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賢者の罪

シルクがシークレットクエストを受けると、賢者であるお婆さんが話始めた。


「わしの弟子である7人は全員呪いの装備を着けているが使いこなしている。じゃが、それこそが問題なのじゃ」


「どういうことですか」


「呪いの装備は持ち主が死ぬまで外すことができない代物なのじゃが、弟子たちはそれを利用し自らを不死身にしてしまい、その代償で精神が半分崩壊しているといった感じじゃな」


「つ、つまり私は何をすればいいのですか」

シルクがテンプレート的な感じの返しをすると、お婆さんはシルクにクエストの内容を伝えた。


「端的に言えば弟子たちを呪いの装備から解放してほしい。彼らは不死身だから死ぬことはないが呪いの装備が外れることはあるかも知れないからな」


「それはいいですけど、お弟子さんたちはどれくらいと強さだったんですか?」


「まぁ、お前さんなんかは簡単に葬ってしまうだろうな」


「えっ、それって勝てないってことですよね」

シルクはお婆さんが言ったことを確認するように苦笑いで聞いた。


「そうじゃな、だが心配しなくても大丈夫じゃ」


「ど、どういうことですか」


「ある大きな町にまだ精神が崩壊していない弟子が1人いるからその弟子を頼ってくれ。アイドロという青色のローブを着た女じゃから」


「でも、なんでお婆さんはそんなことをしようとしているんですか」


「まぁ、これが私の罪滅ぼしってところじゃ」

お婆さんはそれ以上有益なことは話してくれず、シルクはお婆さんの言葉を頼りにアイドロという女性を探すことにした。






シルクはお婆さんの言う大きな町というヒントを頼りに2層の町に来ていた。


「大きい町ということはここで間違いないんだろうけど、さすがに人1人を見つけるのは難しいし…」

シルクは少し考えると、すぐに1日じゃ無理と判断して早くも最終手段にでることにした。


「しょうがない、ルーンの周回が終わってからルーンにも協力してもらうか」


「まぁ、でも出来る範囲は自分でやるりますか」

そう言って、シルクはさっき買った2層の町の地図を16等分して隅から隅まで調べることにした。






シルクはまず手始めに16等分にした町の1つを徹底的に調べたらなんにも無く、それだけでも3時間近くたっていた。


「あーあ、アイドロさんの収穫はなしか」

シルクの長時間にわたる捜索もむなしくアイドロについての情報は一切無かった。


「でも、他の収穫はある程度あったし、無駄では無かったからそれがまだ救いだったよ」

シルクはいくつかのアイテムや情報を手にいれることは出来たので妥協して、ログアウトすることにした。

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