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第二回イベント報告会議1

第二回イベントが無事終了してから1日が経ち、運営側も少し落ち着きを取り戻し、確定した情報を共有する会議を行うことになり絹塚も参加していた。


「えー、今から第二回イベントの確定情報共有会議を始めます。まず、始めに…」


「あの…絹塚さん、僕が会議に出てよかったんですか?」

疑問風に絹塚に話しかけてきたのは今年から入社してた新人の森田だった。森田は仕事の飲み込みが早いため、絹塚はこういう場にも慣れさせようと思い連れてきたのだ。


「固くならなくて良いよ。まぁ、今日の会議はほとんど聞くだけだから」


「はい、ありがとうございます」

森田が少し頭を下げて絹塚にお礼を言うと、2人は報告を聞くことにした。


「次に最上位プレイヤー陣についての報告です。今回は多少の順位変化とトップ8の下についてになります」


「へぇー順位やっと変化したのか」

今まで変わることがなかった順位が変化したことについて少しざわついたが、絹塚は顔色ひとつ変えてなかった。


「まず3位と4位が1ポイント差で入れ替わる形になりましたが以前からここは差が無いに等しい感じだったので誤差程度に思っていただいていいです」


「まぁ、あそこは毎回ポイント1桁台の接戦だったし、変わってもたいして影響はないだろ」


「はい、確かにそうですがここからが大きな変更点です」

報告をしている社員がそう釘をさすと他の人達の空気一瞬で変わったことを森田は感じた。


「で、それはどこなのかい?」


「6位と7位の順位が入れ替わりました。6位は8位を倒し、一時は5位に近づきましたが、他のプレイヤーに倒され大量のポイントをロスしたことが原因かと」


「う~ん、トップ8が他に倒されることを想定してなかった訳ではないがこうやって倒されると少し悲しいもんですね」


「まぁ、トップ8はベータ版終了後に特殊特典を配布したから負けることは少ないとふんでいたからな」

周りの人間が話している内容について森田はいまいちついていけなかったため絹塚に質問した。


「特殊特典ってなんですか?」


「あぁ、それはベータ版大会のベスト8つまり現トップ8に配布されたもので6位なら自由に飛べる様になる翼だったり、8位なら各層に配置される店とかこのゲームを始める上でかなり有利になるものだよ」


「なるほど、じゃあトップ8にこのゲームの看板プレイヤーになってもらうために与えた有利な権利ってことですね」


「そんなところだよ。それよりも僕が気になっているのは6位を倒したプレイヤーについてなんだけどなぁ。まぁ、誰だかは検討がついてるから気になるのは順位かな」

森田は絹塚が少しニヤッと笑ったのを見逃さなかったがそれがなんなのかまだ分からなかった。

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