ結城とななみんも付き合ってるよ!
って脳内で決定。
そうすると心太ちょーかわいそうwww
毎回誤字脱字。
あと「」の使いとかヘタですまん。
まじすまん。
あと龍二やべえって使いすぎww
口癖ですよねGJですよね。
おk、だまるわ^q^
最後までお付き合いいただきありがとうでした。
これからもよろしくです。




