表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/299

捜索開始

ルーンがショックのあまりゲームをログアウトした後、シルクは1人で2層の町に来ていた。


「エイルさんに青いローブの女の人について聞いてみたけど知らないって言うし…イベントフラグがたたないと見つけられないのかな」

シルクはそんなことを考えながら16等分したマップを今日も一つ一つしらみ潰しに探すことにした。






探し始めてから3時間が経ち、やっと今日の分のブロックを探し終わったがまたしても特に何も情報は無かった。


「あーあ、今日も情報は無しかな」

シルクはクエストやアイテムをいくつか見つけられたものの、それのどれもが特にレアという訳でもなかった。


「はぁ、こんなに広くていりくんでいるマップは他のゲームでもなかなか無いよ」


「ってか、ここまで情報が少ないと本当にこのマップにいるのかも疑問になってくるよ」

シルクはアイドロがまだ実装されていない線も考えたが、すぐにそれは無いという答えに至った。


「でも、まぁ実装されてないならクエストだけ先に実装する必要はないもんね」


「それにまだ2/16しかこの町をまわってないし、見つからないのも当然かもしれないしもうちょっと頑張ってみよう明日学校休みだし」

そう言ってシルクは立ち上がり、もう少しアイドロを探すことにしたがあることを思い出した。


「あっ、ルーンのこと忘れてた。あの落ち込み方は本当に見たことがないからなぁ」


「とりあえず、愚痴くらいは聞いてあげないといけないか」

そう言ってシルクはその日はログアウトして、現実でルーンを励ますことにした。






1日が経ちルーンを励ますことにはなんとか成功して、シルクはルーンと2層の町にもどってきた。


「あー良かった。ルーンがそんなに引きずるようなダメージを受けてなくて」


「いやいや、結構ショックは大きかったしなんなら今も引きずってるよ」


「でも、今日は来てくれたじゃん」


「まぁ、あんな感じになっちゃったけどアイテム集めには協力してもらったし、その恩返しの意味も込めて来たんだよ」

ルーンは少し恥ずかしそうに言っていたが、シルクは普通に嬉しかった。


「で、私は何をすればいいの?もしかしたら、イベントフラグたってないと見つからないかもなんでしょ」


「それなら大丈夫だよ。だってルーンには私の手伝いをしてもらうわけじゃないもん」


「へ、どういうこと?」


「いいからいいから、とりあえずこっち来てよ」

シルクはルーンに何も話すことなく2層の町の端に古びた家に向かった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