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カナリア  作者: 藤倉楠之


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28/30

27 スピーカー通話 ――A

 自宅のある路地に入る直前の横断歩道が、目の前で赤に変わった。


 サトカさんはいつもより少し歩き方が遅い。あまり表情や仕草に出さないようにしているようだったが、足が痛む様子だった。仕事帰りに待ち合わせをした日によくはいている、このかかとの高い靴のせいだろうか。長すぎる一日のせいもあるかもしれない。


 今日の仕事は忙しかったんだろうか。


 そうだろう。今日で年内の診察が終わるクリニックがほとんどのはずだ。薬局もてんてこ舞いになる日にちがいない。


 夕ご飯、もう食べたのかな。


 普段だったら何気なく聞いている質問や話題が、出口を失って僕の中でぐるぐると巡った。


 サトカさんと並んで歩いて、よしなしごとをしゃべって、しょうもないことで笑っていた数週間が自分にとってどんなに大切だったかを思い知らされた。


 手を伸ばせば触れられそうなところにいるけれど、手をつなぐことも今はできない。僕が自転車を押しているから、だけではない。


 さっき、無事に見つけた安堵から思わずつかんだ手を、乱暴ではなかったけれど、きっぱりした仕草で彼女は引き抜いた。怒っていたようにも見えた。


 そりゃそうだろう。

 まず、誤解から解かないといけない。


 信号が変わった。僕は、渡りましょう、と短く声を掛けて歩き出した。


 お父さんの話で少し笑った声は、あの日の前のサトカさんと同じだった。


 本当にしたい話はそういう何気なくて、サトカさんのことが一つずつわかって、サトカさんがくすっと笑ってくれるような話なんだけど、その前に越えなければいけない関門はずいぶんな難所のように思えた。


 何となく話題も途絶えたまま、僕たちは黙々と歩いて部屋の前に立った。


「今から鍵を開けるんですけど、僕が入ってすぐ閉めますから、少しだけ待ってください」


「急におじゃまする事になったからですよね、すみません」


「いや、今さら、サトカさんに見られて困るようなものが出てるわけじゃないんですけど」


 僕は肩をすくめた。


 何を隠すと思ったんだろう。……今は聞かない方がいいことだけはわかる。


 怪訝そうに首を傾げた彼女に説明した。


「ピヨ、今はこっちの僕の部屋にいるんです」


「お留守番部屋じゃなくて?」


「ちょっと緊急の呼び出しだったので。僕自身、いったん帰宅してからこんな風に出かけるつもりではなかったんです。やっと帰ってきたと思ったのにまた留守番させられて、ピヨが激怒している可能性があって」


 怪訝そうな顔のまま、彼女はうなずいた。


「安全が確認できたら開けますから」


 猫の耳の前では全く無駄だとわかってはいたが、僕はできるだけ静かに鍵を回してロックをはずした。一呼吸ついてタイミングを取って、ほんの少しだけドアを引き開けると同時に室内に滑り込むと、即座に後ろ手でドアを閉めた。


 一瞬の後、薄茶色のもふもふの毛玉が大砲の弾のように飛来した。軽い衝撃で僕の腹の辺りに激突する。ピヨはそのまま爪を立てて僕の体をよじ登った。首のあたりでようやく止まった猫の背中を僕はそっとさすった。


「ピヨ、爪立てると痛いって。折れたりするとおまえも痛いんだから無茶しない」


 案の定、玄関と台所のある北側のスペースと南側の居室部分を区切るガラス戸が細く開いていた。こじ開けて、ずっと玄関の様子をうかがっていたのだろう。


「ごめんな、留守番ばっかりで」


 いつもはこの儀式でおさまって、後は本棚の上に駆け上がってしばらく様子を伺ってから餌を食べに降りてくる。だが今は、ピヨは僕の肩に乗ったまま、玄関の外をしきりにうかがっていた。


「わかるか。お客さんだよ。大事なお話があるから来てもらったんだ」


 僕はピヨを肩からおろして、しっかり抱きかかえてからドアを細く開けた。


「どうぞ」


 サトカさんも僕がしたようにするりと入ってすぐにドアを閉めてくれた。


「ピヨさん、こんばんは」


 ピヨの警戒モードがさっと解けた。軽くもがいて床に降りると、しっぽを立ててサトカさんの両足にまつわりついて、数字の8を描いて身体をこすりつけた。かと思うと、するっと部屋に戻ってしまった。


