入り口での作戦会議
時間は少し戻り、3人は畏怖の森の入り口で死神と対峙した時の作戦を整理することにした。
「で、2人は何かチート死神に対抗するための作戦か何かあるの?」
「うっ、それは…」
「ありますよ。まぁ、こういうのはシルクより私の方が向いてると思うし無理して捻り出そうとしなくて良いよ」
「じゃあ、ルーンちゃんの作戦に全部任せるよ。それで、どんな作戦なの?」
エイルは2人が無策で死神と戦うとは思ってなかったので当然の様な顔でルーンの作戦を聞く姿勢になった。
「その前に死神と因縁があるシルクとエイルさんには申し訳ないんだけど、それでも良い?」
「僕は良いけどシルクちゃんは…」
「そんなの良くない。私は死神にリベンジしたいのに」
「大丈夫、その件なら多分後々出来るはずだから」
「え?それってどういう…」
シルクの疑問から生まれた質問にルーンは答える素振りを一切見せず、自分の作戦について説明を始めた。
「まず、2人は出来れば死神に見つからない様にしてそれぞれで強力なスキルと魔法を放ってみてください」
「うん、その後は?」
「その後は2人は死神の噂の一撃必殺にやられてください。私は2人の近くで【影隠れ】で隠れてますから」
「そんなことして意味あるの?大体私とエイルさんが死んだら結構な時間助けに戻れないし…」
「それは必要無いし、これは私たちが今後勝つために必要な検証だから」
シルクとエイルの頭の中に疑問符が浮かんでいることにルーンは気付き、2人にこれについての説明を始めた。
「まず、チート死神について知らないことが多すぎるからそれをあばくために2人は死ぬし私も隠れるんだよ」
「どういうこと?」
「1つ目は死神の耐久力についてで2人の最大火力で倒せるのかどうか、2つ目は死神の一撃必殺が範囲か単体について、2人が倒されるのは確実だけど私が近くで隠れてれば範囲か単体攻撃かが分かるって話だよ」
「それで、僕たちは初めの最大火力で倒せればラッキーことで良いんだよね」
「はい、これから話すことも全部倒せればラッキーって感じですから」
シルクとエイルはルーンの説明を聞き渋々納得した様な感じでうなづきながら話の続きをせかした。
「それで、その後残ったルーンはどうするの?」
「私はモンスターに認識されないスキルを使うからとりあえず死神がプレイヤーを認識してないときの動きとか一撃必殺のからくりなんかを調べるよ」
「まぁ、それはルーンちゃんにしか出来ないか」
「その後はまぁ、私が死神と適当に戦って死に戻って2人に情報共有して作戦をたてるって形で…最悪絶対勝てないって報告になるかもですけど」
ルーンは笑いながら2人にそう言うと、さっそく畏怖の森の中に入っていった。




