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水龍の大技

シルクが水龍とそれをとり囲む水柱の動きを警戒していたとき、水龍は天に昇り水柱はそのまわりに大きな玉となりシルクのいる方向1つずつ飛んできた。


「ヤバイ、こっちに水玉が来る!」


「と、とりあえず箒で飛んで避ける」

シルクは自分の方に飛んでくる水玉を避けるために箒をアイテムボックスから取り出し箒で飛び立った。


「ふぅ、助かった…」


「って、まだ攻撃は続いてるじゃん」

シルクはまたも飛んでくる巨大な水玉を1つ1つ確実に避けていき、6つ全部を1つも当たらず避けられた。


「よし、これでなんとか大技は避けられ…」


「って、えええーーー!」

シルクは一段落して下の湖を見ると湖はシルクがさっきまでいた所まで拡大し、辺り一面が湖になってしまった。


「って、うわぁっ」


「水龍も湖に潜っちゃった…」

シルクが下に気をとられていると飛んでいた水龍が湖に潜り、大きな水しぶきがとんできた。


「これって、水泳系のスキルで後半は潜って戦うのが普通だったってことだよね…」


「そうなると私の場合、箒に乗ってるからイレギュラーってことかな?」

シルクの読みは当たっておりここで普通なら水中戦になるはずだったが箒を持っているシルクは上空から水龍を眺めている形になってしまった。


「あっ、でももしかしてこれって…」


「ためしてみようかな。【ライトタワー】」

シルクの魔法は水龍に当たり、前半と同じく僅かではあるがダメージを与えられたがシルクが確かめたかったのはそれではなかった。


「やっぱり…水龍は前半では水属性の遠距離攻撃をして、後半では水中で近接攻撃をするってことで」


「私は箒があるから近接攻撃主体の後半はほとんど避ける必要なくここから魔法を撃っていればいいのか」

シルクはさっきまでどう倒すのか頭を悩ませていたがこの現状に唖然していた。


「【光魔法強化】【ライトホーミング】」


「【ライトランス】【ライトレーザー】」

シルクは上から見える水龍にひたすら魔法を当てて地道にHPを削りあと1割のところまでいった。


「ふぅ、結構時間もかかったしMPポーションも大量に使っちゃったけど倒せそうなところまでいけたよ」


「後半はたまに水面から遠距離攻撃がくるだけだし、避けるのが中心だった前半よりも楽だったなぁ」

シルクはそんなことを言いながら水龍に魔法を撃ち込み、あと一撃というところまできた。


「よし、これで最後【ライ…」


「おーし、ストップじゃ」


「って何?お婆さんあと一撃で倒せるんだけど」


「わしはお主に水龍を殺せと言った訳でもないし、もう倒したようなものじゃからこれでいいんじゃよ」

お婆さんの静止にシルクはふと疑問に思ったようなことがあった。


「もしかしてこの水龍ってお婆さんが飼ってるんですか?」


「そうじゃよ。まぁ、飼ってるのとはちょっと話が違うのじゃが敵対しているわけじゃないぞ」


「じゃあ、水龍と戦った意味って…」


「まぁ、お主の強さが龍魔法の修得出来るか見定めるために戦ったのじゃから意味はあるぞ」

そう言いながらお婆さんは水龍に回復魔法をかけ、頭を撫でながら笑っていた。


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