「やっぱりサトカさんのことは大歓迎だそうです」


「そうなんですか」


「こればかりは信じてもらうしかないんですが」


 ピヨの気分は何となくわかるようになっていたが、言葉で説明するのは難しい。すぐに離れたのはリラックスしているからだと思うのだけど。


「とにかく、上がってください」


 僕はサトカさんを促した。


  ◇


 とりあえずサトカさんに座ってもらうと、僕は大きく深呼吸した。


 これは賭けだ。


 でも、こうして話を聞いてくれる合意まではもらえた。ならば、そんなに成功確率は低くないはずだ。落ち着いて、すべきことをするだけだ。


 そうは思っていても、心臓はどうにも大きく鼓動していて、耳にうるさいほどだった。


「まず、電話を一本かけさせてください。僕にもわかっていないことがいくつかあるんです。話の内容は、先方の了承がとれればスピーカーモードで話しますから、聞いていただいて構いません。それを聞いていただければ、おそらく、八割がた、僕の言っていたことがわかっていただけると思います」


 怪訝そうな表情だったが、サトカさんは頷いた。


「今から電話を掛けるのは研究室の後輩で今は博士課程後期の、須藤さんという女性です」


「その方がさっきの……?」


「違います。さっきの女の子は僕の指導学生で、神谷さんといいます。神谷さんは、今須藤さんと一緒にいるはずです」


「……はい」


「ただ、一つ、約束していただきたいことがあるんです。神谷さんは少々やっかいなトラブルに巻き込まれていて、今から聞く話は神谷さんの知り合いのプライバシーに関わるかもしれない事柄です。僕はサトカさんに僕の置かれていた状況をわかってほしいと思うので、こうしてお話ししていますが、神谷さんの知り合いのために、秘密は口外しないであげてほしいんです。公序良俗に反するようなことがあれば、僕も須藤さんもしかるべき機関に通報はためらわないつもりですが」


 僕の硬い言い回しに、サトカさんは背筋を伸ばした。


「私も医療従事者です。守秘義務という言葉の意味は分かりますし、実践もしています。どんなお話を聞いたにせよ、口外はしません」


 凛とした口調だった。それでこそ、サトカさんだ、と思った。


 自分より困っている人を優先する。未知のものや困難には姿勢を正して対峙する。


 ああ、だから僕はこの人を好きになったんだ。どれだけ不安でも傷ついたとしても、この人は最後には必ず前を向く。


 だからこそ、これは僕にとっては最後のチャンスだ。


 僕は発信履歴をたどって須藤さんのスマホに電話をかけた。最初はスピーカーにせず、つながるのを待つ。


 コール三回で、きびきびした須藤さんの声が聞こえた。


『こちらは、神谷さんの下宿に移動したところです。吉見さんの方は大丈夫ですか?』


「目的の人とは合流できた。ありがとう、須藤さん」


『いえ。吉見さんから礼を言われる筋合いではありません。巻き込んだのは神谷さんですから』


「神谷さん、話せる状態になった?」


『さっきよりはだいぶしゃんとしてきましたよ。電話かわりますか?』


「頼む」


『もしもし』


 いつもよりは若干ふにゃふにゃしているが、タクシーに乗せたときよりはだいぶしっかりした口調の神谷さんに問いかけた。


「気分はどう? 少し話せますか」


『はい。吉見先生、ご迷惑をおかけしました』


「お友達は無事?」


『はい。ここにいます』


「僕も何がどうなっているのかよくわかっていない面もあるんだ。さっきの神谷さんはお世辞にも筋の通った話ができていたとはいえないし。でも、須藤さんと、えーと、大島もいるの?」


『大島さんも来てくださいました。今はいったん別のところで、心当たりの支援団体や公的機関の方に連絡をとってくださっています』


「なら、二人を巻き込んだのは僕の責任でもある。だから、神谷さんと、お友達のアマネさんの話せる範囲でいいから、事情を話してほしいんだ」


『はい、ええと』


「ちょっと待って。これはそちらには関係ない僕の事情なんだけど、もう一人、こちらでも巻き込まれている人物がいて。永井さんという僕の知り合いで、医療関係の仕事をしている人です。お仕事柄、守秘義務には理解があるし、今回の話が他言無用であることはわかってくれているけれど、こちらで一緒にお話を聞かせてもらっても構わないかな。一緒に伺った上で、もし、専門的な助言があれば言ってくれると思う」


 サトカさんはぎょっとした顔をして僕を見た。僕がちょっと首を傾げて、大丈夫ですか? のサインを送ると、渋々といった様子でうなずく。


「当事者はアマネさんだから、聞いてみて。神谷さん、アマネさんってお名前ですか、苗字ですか? わからないとすごく呼びづらいんだけど」


『アマネちゃんは名前です。苗字は今は言いたくないけど、事情をお話しするのは大丈夫だって言ってます。今、こちらもスピーカー通話に切り替えますね。……須藤さん、これってどうやるんですか』


