禁術の本
間違えて明日の分を投稿してしまいました。
とりあえずあげたままにしておきますし、明日も投稿するので続きが気になっていた人はラッキーくらいに思ってもらえれば幸いです。
ルーンとシルクはアイドロの家を出たあと、もらった本と首飾りを確認することにした。
「どうする?とりあえず首飾りはたいしたことはないみたいだけど」
「へぇー、どんな感じだったの?」
『対呪の首飾り』
【INT+10】
【対呪のオーラ】
呪いの装備の呪いを祓うことができる
「呪いの装備に対する力以外は正直並以下だね」
「まぁ、他に装飾品は無いしせっかく珍しいものだし装備すれば良いじゃん」
ルーンに言われシルクは首飾りを装飾品として装備した後、次は本のことを調べることにした。
「本に関してはルーンにたのみたいんだけど…」
「えっ、なんで確かに分厚いけど」
「いや~、私には全く何が書いてあるのが分からないし、ルーンなら読めるのかなって思って」
「あー、はいはい分かりましたよ。シルクにはいろいろ借りがあるし、とりあえずあのカフェで本を読んでみようか」
そう言って2人はルーンが指差している方向にあるカフェに入り、本を読むことにした。
「えっ、何これ結構大変なこと書いてあるけど」
「どういうことが書いてあったの?」
「大体アチェが説明してくれた通りのことが書いてあるけど、他にもいくつか重要なことが書いてある。例えば、アチェのような魔法人形のこととか」
「できればで良いんだけど私にも分かるように説明してもらえない?」
「良いよ。テスト前とやることは変わらないし」
2人はテスト前にテスト勉強会をやるのだが、ルーンの方が頭が良いため毎回のようにシルクの分からない問題の解説や説明をしていたのでシルクにとってたいしたことではなかった。
「じゃあ、まず大事になることと言えば魔法人形のことについてかな」
「アチェやシンのことだよね」
「魔法人形って言うのは魔力をながしこんで動かす人型のロボットみたいなところかな。その分魔力をながしこみ続けるには大量の魔力が使用者に必要だから今ではほとんど使われてないらしい」
「ところでなんで魔法人形がこの禁術に関係してるの?」
シルクの質問にルーンはパラパラと数ページめくり、目的のページをみつけるとそのページをシルクに見せた。
「何この123…二十一角形の魔方陣みたいなやつは」
「これが禁術の魔方陣だよ。それぞれの角から強力な魔力を流して作るんだよ」
「あっ、そういうことか。7人だけじゃこの魔方陣を作れなかったから魔法人形に自分の魔力を流して魔方陣を作ったってことだよね」
「そうだね。アイドロさんが2人分魔法人形を作ってるってことは他の人も同じの可能性が高いと思う」
ルーンの考察にシルクも少し考えてこれがクエストであったことを思い出した。
「とりあえず私はお婆さんのところに行って追加のクエストが無いか確認しに行こうと思うけどどうする?」
「ごめん、今日は用事があるから」
「そうだよね。もう現実でも夜になるだろうし」
「うん、だからこっちで用事があるんだよ」
ルーンの用事がどんなものなのかシルクには分からなかったか特に問い詰めることもなくこの日は解散となった。




