第二回イベント報告会議2
「ごほん、次にさっきもお話したトップ8の下つまりランキング9位以下のプレイヤーについてです」
「前回までのイベントの場合トップ8と9位の差は9位のポイントの約2倍でしたが、8位を含めそこから下4人の合計5人のポイント差が100ポイント以下になりました」
「この結果の原因としてはこちらもさっき言いましたが6位が8位を倒したため、8位の大きなポイントロスになり少し9位以降のプレイヤーにポイントが近くなったんだと思われます」
「それにしてもそれってもうトップ8に追いついてきてるプレイヤーが現れてるってことだよな」
「早いなぁ。あと半年位はトップ8の独壇場だと思ってたのにこうもあっさりと…」
報告した社員の言葉に周りがざわざわするのは無理もなく、トップ8に追いつくための方法は少なからず残してはいたがそれでもトップ8がチートレベルの強さを保持しているはずだと思っている人間が多かったからだ。
「この結果から9位から12位のプレイヤーに二つ名を与えることになりました。これについて異議や異論がある人はいますか?」
「異議はないです」
「こちらも同様に異議はありません」
「絹塚さんは…」
「うん、特に無いかな。良いよ続けて」
とりまとめ役の男が最後に絹塚に了承を得るとモニターに1人のプレイヤーを映しだした。
「では、まず1人目ランキング9位の彼女の二つ名は【妖精女王】となりました。これで決定してよろしいでしょうか」
「「「「異議無し」」」」
「では、全会一致で決定となります」
森田は急に始まったことに戸惑ってしまったがそれをさっしたのか絹塚が教えてくれた。
「これは二つ名決めの会議だよ。変なものじゃないかを確認するだけで決める人は他にいるから形だけここで最終決定をしようって感じだから別に深く考える必要は無いよ」
「あっ、すいません。分からないことだらけなので…」
「気にしないで、ほら次のがあるから」
絹塚がそう言うととりまとめ役の男が次のプレイヤーをモニターに映し話し始めた。
「次にランキング10位の彼ですが【全魔法反射】でよろしいですか?」
「「「「異議無し」」」」
「では、11位の彼になりますが【RSF】でよろしいですか」
「「「「異議無し」」」」
滞りなく会議が進むなか最後の12位のプレイヤーこそが絹塚の待ち望んでいたプレイヤーだった。
「最後に12位の彼女【月夜の暗殺者】でよろしいでしょうか?」
「「「「異議無し」」」」
絹塚は自分が注目していたプレイヤーがランキング内に入っていたことに内心喜び口角があがったがこれに気づく人間は森田を例外にせずとも誰もいなかった。




