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ベータのトップ8

エイルは8つの指輪をテーブルに1つずつ並べると、その中の1つを手にとり話し始めた。


「まず、2人が知ってるように僕はベータ版の大会でベスト8に入ったんだよ」


「はい、それが何かあるんですか」

ルーンはこの数日間、ゲームにログインしてない時間は大体FLOの調べものをしていたが、ベータ版についてはあまり触れていなかったため、その意味が全く分からなかった。


「このゲームはイベントで良い結果を残すと、報酬もそうだけど〈二つ名〉がもらえるんだよ」


「確かエイルさんは、【狙撃スナイパーする錬金術師アルケミスト】でしたよね」

シルクは前に店にいたお客さんがエイルのことをそう呼んでいたのを聞いていたので二つ名を知っていた。


「まぁ、そう呼ばれるのは恥ずかしいけどあってるよ。それで、ベータ版大会のトップ8全員に二つ名がつけられたんだよ」


「へぇー、でもそれが何の意味があるんですか」


「二つ名はその人のプレースタイルが反映されてつけられるものだから僕の場合、錬金術師の意味をもつアルケミストと弓を連想させるスナイパーってことだよ」


「でも、エイルさんって錬金術じゃなくて鍛冶系統なんですよね」

ルーンの疑問にエイルは少し考えてその理由について話し始めた。


「まぁ、僕には君たちに見せてないスキルがあるってことだよ」


「えっ、それってどういう…」


「これ以上は何にも言わないよ。君たちと戦わなきゃいけないときの切り札にでもしたいし」

そう言って、エイルは微笑みながら今度は指輪を2個とり次の話題に話を変えた。


「じゃあ、次は7位【全武装フルウエポン】と6位の【聖光シャイニング悪魔デビル】について話そっか」


「その人たちはエイルさんよりも強いプレイヤーってことですよね」


「確かにそうなるけど…まぁ、この話はあとに置いといて」

エイルは指輪を手の上で遊ばせるように転がして2人にトッププレイヤーについてはなし始めた。


「【全武装フルウエポン】は名前の通りどの武器でも使えるという感じで、状況に合わせて使う武器を変えるから常に優位にたって戦うプレイヤーってことだよ」


「へぇー私にはあんまりすごいように感じないけど」


「いやいや、ルーンこれは結構スゴいことだよ。だって短剣から大剣、杖なんかも全部使えることなんてそう簡単にできることじゃないよ」

シルクの言う通り、ゲームであろうと感覚に合わないような武器や1つの武器に馴れてしまって他の武器を満足に使いこなせない場合の方がほとんどである。


「そうだね。彼はそれを簡単にやってのけることが強さの理由かな」

エイルはそう言って、手に持っている1つの指輪をテーブルに置くと次の話を始めた。


「今度は6位の【聖光シャイニング悪魔デビル】についてかな。まぁ、彼女は結構な有名人だから知ってるかもだけど」


「えっ、私は知らないですけど…」


「私も今までその二つ名は聞いたことありません」

2人がそう言うとエイルは少し笑い、【聖光シャイニング悪魔デビル】の話をし始めた。


「【聖光シャイニング悪魔デビル】は意味が相反する二つ名だけどそれは彼女にピッタリのものなんだよね」


「えっ、それってどういうことですか」


「彼女は光属性の魔法と三股の槍、そして角のような髪止めをつけてることが由来になっていて、その姿とプレースタイルからそういう二つ名がついたんだと思うよ」


「どんなプレースタイルなんですか」

ルーンの質問にエイルは少しこまっている様子だったが、簡潔に話してくれた。


「簡単に言えば残虐って言うのがあってるかな。まぁ、実際見てみたらわかるよ」


「残虐…オーバーキルみたいなことですか」


「それは君たちの想像にまかせるよ」

そう言って、持っている指輪をまた1つテーブルに置き、2つの隣に並べた。

これからの方向性をここで確定したいため、この回を書くことにしました。一応明日もこんな感じです。

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