 貸して、という須藤さんのくぐもった声の後で、音が少し変わった。


『聞こえますか』


 須藤さんだ。はっきり聞こえるようになった。僕もアプリ画面のスピーカーのアイコンをタップして、通話モードを切り替えた。


「聞こえる。こちらの声も?」


『大丈夫です』


 スマホから須藤さんの声が大きく響いた。サトカさんに背後からすりよりかかっていたピヨがさっと身を低くした。スマホのスピーカーで音を出したのは、ピヨの前では初めてだったかもしれない。警戒心でいっぱいの態度で、ピヨは一瞬のうちにねぐらのかまくらの中に逃げ込んだ。


かわいそうだが、今日ばかりは許せ。


『誰が話す? 神谷さんでしょうね。アマネさんは、話したくないことだったり違ったりしたら、いつでも話を止めてね』


 須藤さんが整理して、神谷さんが話し始めた。


『どこからお話ししたらいいかなあ。吉見先生には、ヒモみたいな彼氏につきまとわれて困ってる友達がいる、って少しだけご相談したことがあったんですけど』


 僕はちらっとサトカさんを見た。真剣な顔で座卓の上に置いた僕のスマホを見つめていた。話にはちゃんとついてきている。


「その話を聞いたのは三日前だっけ。昨日今日で何があったのかを端的に話してくれるかな」


 僕の提案に、神谷さんは考え考え、話し始めた。


『今までは、ヒモ野郎も、暴力までは振るわなかったんです。でも、金遣いが無茶苦茶で、アマネちゃんが耐えきれなくなって。別れ話を持ち出したら、ぼこぼこに殴られちゃったんですって。とにもかくにも逃げ出したアマネちゃんから連絡がきたから、私のことは身元も名前もヒモ野郎に知られてないから大丈夫だろうと思ってかくまったんです。それが昨夜の話です。そのまま逃げた方がいい、って、シェルターみたいなところ一緒に探したんですけど、うまく見つからなくて』


 神谷さんは言葉を切った。水か何かを飲んでいるようだった。


『アマネちゃん、どうしても大事なものを忘れて来ちゃったから、それだけは取りに帰りたいって言って。おばあちゃんの形見の帯留め。今ではもう手に入らない、象牙? だっけ。金になりそうだからって彼氏に取り上げられてたんだそうです。アマネちゃんは、思い出の品だから売る気はないし、プラスチックのものだったとしても同じように大切にしたはずなんですけど』


「それで?」


 僕はせかしたくなるのをぐっとこらえて、話の続きを待った。


『今日は、ヒモ野郎、遊び仲間の先輩の誕生日とかで飲みに行ってて帰りが遅くなるはずだったんです。だからその隙に、ってアマネちゃんが言うから、私も心配でついていったんです』


『違うんです』


 神谷さんのちょっと伸ばし加減の口調とは違う、ハスキーなアルトが遮った。これがアマネさんか。


『あゆみは、絶対に行くなって止めてくれたんです。でもわたしがバカだったから、あんなやつに何もかもいいようにされたと思ったら悔しくて、ばあちゃんの形見だけはってこだわっちゃって、一人で行くって言ったんですけど、あゆみは、それは絶対危ないからだめだって。迷惑をかけて巻き込んだのはわたしの責任です』


『いいえ、私が無理について行ったんです。そしたら、いやな予感的中で、彼氏が帰ってきちゃって、忘れ物を持って建物を出たところではち合わせちゃって」


 神谷さんは一息ついた。また水を飲むような気配がする。


 サトカさんは身動きもせず話を聞いていた。


『私、自分の部屋の鍵が入ったバッグをとっさにアマネちゃんに持たせて、部屋に逃げるように耳打ちしたんです。それで、彼氏さんのほうにとにかく声をかけて、話をしようって』


 僕は胃が痛くなってきた。なんて危ない橋を渡っているんだ。


『時間を稼ぐつもりでした。でも、他の人の目がないところで話すのはまずいってわかってたから、とりあえず目に付いたさっきのお店に入ったんです。警戒させないようにお酒飲みながら話をしたんですけど、ヒモ野郎もなかなか苦労してきた人生だったみたいで』


「はい?」


 話の流れが鋭角に急転回したように思えて、僕はめまいがした。神谷さんは聞き上手で共感が上手だ。それは知っていたけど、どうしてそこで『なかなか苦労してきた』と相手のストーリーに寄り添えるのか。器が大きいにもほどがある。


『かわいそうなんですよ。アマネちゃんを叩いたのは絶対許せないし、アマネちゃんのことを守らないといけないから、私がどこの誰かがわかるようなことは何も言わないようにしていたんですけど、そんな必要もないくらい、一気に自分の話を始めて、アマネちゃんの金を当てにしてたことも叩いたことも後悔してるって』


