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月夜の光3

ボスの狼が倒れて光となって消滅したのを確認し、一息つくとルーンは少し不自然に感じることがあった。


「あれ?帰るための魔方陣も扉もないじゃん」


(これってまだボス戦終わってないのかな)

ルーンはそう思いしまっていた短剣を取り出し、身構えたがこれといって何が起こるということも無かった。


「何も起こらない…やっぱり考え過ぎだったのかな」


「とりあえず、帰り道を探さないとここから出れないことには変わらないし」

ルーンがそう言った瞬間、まるでルーンの言葉を聞いていたかの様に魔方陣が現れた。


「わっ、魔方陣が出てきた。この魔方陣に入れってことなのかな?」


「ここ以外にどこにも行けないし、魔方陣に入るしかここから出る方法無いし、しょうがないかぁ」

ルーンは何となく嫌な雰囲気を感じながらも、これ以外どこに行く方法も無いため魔方陣の中に入った。






「ここは…どこなんだろう?さっきまで居たところじゃないし、戻ってきたって訳でもないみたいだけど…」

ルーンがいるのは辺りが真っ暗であったが周りが見渡せる様な不思議な空間だった。


「地面は変にボコボコしてて歩きにくいし、今度は辺り真っ暗ダカラどこに行けば良いのか分からないし…」


「ん?こんなところに扉なんてあったっけ?」

ルーンが辺りを見回すとさっきまで無かったはずの、この場所にあるのが不自然な扉があった。


「なんだろう。絶対誰かが私をどこかに連れていこうとしていると思うんだよなぁ」

ルーンはため息を吐きながら扉を開けると、今度は真っ白な空間の中に黒髪の女性が立っていた。


「やっと来たか。待ちくたびれたぞ」


「あ、あなたは誰ですか?あと、ここは一体どこですか?」

ルーンは女性から放たれる謎の神々しさを感じとり、少しあとず去りをしながらも疑問に思っていたことを質問した。


「ん?妾か、妾の名はツクヨミノミコトであり、お主をここに呼んだ神であるぞ」


(日本の神話をモチーフにしたキャラがいるのは聞いたこと無いし、何かレアなイベントなのかな?)


「おいお主、神である妾に質問をしておきながら何も返さぬというのは何事じゃ」


「あっ、す、すいません。さ、さっきあなたは私をここに呼んだって言ってましたけどそれってどういう…」

ルーンがツクヨミに質問すると、ツクヨミは思い出した様に本題をきりだした。


「お主が下界に送った妾の遣いを殺め、それだけではなく妾の下僕達を大量虐殺したから妾直々に制裁をくだそうと思ったのだ」


「え?私、そんなことした覚えはありませんけど…」


「ええい、はぐらかそうとしても無駄じゃ、妾の大事な白月兎と下僕である月狼を殺めたではないか。さっきも下僕の中でも優秀だった月影狼を…」


(あ…そ、それに関してはかなり心あたりがあるんだけど)

ルーンは自身のこのゲーム内でやったことの中で大半を占めている作業とも言えたことがツクヨミの怒りのスイッチを押したことを初めて自覚した。


「と、いうわけで今から行くぞ」


「えっ、ど、どこにですか?」


「そんなの決まっておろう。妾が本気で闘うと世界が崩壊しかねないから闘うには異空間じゃろ」


「そんなのどこに…」


「妾が送るからお主はじっとしとれば良い。妾にとってお主は仇じゃが、捻り潰すためには異空間にいかなければならないかな」

ツクヨミはそう言うと、ルーンをその場から指パッチンだけで消して自分も同じ場所にワープした。

ツクヨミノミコトが長いので略称としてツクヨミとさせていただかせてました。

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