15 ミツゴロウ、めっ! (B)
続きです!
昨日に続いて、『きょうのどっぐ~でんせつ~』も活動報告の方で更新しました!
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「ハッーーハッーーハッーー」
ミツゴロウがベロを出して嬉しそうに尻尾を振っている。
女性に失礼なことをしてしまった。
おならに対してオブラートに指摘したつもりが怒らせてしまい。しかも、着物の袖口を破ってしまうとは……。
私は謝罪しようと女性の方を見る。
「ああぁぁぁぁぁあ!!」
女性は錯乱してしまったようだ……。
本当に申し訳ない。誠意ある謝罪と対応をしなければ。
私は女性に近づこうとした。
“ドドドドドドドド”
地響きがする。洞窟の奥の方から、何か大きなものが近づいているような音。
「なんだ!?」
思わず口に出してしまった。
ミツゴロウも不安そうな目で、音がする方向を向いている。
その音は、女性が立っている位置の奥から聴こえてくる。
どんどん音が大きくなる。まるで、地下鉄の電車が駅のホームに近づいてくるようだ。
“ドドドドドドドドド!!”
地響きと共に、地面が揺れ始める。
「こんどは地震!?」
私の声は、地鳴りのせいで自分でもよく聞き取れない。
「「ああぁあぁぁあああぁぁ!!」」
微かだが、子供や大人・老人が混じった多人数の声が聴こえる。
私は、洞窟の奥に目を凝らした。
「!!!!」
あまりの光景に、身体が硬直する。
最初は、見間違いかと思った。しかし、それは現実だと確信する。
「「ああぁあぁぁあああぁぁあああぁ!!!」」
塊だ。塊が迫ってくる。
それも、洞窟一面を塞ぐほどの、人間同士がくっついた塊が迫ってくる。
その塊には、小さい子供もいれば、大人・老人もいる。
そして、みんな苦悩に満ちた表情をしているのだ。
私があっけに取られて、呆然と立ち尽くしていると、
「バゥ! バゥバゥッ!!」
ミツゴロウが吠えだす。
そして、ミツゴロウは私のお尻に噛みつくと、塊から逃げるようにして私を引っ張り始めた。
私は、ハッと我に返る。
ミツゴロウが必死に私を引っ張っている。
それは、私と一緒に逃げようとしてるように思えた。
「ミツゴロウ……。ありがとうな」
私はミツゴロウにお礼を言うと、女性の方を見た。
(このままでは、あのお嬢さんも危ない)
私は意を決して、女性の方に駆け寄ろうとする。
「!!!」
(前に進めないぞ!)
なぜか、前に進むことができない。
まるで、ズボンが進むことを拒んでいるかのように。
「うぬぬぅぅぅぅぅ!!」
「グゥゥゥゥゥゥゥ!!」
塊がどんどん迫ってくる。
私は渾身の力を振り絞って、足を踏ん張ると、
“ビリビリビリッッ!”
何かが破れる音がした。
それと同時に身体が軽くなる。
「今、助けに行く!」
私は女性の方に駆け寄ると、女性の手を掴み、塊から逃げるため走りだした。
誤字脱字があれば教えてください。
今日は2話分投稿しようと思ってます。次は、夜19時くらいを目安に考えてます。
前書きにも記載しましたが、『きょうのどっぐ~でんせつ~』を活動報告の方で更新しました!
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