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リベンジ

第2回イベント情報が公開されてから3日が経ち、ルーンとシルクはせっせとレベル上げをしていた。


「ふぅ、結構モンスター狩ったから休憩しない?」


「別に良いけどどれくらいレベル上がった?」


「この3日で2レベルしか上がってないよ」


「シルクもかぁ。やっぱり、二層でも私たちのレベルが上がりづらくなっちゃったよね」

今2人はレベル上げで有名な狩り場にいるがそこのモンスターのレベルと2人のレベルに差が出来てしまったため、2人のレベルは今までより上がりづらくなってしまっていた。


「どうする?もう19時過ぎになってるし、仕事終わった人達が来てもっと人が集まちゃうよ」


「確かにそうだけどそれは他の場所だって同じだよ」


「確かにそうなんだよね。ルーンは今日なんかやりたいこと無いの」


「う~ん、あるよ。レベルは上げられないと思うけどいってみる?シルクにも見てもらいたいから」

シルクは頭に疑問符を浮かべながらも、何もすることがないのでルーンに黙ってついていくことにした。






「ルーンもしかしてだけど【月狼の洞窟】に行こうとしてるよね」


「うん、さすがにシルクもここまで来たら分かっちゃったかぁ」

ルーンの先導で2人は一層にある【月狼の洞窟】に向かう道を歩いていた。


「ま、まぁ何回も行ってるし道は覚えてるからね。でも、なんで今さら行くの?」


「少しここにやり残したことがあって今日が丁度その日だからどうしても行きたかったんだよ」


「でも、あのアイテム作りのことはもう大丈夫なの?」


「うーん、大丈夫ではないけど笑い話になる思い出にはなったし、今も記念に装備はしてるから」

シルクはルーンがもうほとんど引きずってないことを知り、一安心したところでダンジョンの前に着いた。


「サクッとボス倒して目的を達成しようか、シルク」


「それは良いけどただボスを倒すだけで良いの?」


「いいから、いいから、気にしないでタイムアタックでもする気持ちで行けば」


「まぁ、ルーンの性格的にそれ以上は教えてくれないだろうし、もう詮索はしないよ」

シルクはそう言った後、ダンジョンに2人で入り文字通りサクッとボスまで倒してしまった。


「で、ルーンが見せたいものって何なの?」


「まぁ、あと30分ってところだからゆっくりまってみてくれれば分かるから」


「はいはい、ここまで来たんだし30分待ってみますよ」

ルーンの言葉にシルクはしたがってボス部屋で30分の暇を色々なことをして潰した。


「あっシルク、出てきたよ。ほら、上を見てよ」


「上って…あっ、星空の中に満月がある」


「ゲームの中だから夜空を再現するのは当然なんだろうけど、ここだけ他とは違って満月が大きく見えるんだよ」


「だけど、なんで満月を見に来たの?」

シルクは忘れていたのだろうが、ルーンにはなかなかショックなことがあった。


「前にここで写真をとってシルクに送った時、写真には満月が写ってなかったから直接見てほしいって思ってね」


「そういうことなら、ありがとう。わざわざここまで連れて来てくれて」


「そんなことないよ…うわぁっ、まぶしっ」


「な、何この光は…って、あれ?ルーンどこに行ったの?」

2人は突然まばゆい光りに包まれたと思うと、シルクの目の前からルーンが消えてしまった。

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