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モンスターボックス4

第一回イベントモンスターボックスが終了してから 2日が経ち、結果発表の時間を2人は開店前のエイルの店で待っていた。


「2人はどれくらいいくと思ってるの」


「まぁ、私たちはAクラス入りできれば良いと思ってますけど…」


「まだ上位陣はベータプレイヤーが占領しているだろうし、確かにAクラスに入れたら上出来だろうね」

そう言いながら、エイルは自分の店の商品を丁寧に並べながら補充し始めた。


「あっ、そうだ。エイルさん、この前作ってもらった手袋と魔方陣の札の両方とも役にたちましたよ」


「そうか、ならよかったよ。じゃあ、来週あたりから店に置いてみようかな」


「えっと…お2人さんはなんの話をしているんですか」

ルーンはシルクに何も聞かされず、内容をしらなかったためシルクはルーンに細かく説明した。


「えーそれってずるくない。それなら私も何か作ってもらいたかった」


「ルール上OKだから大丈夫でしょ。それにルーンもルーンでアイテムは何か使ったんでしょ」


「ま、まぁ使ったって言えば使ったんだけどね」


「ルーンは一体どんなアイテムを……」

シルクがルーンを問い詰めようとしたときゲームのメッセージ機能の通知音が鳴った。


「おっ、結果が届いたみたいだけど誰から発表する?」


「じゃあ、1番シルクいきます」

シルクはそう言うと、カウンターの下にあった台を持ってきてその上に立った。


「シルク、何やってるの?」


「こーいうのは雰囲気が大切でしょ。ルーンとエイルさんよりも高い目線で発表したかったし」

シルクは他の2人よりも背が低いため、2人より目立ちたいために台にのっただけだった。


「えっと、私は…Aクラス入りしてて、順位は…52719位でした」


「おっ、Aクラス入りしたしシルクちゃんよかったじゃん」


「お、おめでとうシルク」

シルクは喜んでいるなか、ルーンはシルクよりウェーブを稼げて無かったため焦っていた。


「じゃあ、次は僕いこっか」


「お、お願いします」


「えっと、ぼくはSクラスで順位は8位か…」


「えっ、すごいじゃないですか。スコアはどんな感じだったんですか?」


「536ウェーブ、撃破数2031体、総被ダメージ0かな」

シルクとルーンは自分達のスコアとの違いに唖然していたが、エイルは当然かのように言っていた。


「えっ、そんなスコアどうやったら出るんですか?」


「まぁ、スキルとアイテムの併用でってことだけ言っておくよ」

エイルは2人の質問を簡単にはぐらかし、まだ順位についてふれていないルーンにふった。


「で、ルーンちゃんは結局どうなったの」


「すぅー、じゃあ発表します。えっと、私はとりあえずAランク入りはしていて…順位は74157位でした」


「まぁ、ルーンちゃんも無事目標のAランク入りは出来たんだし、今回はOKじゃない」


「そうですね。思ったより順位が低くなってなくてよかったです」

そう言って、ルーンは若干シルクに負けた悔しさを持ちつつも次のやるべきことをするために切り替えることにした。

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