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黒翼の悪魔2

「うーん、なんかあんまり手応えがないなぁ」


「まぁ、箒を持っているだけで他のプレイヤーと大差ないあなたの何倍も私は強いですからね」


「ぐっ…確かにあなたが強かったからここまで簡単に倒せましたけど…って聞いてますか!」


「あーごめんごめん、今リスナーのコメントを読んでたから全然聞いてなかったよ」

シルクは少し頭にきたが相手が年下に見えたため、怒りを押さえることにした。


「ん?今リスナーがどうとか言ったのは何?」


「あれ?あなたもしかして私を知らなかったの…」


「うん、だって私たち今日がはじめましてで間違えないよね。どこかであってたらごめんだけど…」


「うぅ…仕方ないですね。名乗ってあげましょう」

少女はそう言うと自分の黒い翼を自らを包むように閉じ、そして勢いよく翼を広げた。


「愚かな人間よ我の名前をその脳裏に焼き付けろ。我の名はリリス、この無限の世界において【聖光シャイニング悪魔デビル】と呼ばれる新進気鋭の逸材よ」


「は、はぁ…」


「えー、反応薄くない。だって私ランカーだよ、ベータ版の大会も第一回の大会もランキング6位よ。それにWeTubeの登録者数85万人のVtuberだよ」

Wetubeとは全世界で使われている動画投稿サイトのことでリリスはその中で今勢いがある配信者として少し話題にもなっていたがシルクは全く知らなかった。


「ごめん…二つ名の方はエイルさんから聞いてたけど、名前とその…Vtuberってことは知らなかった」


「あれ?あなたもしかしてエイルと知り合いなの?」


「まぁ、色々あって今は知り合いだけど…」


「じゃあ、ちょっと悪い話をしてあげるよ」


「エイルならここに来る前に私が倒した。少してこずっちゃったけどね」

リリスが軽い口調でそう言うとシルクとリリスの間には一気に冷たい空気が流れた。


「あのエイルさんを…倒したって本当?」


「んー、別に驚かれることでも無いと思うよ。だってエイルは弓だから私との相性は悪いし、そもそも私の方がランキングは高いからね」


「確かにそうだけど…」


「まぁ、そのおかげでかなりポイントも稼げたし遂にトップ5の壁を越えられたらって思ってるから…」

リリスはそこまで言いかけるとシルクの顔を見て可愛い顔から想像もつかない様な狂気じみた笑みをうかべた。


「そろそろあなたも私のポイントになってもらうよ!」


「えっ、いきなりっ!」


「【光属性エンチャント】【地獄突き】」


「ぐっ、危なかったぁ。1秒でも避けるのが遅かったら、本当に殺られてた」

シルクはリリスの攻撃をギリギリで躱すと反撃に出るために魔法を放つ体勢になった。

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