「まさか、信じた?」


『過去の話はそれなりに。彼の一方的なものの見方が多分に入り込んだ話だったでしょうから、ほかの方にはまたほかの言い分があるんでしょうけど、彼自身がつらい思いや苦労をしたのは間違いないんだろうと思いました。もっとも、今後は二度としないって言っていたのは九割引でしか信じられませんから、許しはしないし、アマネちゃんにはもう会わないでほしい、ということははっきり言いました。でも、本心から悪かったと思って自分自身を変えたいならって、DVの加害者更生サポートをしているNPOの相談窓口を教えたんです。すごい必死でうなずいて、スマホでメモ取って、振り返りもしないで店を出てったんで、半々以上の確率でそこに相談に行ったか、これからいくんじゃないかなあと。

 それでとにかく切り抜けたと思ったらほっとしちゃって、緊張が切れたら急にお酒が回って来ちゃって眠くなって』


 彼女は話を続けた。


『でも、とっさにバッグをアマネちゃんに預けちゃったから、私、コートのポケットの方に入れてたスマホと定期と学生証しか持ってなくて。ちょっとだけ休んだら、誰かに電話してお金借りるかなんかしようかと思ってたんです。思ったより寝ちゃってたのかなあ。どうして吉見先生、あの店で私が寝ちゃっていたのがわかったんですか?』


「神谷さんが酔いつぶれかかっていたから、ご店主が心配して大学に連絡をくれたんだよ。所属を聞かれて、学生証を見せたんでしょう?」


『ぜんっぜん、思い出せません』


「そっちはいいんだけど、いや、よくないから後で説教するけど。とにかく、大学の警備室から連絡が来て、僕が対応することになったんだ。普通はそんなことしないんだよ。たまたま、今日の当直の警備員さんが僕の顔見知りで、君のことも知っていて、個人的に心配して連絡をくれただけなんだ。

 神谷さん、君のしたことは、命の危険があったかもしれないことなんだよ。君も授業や何かで聞いたはずだ。実際に人が亡くなる事件も起こってるんだ。君たちだけで行動するんじゃなくて、事前に相談してくれればもっと違う手段だってとれたんじゃないか」


『はい。反省しています。須藤さんにも怒られました。ご迷惑とご心配おかけしました』


 神谷さんの声がしょんぼりした。


「あの」


今までじっと黙って聞いていたサトカさんが声を上げた。


「アマネさん、怪我の具合はいかがですか? 昨日と同じくらいか、それ以上に痛むところや腫れているところ、動かせなくなっているところはありますか」


『いえ、ないです。あざになっているところはありますけど』


 遠慮がちなアマネさんの声が答えた。


「頭を打ったりは?」


『していません』


「そう。でも、今回のことは大変でしたね。そんな体験をしては、逃げるのもとても怖かったでしょう。勇気ある決断だったと思います」


『……はい』


「あなたは何も間違ったことはしていません。よくご無事でここまでこられました。あなたにも神谷さんにも取り返しのつかないことは何もなくて、本当によかった。吉見さんは怒っているんじゃなくて、心配していて、ご無事でよかったと思っているだけです。誰もあなたを責めていません。だから、ご自分を責めないでください」


『はい』


 アマネさんの声は少し震えていた。僕ははっとした。一番怖い思いをしたのはアマネさんだ。そんな単純なこと、一番最初に言わなければいけないことを、サトカさんに言われるまですっかり失念していたなんて。


「眠れないとか、気分がふさぎ込んでやるべきことが手につかないとかはどうですか」


『昨日、すごく久しぶりに、ぐっすり眠れました。ちゃんと眠るってこういうことだったのかって思い出した気分』


「よかった。眠れないとか、動けないとか、二週間続いたら放っておかないでくださいね。この近くのお医者さんなら多少はわかりますし、いいところ、お教えします」


『ありがとうございます。……お医者さんなんですか』


「いいえ。なんか、当たり前のことをえらそうに言ってしまってーー」


 サトカさんは我に返ったように、赤くなって口ごもった。さっきまでの、落ち着いて相手を案じていた態度が、急に不安そうになる。僕は努めて明るく助け船を出した。


「薬局の薬剤師さんです。ね、病院の情報詳しそうでしょ」


『ほんとだ! 裏情報まで通じてそう』


 神谷さんの笑い声。


『ありがとうございました。永井さんが冷静にフォローしてくださって本当に助かりました』


 これは須藤さんだ。サトカさんは、先方からは見えもしないのに、身を縮めて僕の後ろに隠れるような素振りをした。


「とんでもありません。素人が知った風なことを申しました」


 小さな声で言う。


「後は、こちらで対応します。私も素人ですから、信頼のおける専門家に責任を持ってつなぎます。吉見さん、また明日以降にご報告します」


 きびきびと須藤さんが言う。僕は重ねて須藤さんに礼を言い、通話を終えた。


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