表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/299

月夜の光2

ルーンが扉を開けるとそこにはこのゲームで一番見てきたと言っても過言では無いあの場所にそっくりな光景が広がっていた。


「ここって絶対【月狼の洞窟】だよね。ってことは…」


「ワォーーーン」

洞窟内に狼の遠吠えが聞こえてくるとルーンの目の前には黒い体毛をした大きな狼が現れた。


「だよね。じゃあ、軽く倒しちゃおっかな【ダブルスラッシュ】」


「って、全然ダメージ通ってないじゃん」

ルーンの攻撃は通ってないことに疑問を感じたが、それの理由はすぐに分かった。


「これって、シャドウウルフの強化種ってことなのかな」


「と、とりあえず【ゴーストカッター】」

予想は当たっており、ルーンの攻撃は目で確認出来るほどのダメージはボスにあたえられた。


「あと、十何発か当てられれば倒せる位なら全然いける」


「よっと、おっと、攻撃は単純な噛みつきと突進、あとは遠吠えの音波しかないし」


「【気配遮断】【ゴーストカッター】【ゴーストカッター】」

ルーンは相手の攻撃パターンをみきわめて、ひらひらとかわしながらボスに確実にダメージをあたえていった。


「【気配遮断】も有効だったみたいだし、私よりレベルが低いってことだよね」


「なら、攻撃力も無さそうだしここからはガンガン懐に入らせてもらおうかな【加速】」

ルーンはAGIを底上げして狼の背後をとると、そこから一気に攻撃をして畳み掛けた。


「よし、ダメージは4割強くらいかな」


「たぶんこれで5割に届くはず【ゴーストカッター】」

ルーンの見立て通りボスのHPは5割になり、ボスも攻撃のパターンを変えてきた。


「ワォーーーン」


「うわっ、何これとりあえず範囲外に出てっと…」

ルーンの判断は正しく、ボスは攻撃エフェクトの遠吠えをすると範囲内に闇属性の魔法の攻撃をしてきた。


「やっぱり攻撃は追加してきたね…でも、モーションも大きいしこれなら避けられる」


「しかも、硬直もあるしチャンスでしょ【ゴーストカッター】【ゴーストカッター】」


(効いてる、効いてる。これなら、他のスキルは使わずに勝てそうだよ)

ルーンは心の中でそう思いながら敵の攻撃を避けつつ、攻撃の一撃一撃をしっかり当て続けた。


「あと、一割くらいかな。このままいけば…うわっ」


「ここにきて普通の狼を召喚してくるのは、さすがに予想外だったよ」

ルーンがボスのHPを一割削ったところで、ボスは手下の狼を5体召喚してきた。


「まぁ、弱いならあまりてこずらないだろうから別に良いんだけど」


「試しに、【ダブルスラッシュ】」

ルーンがスキルを使って斬りつけると狼は一瞬で消えてしまった。


「これならボスの攻撃避けても楽に倒せる」

ルーンはそう言いながら手下の狼を一匹一匹斬りつけ、残る4匹も簡単に倒した。


「ふぅ、あとはボスだけもう倒したようなものだよ」


「【ゴーストカッター】【ゴーストカッター】」

ボスも攻撃力や敏捷性に優れていて並のプレイヤーでは苦戦してしまうような敵であったが攻撃が通る以上それだけではルーンの敵ではなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