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黒翼の悪魔5

リリスは自分の槍がルーンに届くと思った次の瞬間にはそれは大きな間違いだと気づいた。ルーンの間合いに入った瞬間に地面から大きな木の根っこがリリスを締め上げたのだ。


「くっ、これは一体…」


「トラップ系の拘束アイテムの一種ですよ。拘束時間はあなたのSTRに依存するのでそんなに長くは持ちませんが、翼で飛べるあなたに攻撃するチャンスなのは確実です」


「挑発して私をはめたのか…」


「その通りですよ。【ダブルスラッシュ】」


「ぐはっ…」

ルーンは動けないリリスに容赦なくスキルを使い攻撃を当て、リリスの拘束が解かれる瞬間に距離をとった。


「まぁ、私があなたよりもステータスもスキルも弱いことくらい知ってますが、こういう駆け引きでは負ける気はないですよ」


「少しいや、だいぶ私はなめてたみたいだな。だが、それだけで倒せるレベルじゃないってことを教えてあげる」


「まぁ、空を飛べるあなたと私じゃ当然あなたの方が有利だし、もう挑発にのってくれる感じでも無いしね」

ルーンは余裕そうな雰囲気を出しているがこのリリスとの対面で勝てる確率が薄いことは分かっていた。


(地上戦ならともかく上に逃げられると私に攻撃手段は無い。さっきの【月夜の護り】で闇属性の攻撃も使えなくなってるし本格的にやばくなってきたな)


「考え事してるならまずはこっちから【聖者の光】【黒風の嵐】」


「自分の回復と視界を遮るほどの黒い突風で体勢を立て直したってことか。これは本格的にまずいなぁ」


「【光速】【シャイニングランス】」


「うっ、攻撃スピードもかなり速いし私の体力じゃ当たったら即死レベルだな」

ルーンはリリスの攻撃を見て当たってはいけないことを理解すると、回避を意識しつつどうやって上空にいるリリスに近づくかを考えていた。


(私のスキルのほとんどが闇属性だからアイテムで拘束しないと攻撃できるチャンスは少ないけど、有効そうなアイテムなんてそんなに持って無いしどうすれば…)


「【悪魔のオーラ】【ブラックランス】」


「うっと、回避は簡単に出来るけどこのままじゃいつかは攻撃に当たっちゃう…はっ【加速】」


「どこに行くつもり!あれだけ挑発して逃げる気なの」

ルーンはなにかを閃いたのかAGIを上げ、今いる砂漠からも見える木が生い茂っているジャングルに向かっていった。

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